[CSD]2002年10月6日《ヘッドライン》

[CSD]2002年10月6日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★麻薬撲滅、解決は愛だけ——ストップ・ザ・ドラッグチャリティコンサート
◎北朝鮮拉致問題:子らの生命守られるよう——横田早紀江さんの祈りの課題
★動的な聖霊理解に共感——在阪アッセンブリーの教職者有志のペンテコステ神学研究会公開セミナー
★<恵みのどんでん返し>信仰の決心から信仰の戦いの群の中で 記・牧 岳司
★<落穂抄>ネバーギブアップ

 = 2 面 =
★<教会がカルト化するとき>[5]「聖書を用いるから安心」か? 指導者の解釈の絶対化は危険 記・ウィリアム・ウッド
◎日韓で合同セミナー盛ん——「宣教のためには協力が必要」
★<詩>ばらの喜び 作・中山 直子
★<論説>プラス思考の根拠——良いものを教えるところから 記・内川 寿造
★<今週の本棚>『愛する人を失うとき——暗闇からの生還』G・L・シッツアー著(教文館、1500円)
★<今週の本棚>『熱風の地に生きる』川端光生著(イークレープ、1800円)
★<今週の本棚>『ガラテア人への手紙』山内 眞著(日本キリスト教団出版局、円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 ザ・対談=
★創造主を信じると命がわる——創造の御業ははなはだよかった
堀越暢治(創愛キリスト教会牧師、めぐみ教育研究会代表)VS 山中一正(淀川栄光教会牧師、NPO法人アビリティおおさか代表)

 = 4 面 関西だより=
★全日本リバイバルミッション:40日連続の伝道集会——関西40DAYS 延べ5000人が参加
★40日伝道集会にトラクト20万枚配布、参加2000人——奉仕・参加者とも大きな恵み
★「病気になる原因は知らないが意味は知っている」——ガンで召天した小川幸子(牧師夫人)の追悼集発行
★10月に湯川胃腸病院のホスピススタート——よきサマリヤ人でありたい
★湯川胃腸病院:ホスピスへの理解求め柏木哲夫氏招き講演会
★<牧師室訪問>[8]鈴木 勉さん(小松ベタニヤ福音教会牧師)
★「唱歌と賛美歌」——教室開講とチャリティコンサート

 = 5 面 =
◎ネバーギブアップ「腕で歩く男」ボブ・ウィーランドさん——5キロマラソン完走、各地で講演
★若者が変わる、傷と罪を告白——チェンジング・ラーフ・キャンプ
★第10回賛美の夕べ:ユーオーディアの足跡を音楽で
★「神の時に」献身を考える集い——東京キリスト教学園学生有志らが主催
★オランダ:宗教音楽の着メロで宣教

 = 6 面 ゴスペルのページ=
★インタビュー:毎日正午の祈りから始まった——グウェンドリン・C・リードさん
★GMWA:米最大のワークショップ——日本人112人参加に歓迎ムード
★NEW RELESE:「アイ・ビリーブ」マービン・サップ(ライフ・ミュージック、各2200円)
★NEW RELESE:「ミッションK.O.B」レイ・ペイディ(ライフ・ミュージック、各2200円)
★<北嶋和之のゴスペルトーク>Silver & Gold
★<いまさら聞けないゴスペル用語>アーメン
★コンサート・ワークショップ情報


北朝鮮拉致問題:子らの生命守られるよう−−横田早紀江さんの祈りの課題0210060102

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)拉致事件が家族や支援者の予想を超え、大きな動きを見せている。今後の展開を見守るなかで、どのように祈り支援していったらいいのだろうか。
 拉致された横田めぐみさんの母早紀江さん(日本福音キリスト教会連合・中野島キリスト教会員)は連日深夜まで、取材や事態への対応に追われている。そうした中で9月25日、27日に開催の定例「横田早紀江さんを囲む祈り会」にむけ、本紙記者に祈りの課題を伝えた。
 ?いままでの発表を信じていない。北朝鮮の陰謀だと思っている。子どもたちの生命が守られるように。?北朝鮮が誠実な思いで、子どもたちをすみやかに返還するように。?日本政府がきっちりと、交渉できるよう知恵が与えられるように。神の思いは、人の思いとは違うかもしれないとしつつも「いい解決」を願う。
 早紀江さんは「長すぎて疲れます。もう限界です」と言う。被害者家族が支えられるようにとの祈りも必要だ。
 また、「使命をもって犠牲になった」と言った記者会見での発言の真意について、「このようなことがなければ、北朝鮮の現状が分からなかった。多くの人が苦しんできた中で、北朝鮮はやっと認めました。その状況を世界がわかり、開かれてきました。あの子たちの忍耐がなければできなかった。大きなところで、神様が働いて下さっているのではないでしょうか」と語った。

