ヘッドライン
[CSD]2006年2月19日号ヘッドライン
[CSD]2006年2月19日《ヘッドライン》= 1面 =
★受験シーズン到来——結果を受け入れる祈りを
= 2 面 ニュース=
◎統一協会問題をテーマに日韓の教会がフォーラム——布教の広まりに共同対処を確認
◎JEMAがギャロップ調査と連携し公開懇談会——「変貌しつつある日本文化」を探る
★バプ連盟「障害者」と教会委:東急インに抗議声明
★国際:「世界改革派共同体」設立を構想
★<教界ニュース>ラジオ大阪「Gospel Freak」ほか
★<落ち穂>祈るラッパー、バーバル
= 3 面 ニュース・ルポ=
★キング牧師の妻コレッタさん死去——夫の活動引き継いだ半生
★パレスチナ評議会第1党ハマスに聖地の主要教会が要請
★米国:教会指導者が歳出削減法案に抗議
★<青年の今、これから>[3]奉仕者のとってもチャレンジ
☆祈りのガイド——教会のために祈ろう
= 4 面 ビジネスパーソン=
★信仰に支えられたビジネスと証し——西川 芳彦さん[下]([株]ブイエスシー代表取締役)
★<善久の発想法>[10]非まじめコミュニケーションのすすめ 記・斎藤 善久
= 5 面 牧会=
★<スピリチュアリティと心の援助>[12]スピリチュアリティの働く「場」と「関係性」 講演・平山 正実
★<オピニオン>この時代だからこそモラルが問われる 記・米内 宏明
★<恵みのどんでん返し>高慢が砕かれて 記・深谷 春男
= 6 面 関西だより=
★高校生伝道に時間と祈り献げて——関西hi-b.aを支える会が協力支援を要請
★日本伝道に必須「日本学」——日本民族総福音化運動協議会がオープンセミナー
☆祈りのガイド:宮城県・世界
= 7 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報、放送伝道ハイライトほか
★CD:「The Best of Makoto Iwabuchi」岩渕まこと(ミクタムレコード、2500円)
★BOOK:『天に宝を積んだ人びと—明治キリスト者の気骨』太田愛人著(キリスト新聞社、2940円)
= 8 面 特集/タラントねっと=
★「タラントねっと」結成——クリスチャン業者が教会支援で協力
= 9 面 世界=
★<宣教まっただ中>ブラジル発[2]80万都市全域にトラクト 記・佐藤 浩之
★カッティング・エッジ・リポート[11]世界の子ども考えるために——教会は真に「信仰の家族」か 記・内田 みずえ
☆祈りのガイド:群馬県・世界
= 10 面 全面広告=
☆JOY JOYキャンプ
キッズキャンプ=3月27日~29日
ユースキャンプ=3月30日~4月1日
= 11 面 教会学校=
★<いまどき子ども事情>子どもと接する3つの心得——?良い質問をする 記・佐藤 弘司
★<CS分級>12人のお弟子さんを作ろう——封筒で作る簡単人形 記・平田 和子
= 12 面 神学・社会=
★<講演>「霊性」——福音主義神学会第12回全国研究会議報告[5]個としてのキリスト者の霊性(上) 記・牧田 吉和
★韓国:北朝鮮の人権問題で韓国教界が論議
★<書評>『教会暦説教』熊澤義宣著(教文館、3780円)評・鍋谷尭爾
= 13 面 新学期特集=
★共に生き、語り合う場——神奈川県川崎市・登戸学寮
★新学期講座・セミナー紹介
= 14 面 教会=
★<ちゃちゃチャーチ>サッカー好きにも福音を——御国教会・御国静岡教会
★<奉仕する恵み>一見地味な奉仕が教会の支え 柏 澄男さん
= 15 面 家庭・あかし=
◎3世代一緒にCD制作——鬼無さん一家の「NO-EVIL FAMILY」
★<召天>神のため走りに走った人生——ギデンオン沖縄南部支部長の大森泰夫さん
★<暮らしの中の信仰>神の思いに迫られて 記・東後 勝明
