[CSD]2004年4月18日《ヘッドライン》

[CSD]2004年4月18日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★見過ごしできない地球温暖化——「国が沈む」危機のキリバスで太平洋会議
◎在日フィリピン人のため愛知の牧師ら立ち上がる——NGO「パートナー共済」を計画・準備
★<恵みのどんでん返し>召された次男、10日前に残した言葉 記・立石 靖夫
★<落穂抄>未伝地伝道と不在会員への重荷

 = 2 面 =
★「国立追悼施設」案めぐり討論——戦争利用を危険視・市民的公益性に益か
★福音主義神学に新たな展望——S・グレンツ博士来日公演
★新連載<聖書訳語の最前線>[1]「地は茫漠として」 記・津村俊夫
★<論説>子どもたちへの福音宣教——さあ学校に出て行こう 記・杉本 玲子
★<今週の本棚>『権威と服従』宮田光雄著(新教出版社、2,730円) 評・瀧浦 滋
★<今週の本棚>『神様のこどもたちへ』松浦 謙著(新教出版社、1,890円)
★<今週の本棚>『大切なあなたに贈るメッセージ』内藤智裕著(ジーザスゴスペル企画、250円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 =
★「主を畏れることは知識のはじめ」——開学120年、4年制大学を開設
  ——大阪女学院大学・短期大学——http://www.wilmina.ac.jp
 = 4 面 放送伝道特集=
★ゲストを取材し番組構成を下準備——中川順子さん(ハーベスト・タイム制作部ディレクター)
★録音で「神が働かれる一瞬を見る」——谷川憲一さん(PBA制作・音響技術担当)
◎山梨県下の教会未設置市町村をカバー——4月からPBA「世の光」を放送
★コンピューターでも人は救われる——森脇章夫さん(インターネット伝道)
★近放伝:ラジオ放送の継続を再確認——協力教会会議で新年度事業案を採択

 = 5 面 =
◎地域に「霊育」人材育成プログラムを——自治体合併の新計画メンバーになった上間一昭牧師
★J+Passion Tokyo:本物の生き方を発見して——参加者同士は「信仰の仲間」
★教会オルガニストらが実技指導——第18回教会音楽講習会
★インタビュー:オルガンは会衆と共に歌う楽器——大森幹子さん(教会音楽講習会講師)
★<CDの時間>「イエス・キリストの受難、十字架と復活救い」広島キリスト教会
★新連載<笑顔の力>[2] 作・田島直秀(ペンライト賞佳作)

 = 6 面 ビジネスのページ=
★<信仰人スピリッツ>真のベンチャー起業家養成を——大阪市立大学大学院講師・冨田 賢さん
★<ミッションと起業>神と人とに仕えたハンセン病者の友——オリジン電気(株)創業者・後藤 安太郎 記・鈴木功男
★<ブックレビュー>『ビジネスを変えた7人の知恵者』ジェフリー・A・クレイムズ著 評・中野 雄一郎(角川書店、1,680円)
★<私の信仰とビジネス>[20・最終回]官と民のこれからの関係のために——ヤマト福祉財団理事長・小倉 昌男

在日フィリピン人のため愛知の牧師ら立ち上がる−−NGO「パートナー共済」を計画・準備04041801

 愛知県の在日フィリピン人教会の牧師、大岡潤さんが代表を務めるNGO「マハリカミッション」が、在日外国人労働者支援のための共済組織「パートナー共済会」を立ち上げようと計画、準備している。実現すれば、社会的に不利な立場にある在日外国人の大きな支えとなる。
 「霊的な支援は教会の働きです。しかしそのほかの支援は自己責任でなされているのが現状」と在日外国人について大岡さんは語る。外国人労働者は、保険料を折半する雇用者側が社会保険に加入させていないなど、社会保障面で常に不安と隣り合わせの状況だ。
 大岡さんはこれまで東海地方で働くフィリピン人たちとかかわり、在留資格の取得や更新の手続き、日常の世話などをサポートしてきた。その中で、厳しい状況下の外国人労働者のため共済組織立ち上げを計画。「これも宣教の働きと信じています」と大岡さんはいう。
 東海地方では、主にトヨタやソニーなどの関連会社の工場で働くフィリピン人が多い。また、来年開港予定の中部国際空港や、同じく来年開催予定の愛知万博の建設に何らかの形で従事しているフィリピン人も多い。
 計画では医療保障を中心に進めていく。対象となるのは愛知、三重、岐阜、静岡の4県の1~59 歳の外国人で、掛け金は毎月3千円。入院や通院などその状況に合わせ共済金が支払われる。将来的には全国組織にし、公文書類などの翻訳、母国の食材を共同購入、無料定期検診など事業拡大も視野にいれている。
 「実現のためにクリスチャンの祈りと支援が必要です」と大岡さんは語る。祈りの課題として?3千人の加入者が与えられるように?保健無加入外国人を採用している派遣会社が加入するように?共済会のため、総代会および理事会が設立できるように?設立費用1千260万円が満たされるように?各在日大使館の支援がえられるように、を掲げる。問い合わせはtel:090-2138-4924、Eメールは ooka@alles.or.jp。