日韓で合同セミナー盛ん−−「宣教のためには協力が必要」0210060202

今年はサッカーW杯で日韓交流が盛んになったが、そうした中でキリスト教界でも両国共同のセミナーが相次いでいる。
 8月26日から29日、ソウルでは韓国基督教指導者協議会主催の「日本教会指導者招請セミナー」が開かれた。同協議会は長老教会各派、監理教会(メソジスト)、聖潔教会(ホーリネス)、純福音、バプテストなど幅広い各教団の総会長ら指導的牧師らが加盟する連合組織。日韓の教会が互いに関心をもち宣教のために協力しようと、初めて日本の教職者を招いた。日本からは、李炳救・在日大韓基督教会総会長、金小益・在日韓国基督教指導者協議会副会長、李清吉・在日大韓イエス教長老会総会長ら、韓国人宣教師と、日本長老教会、日本福音教会連合、アッセンブリー、救世軍教職ら20人が参加した。
 セミナーは、国民日報社の協力によりソウル市内の同社ビルで開かれ、日韓双方から講師が立った。日本側からは中台孝雄・日本長老教会大会議長が「日本の宣教の展望」を語り、近年韓国からの宣教師が増えたことに励まされるとしつつ、問題点として「日本の教会とチームを組まないで独自の働きをする場合がある」と指摘。協力して進めるよう要望した。
 一行は、三・一独立運動で日本軍により教会が焼き打ちにあい信徒らが虐殺された堤岩里や、独立記念館も訪れ、歴史の跡をたどった。
     ◇
 一方、東京では日韓のバプテスト連盟関係者が日韓合同セミナーを開き、韓国・グローバルミッションバプテスト教会牧師で講解説教者として知られる李東元博士が、ネヘミヤ記の講解を元に「聖書に学ぶリーダーシップ」について講演した。両国の合同セミナーは昨年、韓国で開催したのに続き2回目で、今回は韓国から30数人の教職・信徒が来日し、国内からは110人が参加した。
 今回のセミナーを主催した世界福音伝道協力会(内藤淳一郎会長)は、世界伝道に幻をもち共に祈る日本バプテスト連盟につながる人々によって20年前に結成され、諸外国に伝道隊を送り、また各国のバプテスト教会から教会形成を学ぶために研修してきた。セミナー後、韓国からの一行は伝道チームに分かれ、首都圏の14教会で奉仕した。
 講師の李氏は、米国の神学校に留学し、米国内で牧会した後、94年から韓国で開拓伝道を始め、8年で1万8千人の教会に成長した。日韓のリーダーシップについて、李氏は本紙のインタビューに次のように答えた。「韓国は強力なカリスマ的スタイルで、霊的なパワーの面ではメリットがあるが、日本のスタイルには正直、忍耐、真摯さなどの良さがある。両方を混ぜると一番いいのではないかと思う。今回私は、比較してどちらかを強調するというのではなく、聖書的スタイルを説き明かそうとした。聖書にはどちらのスタイルも出てくる」
 日本の弱点については「人間関係や牧師につまずく傾向」を指摘。「互いに心を打ち明けて話し合う文化になっていないのは事実。小グループの中で互いに心を打ち明けて分かち合えるような雰囲気になれれば、なおいいのではないか」と助言した。

ネバーギブアップ「腕で歩く男」ボブ・ウィーランドさん−−5キロマラソン完走、各地で講演0210060

ベトナム戦争で両足を失ったが、不屈の精神でどん底から立ち上がり、2本の腕で3年8か月かけて米ロサンジェルスからワシントンまで約4千500キロを走破したボブ・ウィーランドさん(57)が9月来日し、15日に東京・足立区の荒川河川敷で開かれた第31回タートルマラソン全国大会(社団法人日本タートル協会主催)の5キロに参加。そのあと約10日間の滞在中、教会、伝道団体、キリスト教主義学校、福祉専門学校、フリースクールなどで講演した。ボブさんは「神に信頼すれば、すべてのことが可能になる」と強調した。
 まだ薄暗がりの早朝5時15分、ボブさんは荒川河川敷虹の広場をスタート。5キロ種目は午前11時スタートだが特別の計らいで早朝スタートとなった。「走り終わったあとの、(大好物の)すし、刺身を楽しみに走ります」とボブさんは周囲を笑わせながら進んだ。
 腕で125キログラムの体を1センチ持ち上げ、前に進む。心拍数が160を超えると危険なため145を超えると休みを入れ落ち着かせる。気が遠くなるような遅い歩みだがボブさんは確実に一歩一歩ゴールへと向かう。
 折り返しを過ぎ、あと1キロという地点では、あとからスタートしたランナーたちがボブさんとすれ違うなり「ボブさん、ファイト」と声援を送ったりハイタッチをして走りすぎた。90歳以上のランナーたちがボブさんに近寄り握手を求めるシーンも。
 ゴール間際では、疲労の極地にあったボブさんに声援をおくるため周りに人々が集まり、「がんばれ、ボブ!」と大合唱しながら一緒に歩いた。
 ゴールした瞬間「ヤッター」という大歓声。「みんなに元気を与えるため日本に来たのにみんなから元気をもらった。ありがとうジャパン!」。タイムは7時間21分だった。
 文京区の文京シビックセンターで23日に開催されたチャリティ・トークイベント「ボブ・ウィーランドと語ろう」(インターナショナルVIPクラブ主催)でボブさんは、伝道者のアーサー・ホーランドさんとトーク。アメリカ大陸横断で完走できたことは奇跡的な体験だったとし、「最初にロサンゼルスからワシントンまで腕で歩くと決断し、あきらめずに歩き続けた。横断中どこからこのパワーが来るのかと考えさせられた。パワーの源である偉大なる神を誉めたたえる」と語った。
 ビデオ「『ミスター元気』ボブ・ウィーランド」がライフ・エンターテイメントから発売された。