4月14日(前震)、16日(本震)と震度7を観測した熊本・大分地震から1年。記者は14日から16日まで熊本を訪問した。熊本県の集計によると、4万8千人近くが今も仮設住宅での生活を余儀なくされている。最も被害の大きかった益城町には、全壊した建物が当時のまま点在していた。県民の象徴でもある熊本城の瓦は落ち、石垣は崩れたままだった。熊本市内と南阿蘇町を不通にした阿蘇大橋の崩落現場では、地震の揺れの激しさを目の当たりにした。そんな中、教会や仮設住宅の集会場、キリスト教団体やキリスト教主義学校の施設などで追悼イベントやコンサートなどが開かれた。完全復興の道のりは遠い。だが本震があった16日、熊本の教会はイエス・キリストの復活を祝うイースターを迎えた。この3日間の様子を数回に分けて紹介する。(4月30日号より詳細)