ウクライナの船越真人宣教師から現地の情報が4月30日、5月1日、編集部あて寄せられた。一部編集して掲載する。

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4月30日

いつもウクライナのためにお祈りくださり、ありがとうございます。

昨日ヘルソンに行ってきました。今回は、食料支援物資をヘルソン教会(オレグ牧師)に届けることに加えて、「迷彩ネットを作る会」で編み上げた5つのネットとその他の装備品をヘルソン方面で防衛に当たっている部隊(192大隊)に届けることができました。今後もこの働きを継続します。

ヘルソンからオデッサに私たちが到着したその時、猛烈な爆発音が町中に轟(とどろ)きました。巨大なミサイルがオデッサに発射され、それを空中で迎撃はできたのですが、その残骸によって5名が死亡、複数が負傷したと報道されています。また火災が発生しました。

私たちの教会のメンバーであるイリヤ兄(バンドゥーラを演奏する兄)はオデッサ市内の軍事施設で勤務してきましたが、今週から戦場への派兵の可能性が想定される軍事訓練へ移動となりました。彼らのためにお祈りください。

5月9日(ロシアでの対独戦勝記念日)までにドネツク州をできるだけ制圧せよというプーチン氏の強い命令により、今、東部ではロシア軍が猛烈な攻勢を続けています。それに対してウクライナは兵士の数も兵器の数も圧倒的に劣っています。先日、アメリカからの支援継続が決まりましたが、それが前線に届くにはまだ時間がかかります。今、前線ではウクライナ軍は極めて厳しい状況に置かれています。兵士たちが、そしてウクライナが守られるように、ぜひ、続けてお祈りください。

 

5月1日

一昨日のオデッサへのミサイル攻撃(ウクライナ軍が空中で迎撃)でロシア軍が使用した大型弾道ミサイルは、クラスター・ミサイルであったことが判明しています。つまり、仮に空中で迎撃できても、そこから大量の飛来物が半径1kmにわたって飛散し、その下にいる一般市民を殺傷するというものです。ロシア軍はそのようなミサイルを使い始めています。本当に恐ろしいことです。昨夜も二度にわたってミサイルの着弾があり、私たちが住んでいる教会にもその強い振動が伝わりました(着弾したのはオデッサ中央駅近くの軍事施設とその近くの住宅地だと報道されています)。主の守りを続けてお祈りください。

先ほど、ミサイルの着弾があり、凄まじい爆発音が轟きました。ちょうど、私たちの教会の水曜集会が終わってしばらくたってからのことでした。その水曜集会に来ていた一人の姉(アンゲリナ姉)がバスに乗って家に帰る途中でその爆発が起こり、その爆風で彼女が乗っていたバスの窓ガラスが割れ、彼女の足にも小さな破片が刺さりました(すぐにご主人が迎えに来て無事に家に到着しました)。

最近、毎日このようなミサイルによる爆発が続いています。ロシア軍は明らかに一般市民をターゲットにしたテロリズムとしか言いようのない無差別攻撃を激化させています。どうか主の守りを続けてお祈りください。

船越真人・美貴