[CSD]2003年12月7日《ヘッドライン》

[CSD]2003年12月7日《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎国家朝餐祈祷会:教会は国にかかわりを——日韓参加者らが涙の祈り
★JEA信教の自由セミナー:「戦争と平和」聖書から検証——国家の「獣」化に平和の福音を
★12月10日から「クリスマス美術小品展」——東京の銀座教会福音センターで開催
★<恵みのどんでん返し>働きの支流は集まって本流になる 記・大喜多 正洋
★<落穂抄>映画「息子のまなざし」にみる宗教的価値

 = 2 面 =
★「全き者」となり、とりなしを——日本伝道隊100周年大会でD・アップルビー氏
★「戦責」含め大会記念宣言
★第44回バックストン聖会——日本伝道隊100周年を記念し開催
★<論説>米国の教会教育体験——みんなで分担、教会学校 記・杉本 玲子
★<今週の本棚>『青春の賀川豊彦』雨宮栄一著(新教出版社、2,500円) 評・守部喜雅
★<今週の本棚>『ホーリネス牧師15人のメッセージ』共著(福音文書刊行会、1,700円)
★<今週の本棚>『イエスの終末のたとえ——ルカ使信』石丸 新著(聖恵授産所出版部、1,200円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 =
★景教碑がマグカップに——1300年前、中国に伝わった救い主降誕のメッセージ
☆クリスマス情報クリップ
☆第20回ペンライト賞 作品募集(4000字~8000字、締め切り:2004年1月15日消印有効)

 = 4 面 神学校特集=
テーマ:「献身」を考えているあなたに
★「献身再考? 献身最高!」聖書が教えるポイント7つ 記・内田和彦(聖書宣教会・聖書神学舎 教師会議長)
★「示された」と絶対視は禁物 自分を超えた領域の場合も 記・関野祐二(聖契神学校 校長)
★信徒全員が選手・プレーヤー 教職者は支援するコーチ役 記・河野勇一(東海聖書神学塾 塾長)

 = 5 面 全面広告=
☆[意見広告]キリスト者戦争拒否宣言——平和を実現するキリスト者ネット
「STOP the WAR」わたしたちキリスト者は、「主の平和」を実現するために戦争協力を拒否します
http://www.jca.apc.org/~cp_net
 = 6 面 アメリカレポート=
★スモールグループ運営の実態から見えた——2万人教会が機能する理由 記・渡辺 聡

 = 7 面 =
◎「無伴奏(アカペラ)の世界」に感動を——韓国の賛美ミッション全面協力でCD「詩篇賛美」発売
★出演者と会衆が賛美で1つに——韓国ゴスペルシンガー競演
★「絵で御言葉伝えたい」——牧師夫人が手作りカレンダー付きポストカード製作
★米国:成人の89%は信仰が病気治療に効果的と回答——ニューズウィーク誌に調査結果
★<CDの時間>「WITH YOU」西村あきこ(ライフ・ミュージック、2600円)

 = 8 面 家族のページ=
◎「聖書を土台にした教育」でホームスクール——菅野さん夫妻と子どもたちの現場から
★<ちいろばの心>[4]悲しみに隠された本当の喜び 記・榎本保郎/榎本 恵
★<カウンセリングカフェ>[8]結婚前の約束破ってよい?  記・丸屋 真也
★<家族診断>[16]教会で忙しくてもサンタ来ますか 記・碓井 真史

