第21回英連邦戦没捕虜追悼集会で関田氏「日本政府の指導者の歴史認識不徹底」」
第21回英連邦戦没捕虜追悼集会(同実行委員会主催)が8月1日、神奈川県横浜市保土ヶ谷区の英連邦戦没者墓苑で開かれた。毎年8月の第一土曜日に開かれている同追悼礼拝は、戦時中、日本軍捕虜として日本に連行され亡くなった千800人あまりの連合軍兵士を追悼しようと、永瀬隆(元日本陸軍通訳、故人)、斉藤和明(国際基督教大学名誉教授、故人)、雨宮剛(青山学院大学名誉教授)の3氏の呼び掛けで、戦後50年にあたる1995年から始まった。
当日は関田寛雄氏(日本基督教団牧師)が「戦後70年を迎えて」の題で語った追悼の辞で、「日本と韓国、朝鮮、中国の間に厳しい緊張が続いている原因は、現政府の指導者たちの歴史認識が不徹底であるためだ。「従軍慰安婦」問題、朝鮮半島植民地化における暴虐、満州事変をはじめ南京虐殺事件などの中国への侵略の罪についての謝罪と反省をしないばかりか、安倍総理をあじめ日本の閣僚たちが靖国神社に参拝するなど、アジアの友邦たちの心を傷つける行為を繰り返しているかrだ」と非難した。
今回は、雨宮氏が体調不良で欠席となり、初めて発起人が誰も参加しない追悼集会となった。