[CSD]2004年11月7日《ヘッドライン》

[CSD]2004年11月7日《ヘッドライン》
 = 1面 =
★新潟県中越地震:教会堂にひび、修理は不可能——長岡聖契キリスト教会  = 2 面 ニュース=
★世界福音同盟が祈りの課題——イラク教会爆破、スーダン虐殺、迫害下の教会覚えよう
★BMPが発足——ビジネスパーソンのコミュニティサイト
★<教界ニュース>日本基督教団社会委員会ほか
★<教界人事>(財)大阪クリスチャンセンター理事長に米田昭三氏を選出
★イスラエル:聖墳墓教会で、管理めぐりまた抗争
★国際:抗争激化の中で聖地巡礼持ち直す
★WCC:コビア総幹事が「奇跡の児」つくったとの主張を否定
★<落ち穂>被災地への救援活動  = 3 面 宣教リポート=
★<宣教まっただ中>バヌアツ発[4]まだまだ課題の聖書翻訳 記・渋沢 憲一
◎「世界宣教センター」福島に開設——訓練、ケア、出版など多角要素を  = 4 面 牧会=
★<人を生かす対話>[7・最終回]主の牧会カウンセリング 記・東 正明
★<ディアコニアのこころ>[6]「宿屋の主人?」 記・フロライン・エーリック
★<オピニオン>時満ちて今こそ「ワーシップ」を深める 記・北 秀樹
★<恵みのどんでん返し>思い資材を担ぐに等しい祈り 記・石川 博詞  = 5 面 神学・社会=
★<この国の精神風土と福音宣教>[9]枠広げる闘いが宣教進める 記・池尻 良一
★<神学の潮流>アフリカ:癒しの宣教に伝統宗教の影響
★<今月の神学書評>『日本における宣教共同体の形成——使徒信条の文脈的注解』石田 学著(新教出版社、1995円)評・小野 静雄  = 6 面 関西だより=
◎南大阪に新しい書店が——中百舌鳥駅前に「ジョイフル」11月末オープンへ
★使用済み切手運動40周年——記念にワークショップ
★<伝道は楽しいぞ>[4]心中地獄から天国の希望へ 記・榮 義之
★創立5周年ランチョン・コンサート——大阪千里コミュニティ教会  = 7 面 全面広告=
☆第45回バックストン聖会 11月19日~21日 会場:日基教団・渋谷教会  = 8・9 面 全面広告=
☆JTJ宣教神学校
教室制とビデオでの通信制——居ながらにして学べる、あなたの神学校
http://jtj.gospeljapan.com/
 = 10 面 ビジネスパーソン=
★定年前の生き方が老後を決める——田口 誠弘さん[中](経営・能力開発研究会代表)
★<気持ちがきちんと伝わる話し方>[3]他人の話をまず聴くこと 記・中野 雄一郎  = 11 面 教会学校=
★<教会学校教師のひろば>学生有志で公園伝道——東京基督教大学:わわわクラブ
★<CS分級>ドングリコマのすもう 記・石橋 えり子  = 12 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報ほか
★EVENT:ヴォーリスの「祈りのかたち」展 11月14日まで。
★EVENT:野田常喜 ピアノリサイタル 11月12日
★CD:「Father!s Compassion」トリオ・ワン 3,000円  = 13 面 今週の動き=
★<今日は何の日>11月7日—13日
★<日めくり元気の素>名著・聖書日課から一言メッセージ  = 14 面 教会=
◎新潟県中越地震:礼拝できない所も、復旧祈ってほしい——被災地の教会情報
★新潟県中越地震:支援活動リポート——高齢者、乳児の母の不安感じる
(*「ちゃちゃチャーチ」はお休みしました)  = 15 面 教会生活=
★痴ほう老人にやさしさと希望を——心にふれるグループホーム「福音の園・川越」
(*信仰エッセイ「林檎の風にのせて」は、お休みしました)  = 16 面 ひと=
★鎌川文子さん(三宅島島民)——帰島したい、復興のためがんばりたい