 = ?~? 面 カラー版=
★日本キングスガーデン連合特集——ここに充実した楽しい老後が

国家朝餐祈祷会:教会は国にかかわりを−−日韓参加者らが涙の祈り0312070101

「総選挙で、多くの国民が投票しませんでした。この無関心の罪を赦してください」。国や国の指導者、政治や経済のために祈ろうと、11月27日、都内のホテルで「第4回国家朝餐祈祷会」(鈴木留蔵実行委員長)が開かれ、160人を超える参加者が集まった。韓国からも約20人がツアーを組んで来日。日韓の参加者らは互いに手を取り合い、涙ながらに熱心に祈りをささげた。  先の衆議院総選挙で5回目の当選を果たし、同祈祷会の顧問で牧師でもある土肥隆一氏が、「おおむね教会は、国家へのかかわりが希薄だ。国家とはつまるところ国民一人ひとり。クリスチャンの国会議員や地方議員がもっと生まれてこなければならない」と開会のあいさつで語った。また、祈祷会に多くのビジネスマンが参加しているのを見て、「あらゆる場面で励まし合い、福音、仕事の種をまいていく集団であってほしい」と、参加者に向けて希望を述べた。
 「回復の時」をテーマに開催された今回の祈祷会。メッセンジャーの村上宣道氏(太平洋放送協会理事長)は、旧約聖書イザヤ58章6~12節から「クリスチャンは今日の時代にあって、小預言者であるべきだ」とし、旧約時代の預言者が見た3つの幻、「神の栄光の幻」「神の栄光から見放された悲惨さの幻」「回復された神の栄光の幻」について語った。特に年金、少子化、離婚の増加、教育、親子における虐待や殺人、自殺といった日本が現在抱える悲惨な問題に触れ、「人間破壊が始まっているのではないか」と訴えた。「預言者は悲惨さを見せられたからこそ語らずにはおられなかった」と話し、「クリスチャンが悔い改めて、目を覚ますべき時だ」と参加者らに迫った。
 祈りの時には、内閣総理大臣ら国家指導者に神からの知恵と導き、祝福が与えられるよう祈りがささげられた。「日本経済の復興とともに、この国にリバイバルを起こしてください」と経済だけではなく、霊的な信仰復興も祈祷課題に掲げられた。また、社会的弱者と言われる高齢者やホームレスの人々のためにも祈りがささげられた。
 国際的な日本の役割をふまえた祈りの課題では、特に近隣アジアとの関係に触れ、「日本の歴史認識の問題」「韓半島の南北統一」「台湾の国連加入」について祈った。韓国からの参加者と日本人の参加者らが、数人のグループになり、涙を拭いながらの祈りとなった。また、今年3月に病に倒れ、療養中の台湾国家朝餐祈祷会委員長の高俊明氏の癒しについても祈った。高氏はこれまで毎年のように日本の国家祈祷会に参加し、日本の参加者らを励ましていた。
 日本と世界の平和のための祈祷では、沖縄から参加した折田政博氏(天久神の教会牧師)が、「沖縄が米軍基地による犠牲になっている」と訴え、「地球共同体」規模での平和実現を祈った。
 また、特別に北朝鮮問題について、訪朝経験のある尾山令仁氏(聖書キリスト教会会長牧師)が「北朝鮮の信仰を表明できないクリスチャンのため」に祈った。「金正日氏の背後にある悪の働き」にも触れ、「金正日氏をはじめすべての人々が変えられるように」と続けた。

「無伴奏(アカペラ)の世界」に感動を−−韓国の賛美ミッション全面協力でCD「詩篇賛美」発売03120

無伴奏(アカペラ)によるCD「詩篇賛美」がこのほど完成し、カベナンター書店から発売された。00年、日本キリスト改革長老教会より発行された『詩篇抄集』から16曲を選曲、韓国のプロゴスペル賛美宣教団「オンギジャンイ」のメンバーの全面協力で制作された。CD制作を企画した日本キリスト改革長老教会の瀧浦滋議長は「古来からの『詩篇賛美』の世界を紹介したかった」と、その企画意図について語った。  現在、私たちが教会で賛美している聖歌、賛美歌の中には、詩篇そのものを歌う賛美はほとんど含まれていない。しかし、初代教会から18世紀までの教会では、詩篇賛美が主流だったという。「初代教父クリソストムが言っているように、『詩篇賛美』のポイントは歌うのではなく聞くこと。天使が歌っている声を聞き、それに合わせて歌うというのが礼拝賛美の真髄」とオルガニストの資格ももつ瀧浦氏は話す。
 この「詩篇賛美」は無伴奏で歌われる世界。無伴奏の詩篇歌にこだわることについて瀧浦氏は、「オルガンは、自分で礼拝で弾いていても聖書的礼拝に本当にふさわしいものか疑問があったので、新約聖書のシンプルな礼拝の理想を考え、無楽器がより聖書的だと思えた。しかし、詩篇歌については、私としても10年間ほどは違和感があった」と打ち明ける。
 その疑問が解けたのは「聞く」ということが分かった時から。「今から20年ほど前、車で夜明け前の高速道路を走っている時、『詩篇賛美』のテープを聞いていたんです。その時、詩篇の御言葉が心の中に突然飛び込んできた。その御言葉に合わせ、美しい夜明けの中で主への賛美が私の口をついて出、それまでに経験したことのない霊的な感動が心にあふれました。聞いた神の言葉に合わせて歌うことで、『聖霊に恵まれる』という独特な体験でした」
 「『詩篇抄集』編集は大変な作業だった」と瀧浦氏。約8人の委員が集まり、専門の牧師たちがヘブル語の原義を調べ、文語訳、口語訳、新改訳、新共同訳、各種英語訳、中国語訳など一つひとつを照らし合わせながら注解書も参照し、韻律訳の訳語を決定していく。その訳語を曲想とミーターと呼ばれる独特な音節に合わせて当てはめていく。
 そんな苦労を積み重ねつつ、00年の出版までには10年の歳月がかかった。「世代を超えた、国語や神学や音楽の賜物を持ち寄って構成した委員会は毎回激しい議論に終始し、その歯に衣を着せぬ応酬こそ有益でした」との瀧浦氏の口調に、その作業の大変さがにじみ出る。
 詩篇歌のメロディーについては、宗教改革以降、ジュネーブ(改革派)系とスコットランド(長老派)系の2つの伝統的な流れがあるという。ヨーロッパ大陸系改革派教会の詩篇歌はジュネーブ系が主だが、イギリス各地の長老派のスコットランド系詩篇歌がアメリカに渡り、今の改革長老教会の「詩篇賛美」という形に結晶したという。
 オンギジャンイ宣教団員の全面協力を得たことについては、「出来具合はとても満足している。日本語の発音もわずかな違いは残るが、よく練習してくれたし音楽的にも質の高いものに仕上がっている。日本宣教に対する韓国の人々の祈りを感じることができます」と手放しで喜ぶ。
 「『詩篇賛美』は、礼拝のために歌うようにと、神様ご自身が聖書の中に作られた賛美歌だと思います。無伴奏の意味は楽器とか聖歌隊に任せるのではなく、それぞれののどで歌う、魂の底から会衆が御言葉を賛美する、皆が心の竪琴をかなでることが、旧約聖書神殿礼拝の楽器賛美の究極的成就、聖霊による今の礼拝賛美として定められていると信じるからです」。瀧浦氏は、そう結論づける。
 それでも、詩篇全節のまだ半分程度しか終わっていない。「プロセスの途上です。孫の代くらいに完成したらいい」と笑いながら話してくれた。
 CDは千枚をプレス。経費として約150万円かかった。オンギジャンイ宣教団員はすべて無報酬での奉仕だった。
 日本でできた本格的な詩篇歌『詩篇抄集』と今回のCD。ぜひ詩篇賛美の世界をじっくり味わってみてはいかがだろうか。『詩篇抄集』とCD「詩篇賛美」の問い合わせは、tel:078・242・7003、カベナンター書店まで。      【孫 斉賢】