山梨県下の教会未設置市町村をカバー−−4月からPBA「世の光」を放送0404180403

 PBA(太平洋放送協会)は、4月からトーク、お便り紹介、賛美歌、バイブルエッセイなどを届ける15分番組「世の光いきいきタイム」を山梨放送より開始。毎週土曜日午前6時から聴くことができる。
 山梨放送は、県全体と八王子市や長野県の一部をカバー。県内にある32の教会未設置市町村を網羅する。PBAの調査では「世の光」の1局の平均聴取率は0・9%で、県内で約7千人が聴く換算になる。
 山梨県ではイブララジオ放送協力会が約30年間、「福音の時間」を放送してきたが、この3月で終了。山梨に福音放送がなくなるため、「1県に1局は必ず福音放送を」とビジョンを掲げるPBAが「世の光いきいきタイム」を「福音の時間」の時間帯に放送することにした。
 しかし、地域教会が協力会を作り、支援体制を整えてから放送開始するPBAにとって、今回は放送が先で支援体制作りはこれからだ。急きょ山梨県の教会に呼びかけ、3月23日に甲府市の日基教団・愛宕町教会で開かれた第1回説明会には8教会が参加。日基教団・甲府中央教会の白鳥彰牧師は「聴取者7千人はたいへんな数。教会員に呼びかけ、チラシ配り、献金などでサポートしていきたい」、東京中央教会・山梨中央教会の福田裕牧師は「今回初めて山梨に福音放送があることを知った。伝道に取り入れ、力に応じて協力していきたい」、アッセンブリー・甲府キリスト教会の丸山綾子牧師は「山梨で『世の光』が始まるのは主の恵み。山梨の教会は伝道において協力体制がある。課題はメディア伝道をどうとらえるかだと思う」、福音キリスト教会連合・昭和町キリスト教会の福田和広牧師は「バックアップしたいがまだ教会内で十分理解されていない。どうサポートできるか話し合っていきたい」と述べた。
 PBA宣教業務部長の川口嬉子さんは「『世の光』を伝道に積極的に取り入れていこうという手応えを感じた。山梨県内の50教会に協力を働きかけていきたい」と語った。

地域に「霊育」人材育成プログラムを−−自治体合併の新計画メンバーになった上間一昭牧師04041805

 市町村合併が全国各地でさかんに進められている。沖縄県南部の島尻郡でも、佐敷町、与那原町、知念村、玉城村が来年3月の合併にむけて準備を進めている。このうち議員、学識経験者、一般住民などからなる新市建設計画作成検討小委員会のメンバーに、単立・ワールドキリスト教会の上間一昭牧師が選ばれた。
 同委員会は、新市の建設計画案作成に際し、それぞれの立場で積極的な意見を述べるというもの。 上間牧師は心の問題が指摘される現代では、行政が重点を置く「知育」「体育」だけでは解決が困難だとして、「霊育」の必要性を掲げている。その背景には、沖縄の地域性と密接に関連した問題がある。「沖縄では性のモラルの低下に伴い、男性が女性の勤勉さに甘える傾向にある」と上間牧師は語る。そのため沖縄の離婚率は全国で最も高い。離婚が子どもたちの心に深い傷を残している。また家庭教育の不十分さも加わって、少年の非行率を高位に押し上げてもいる。沖縄のみならず、こうした問題は日本社会全体で懸念されている。
 日本は「善か悪か」ではなく「恥か否か」を基準に行動するいわゆる「恥の文化」だ。ここに霊育の必要性がある。上間牧師のいう「霊育」とは「神を畏れ敬い、心から神と人とを愛し、仕える心をもつこと」だ。「霊育と心の教育を取り入れることによって、より健全な市民が誕生し、不正問題が少なくなり、お互いを思いやり、やる気が出て、結果的には街全体が栄えるのではないか」と上間牧師はいう。
 今回の町村合併に合わせ、一般公募者として「霊育」についての提案書を提出し、委員として選出された。上間牧師は「新市発足後が重要だ」として、「新市民のための霊育によるよき人材育成」を目的とした「霊育フォーラム」の立ち上げも提案する予定だ。
 「まさに今こそクリスチャンとして声を上げるときであり、こういった機会をきっかけに福音が広がっていけば」と上間牧師は願っている。しかしそれには知恵が必要だ。宗教と切り離して考えることができない提案なだけに、反発が予想され、また他の宗教とのかかわりをどのようにするのかというのも大きな課題。こうした課題に対し、具体的な良いアイデアや事例を上間牧師は全国のクリスチャンに求めている。計画案の提出まですでに半年を切り、会合を開く機会も限られている。「多くの人々に祈ってもらう必要を強く感じている」と上間牧師は語る。連絡先はtel:098-889-5031、Eメールは wcc@nirai.ne.jp。    【藤野多恵】