「世界宣教センター」福島に開設−−訓練、ケア、出版など多角要素を0411070302

 宣教師の訓練だけでなく、世界宣教達成のためにともに集まって祈り、世界の最新の宣教情報を知らせる情報センターの働きをする「世界宣教センター」(WMC=奥山実所長)が福島県郡山市に開設され、10月11日に関係者を集めて発会式が開かれた。郡山市内の単立・キリスト愛の福音教会(坪井永人牧師)が受け皿となった形だ。
 WMCは、これまで奥山氏が栃木県の宣教師訓練センター(MTC)で行ってきた長期宣教師の訓練のほかに、短期宣教師の訓練、帰国宣教師のケア、神学教育、チャーチ・プランティング、出版印刷、情報局、NGOを通じてのボランティア活動などをしていく予定だ。
 特に神学教育は今年4月から「ワールド・リンク・ユニバーシティ」としてその活動をスタートさせている。出版印刷ではキリスト教出版社マルコーシュ・パブリケーションが、またボランティア活動ではインドでの給水活動をしているNGO「一杯の水」が、WMCの一部門に加えられることが決まっている。
 奥山氏は「WMCは引退した宣教師のお世話もする『プロテスタント修道会』のようなもの。そこに行けば世界宣教のすべてがわかるようなものができれば、というのがビジョン」と語っている。
 このたびWMCの事務局長に就いた坪井永光氏(キリスト愛の福音教会副牧師)は、「WMCが国内に対しても、国外に対しても福音に基づく『天国の価値観』を敷衍していく役割が、歴史の中で与えられているものと信じます」と語る。
 WMC本部は栃木県那須郡那須町に置かれる。事務局は〒963-8811福島県郡山市方八町2ノ7ノ17、Tel&FAX:024・956・7132。

南大阪に新しい書店が−−中百舌鳥駅前に「ジョイフル」11月末オープンへ0411070601

 11月29日、新しいキリスト教書店が南大阪に誕生する。書店名は「ジョイフル」。喜びの知らせを伝えたいとの願いを込めた。場所は御堂筋線・泉北高速鉄道・南海高野線が交錯する「中百舌鳥」駅前。この10月に完成した「チャペル・こひつじ」の新会堂にテナントとして入居する。
 書店を経営するのは、中山輝夫さんと妻の美代子さん。輝夫さんは日本企業の海外駐在員としてアメリカ、シンガポールで長年勤務。北米ホーリネス教団所属の教会員で、北カリフォルニアにある自宅を開放し、駐在員家族や留学生たちのための家庭集会を18年あまりにわたって開いてきた。「駐在員家族にもいろいろな問題があります。新来会者へのプレエバンジェリズムというか、そこに私たちの重荷がありました。ストレートに伝えるのがむずかしいなら家庭集会からと、始めました」と輝夫さんは話す。
 本大好き人間の美代子さんのために、輝夫さんは日本に帰るたびに、信仰書やクリスチャングッズなどを買いあさった。それらを家庭集会に参加する人々にもプレゼントした。「ずいぶんお金を使いました」と夫妻は笑いながら話す。「老後はアメリカで書店でもやりたいという夢がありましたが、日本で本格的なキリスト教書店を経営することになるとは」と、本人たちが驚いている。  「不思議な導きでした」と、チャペル・こひつじの鷹取裕成牧師も振り返る。開拓7年目の教会だが、会堂建築の話は昨年の2月に急浮上。美代子さんから教会に連絡があったのは昨年10月、建築用地が決まった直後のこと。アメリカで出会って教会に紹介した人の消息を聞くためだった。「はじめて訪ねたとき、この町で書店を始めることができたらいいなあと思ったんです。教会建築の話は全く知りませんでした」と美代子さん。結局、鷹取牧師との2回目の話し合いの場で書店の話が決まってしまった。
 鷹取牧師も、「駅前ですし、ぜひここに書店を開きたいと祈っていました。新会堂も書店もすべてが主のご計画」と感動いっぱいの思いだ。「書店の話はシンガポールで聞きました。定年後と思っていたけど、今がその時との思いに導かれました。夫婦でやれということだろうと退職を決心しました」と輝夫さんは淡々と語る。
 会社は、日本の企業で売上高200番代に入るほどの超優良企業。躊躇や迷いはなかったのか?  「サラリーマンはたくさんおられますし、私しかできない仕事ではという思いはここ数年ありましたから。むしろ元気なうちにこういう仕事に転換できて」とさばさばした感じだ。
 書店経営のノウハウは全くのゼロだが、主の導きだという確信が何よりの担保だ。「信徒としてのこのような献身もあるのでは」と輝夫さんはすがすがしい。その姿勢は、アメリカやシンガポールでの教会生活から教えられたスピリットかもしれない。  店の特徴として、「子育てや教育、結婚、心のケアを中心に、キリスト教出版社以外の物もそろえ、グッズにも力を入れたい」と願っている。連絡先は中山さん自宅Tel:072・292・4126。