「聖書を土台にした教育」でホームスクール−−菅野さん夫妻と子どもたちの現場から0312070801

新しい教育のあり方として注目されるホームスクール。クリスチャンによるネットワークも広がっている。それでは、ホームスクールで教育を受ける子どもはどう思っているのか。そんな疑問をもって、ホームスクールをしている菅野和彦さん(43)、広美さん(43)夫妻(単立・三鷹福音教会員)の家を訪問。そこから見えてきたのは夫婦の聖書を学ぶ姿だった。菅野さん夫妻と長男契也くんに話を聞いた。  「今、読んでいるのはヨセフスの『ユダヤ戦記』。聖書の歴史的背景が詳しく書かれているのがおもしろい」。読書好きな契也くん=写真右=は15歳。一般の学校に通っていれば、高校1年生にあたる。
 契也くんの1日は、朝7時からの聖書通読から始まる。声に出して読むのが菅野家流。9時からはホームスクールの時間だ。1週間かけて旧約聖書の詩篇を1篇、家族みんなで分析研究し、その個所からのメッセージを導き出す。6歳の時から始めて、今の詩篇の学びは契也くんにとって4回目だ。「学校に行ったことがないので、(このスタイルが)変だなと思ったことはない」と契也くん。
 午後からは自習の時間。詩篇の学びを整理して翌日に備える。読書をしていて知りたいことがあると、インターネットで調べるのが楽しい。「英語を身につけて、邦訳されていない本を読みたい」とも。
 最近、法律に興味が出てきた。「聖書の律法を適用し、どのようなことが正しい裁きなのかを知りたい」と話す。
 「契也くんにとって先生としてのお父さんは?」の質問には、「親子という関係なので、気軽に向かい合える。対等とまでとはいかないけれど」という。「将来、自分がホームスクールをするかは、環境が違うので、その時になってみないとわからない」という。
 「聖書土台の教育を受けている者らしい実を結びたい」と決意を語る。  菅野さん夫妻には、契也くんを筆頭に3男3女の子どもがいる。「契也が産まれたときから、ホームスクールをしようと思っていました」と和彦さん。和彦さんはホームスクーリングという言い方より、「聖書を土台にした教育」と位置づける。 
 「結婚とほぼ同時に信仰をもって、聖書中心の世界観ですべてを見るように教えられ、まず私と妻がみことばから学ぶようになった」と和彦さん。コンピューターのシステム開発などの仕事を在宅ですることによって、午前はホームスクール、午後はホームビジネスを両立させる。「子どもに教えようとすると長く続かない。まず、夫婦が学ぶことを喜び、親がいっしょに楽しんでいるからできる。夫婦の一致は重要です」と和彦さんは秘訣を語る。
 和彦さんは子どものころ小学校受験をし、いわゆる「エリートコース」を進むが、その道がむなしいことを身をもって経験。一方の広美さんは結婚するまで、中学、高校で英語教師をし、学校教育の限界を知っていた。
 ホームスクールを実践できるのは、所属する三鷹福音教会挙げてのバックアップがあるからだ。ホームスクールをする家族が多く、家族間で励まし合う。ホームスクールは「家庭の再建」だと、和彦さんは言う。「家庭が立ち上がらないと、教会は立っていかない」と。
 契也くんが次の進路を考える時期になってきた。長男として、兄弟たちの進路にも影響がある。振り返って夫妻は、「自分たちの願ったところ以上になっている」と話す。 
 菅野さん一家のホームスクールの様子はホームページhttp://saiwai.net/ら見ることができる。【藤川 義】