新潟県中越地震:礼拝できない所も、復旧祈ってほしい−−被災地の教会情報0411071401

 10月23日に起こった新潟県中越地震。被災地の教会にも被害がおよんでいる。
 震源地に最も近い小千谷市栄町の日本宣教会・小千谷キリスト宣教会の丸山旭牧師は、「会堂の壁にひびが入った。中は本棚が倒れるなどでぐちゃぐちゃな状態。今は教会の横にテントを張って生活している。昨日、信徒宅を訪問したが、みな無事だった。24日は3人で礼拝をもった」とし、「1日でも早く復旧できるよう祈ってほしい」と述べた。
 長岡市西新町のインマヌエル長岡キリスト教会(勝間田充夫牧師)では、会堂のタイルがはがれ壁にひびが入る、玄関の風除室のドアが外れて倒れる、ピアノが傾き柱時計や棚が倒れるなどの被害があった。3階の牧師宅は本棚、食器棚すべてが倒れ、書籍、書類、食器などが散乱している状態。会堂は補修をすれば継続使用できるが、室内の被害が大きいという。24日の礼拝はもつことができなかった。教会員の中には、28日現在、車中で寝泊まりしている人が多くいるという。
 美園の伝道福音・美園カルバリチャペル(高田さをり牧師)では、「家の中がぐちゃぐちゃで、外壁に亀裂が入った。ガスは止まったまま。24日の礼拝は普段は15人のところ4人だった」という。高田牧師は「市内の病院で透析ができないため、透析を必要とする信徒の方がいるので心配していたが、三条市の病院に行くことができたとの連絡があった」と語った。
 緑町の伝道福音・長岡福音キリスト教会(新保勇牧師)では、「建物自体は大丈夫だが、室内は本棚が倒れ、食器棚の食器が散乱している状態」。24日の礼拝出席は、普段は40人のところ10人にとどまった。ガス、水道はまだ止まった状態だという。新保牧師の家族は27日の地震後、新潟市内に避難した。
 南町の日基教団・長岡教会(樋川高康牧師)では、「会堂に大きな被害はなかったが、24日の礼拝に信徒は来られなかった」。樋川牧師は会員宅を訪問して回っている。
 十日町市本町西の日基教団・十日町教会(新井純牧師)では、鉄筋コンクリート製の会堂に数か所ひびが入った。また、牧師館が古い木造で、壁が落ちたり、戸口がゆがんだり、窓ガラスが割れるなど大きな被害を受けた。新井牧師の家族は会堂での避難生活を余儀なくされ、信徒は車中、もしくは校庭などにテントを張って生活している。
 見附市本町の日基教団・見附教会(和泉啓三牧師)では、食器類が多数破損し、照明器具が落ちるなどの被害があった。礼拝には、多くの教会員が来られなかった。「今年7月の新潟水害からやっと暮らしが回復し始めてきた矢先の地震で、信徒にメンタル面への影響がある」と和泉牧師は言う。
 柏崎市のホーリネス・柏崎聖光キリスト教会の片桐宣嗣牧師は「揺れの大きさは感じたが、人的な被害などはなかった。ただ市内一部地域では、道路の陥没、交通機関のまひなどの状況が続いている。商店では、電球や食料品の売り切れが相次いでいる状況が見られる。また柏崎原発に勤務する教会員がいて、地震による緊急の対応に追われていたが、もしそうした対応が遅れてしまえば、ここから電力が供給されている東京などでも大規模な停電の可能性があったのではないかと考えられる」という。
 北魚沼郡小出町の日基教団・小出教会(安藤昭良牧師)は会堂の壁にひびが入ったが、それ以外は被害が少なかった。同教会付属の清心保育園は避難場所に指定された。安藤牧師は「度重なる余震で信徒や保育園の児童、保護者に精神的なショックがある」と語る。 --------------------------------------------------------------------------------
義援金受付の振替口座 ●日本福音同盟援助協力委員会
=郵便振替00190・5・7790、加入者、(JEA)日本福音同盟援助協力委員会、通信欄に「新潟中越地震」と明記 ●救世軍
=郵便振替00180・5・4400、加入者、救世軍本営、通信欄に「新潟中越地震のため」と明記 ●ワールド・ビジョン・ジャパン
=郵便振替00130・6・254059、加入者、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン、通信欄に「新潟地震」と明記 ●日本国際飢餓対策機構
=郵便振替00170・9・68590、加入者、日本国際飢餓対策機構、通信欄に「新潟中越地震」と明記