= 16 面 ひと=
★茅野 徹郎さん(国際基督教大学財務理事)——「キリスト教への使命」に立ち返り大学改革を
統一協会問題をテーマに日韓の教会がフォーラム−−布教の広まりに共同対処を確認=0602190201
【基督公報】日本国内で統一協会によるクリスチャンと一般人の被害が深刻なレベルに達していることが、韓国の教会に広く訴えられた。「統一協会問題についての日韓教会フォーラム」(主催・統一協会問題連絡会)が、1月18、19日の2日間、ソウルの大韓イエス教長老会「宣教百周年記念館」で開かれた。今回のフォーラムは日本での統一協会の活動・布教が広まり、知能化しているため、韓国教会に共同対処することを要請するために行われた。日本からは、教会関係者らのほか被害者家族や全国霊感商法被害対策弁護士連絡会など28人が参加した。 今回のフォーラムに韓国側からは、大韓イエス教長老会(統合)総会のファン・スンヨン異端カルト対策委員長とイ・ヒョンギ異端カルト相談所長、大韓イエス教長老会(高神)教団のチェ・ビョンギュウ類似宗教相談所長、韓国カトリック中央協議会のパク・ヒョンミン広報部長などが出席し、関連問題の対処のための意見交換をした。フォーラムでは、日本からの参加者が、統一協会の合同結婚式を通して日本人女性6千500人が現在韓国に居住していることを明らかにした。韓国駐在日本大使館を通して把握したものと伝えられ、この数値を根拠に日本側ではいったん居住者たちの現在状況を把握することとし、被害事例が見つかれば法的対応を展開する立場を示した。
日本基督教団宣教委員長岩崎隆牧師は「偽メシア(文鮮明教祖)に支配されて心の自由や人格を奪われた人たちを解放させなければならない。本来の自分を取り戻せることができるように最善を尽くして救出活動を持続的に展開していきたい」と語った。
そして、日・韓両国の教会代表者たちは統一協会の最近の動向と被害事例などを共有し、自由討論と質疑応答を通して、今後統一協会に対して共同対処することを確認した。
また、会場に麗水中会(チャン・クァンユン議長)の役員たちが出席し、統一協会が麗水市で推進している観光事業の深刻さを報告。いわゆる「資金源」といわれる日本の信者たちの献金流入に対する牽制を要請した。
フォーラムの最後で、▽韓国内の日本人女性6千500人のための相談窓口開設のための相互協力、▽今後情報交換やインターネットを通して統一協会の信者たちへの正しい情報の伝達、▽麗水市で統一協会が進める事業に関する問題での協力、▽日・韓教会の連帯関係強化及びエキュメニカル運動への貢献、などに関する共同声明文を採択した。
声明文作成に携わったイ・ヒョンギ異端カルト相談所長は、「文集団(統一協会)がいつの間にか韓国教会に忘れられている」と言い、「今度の日・韓共助を通して韓国教会は文集団の深刻さを再び思い起こし、布教阻止のために活発に動かなければならない」と語った。
JEMAがギャロップ調査と連携し公開懇談会−−「変貌しつつある日本文化」を探る=0602190202
日本福音宣教師団(JEMA)では、2001年にギャロップ・ジャパンによって実施された「変貌しつつある日本文化」調査プロジェクトの調査データ分析の完成に伴い、2月20日(月)に東京・千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで初の一般公開による懇談会を主催する。今回のコンサルテーションは、日本文化全般とのかかわりで様々な調査分析がされており、この調査プロジェクトのリーダーを務めたウィリアム・マッケイ氏とコーディネーターのマーク・ジョセフ氏が来日する。公開の参加対象は日本人の牧師およびクリスチャンリーダーで、参加希望者は事前にJEMA事務所へファックスまたはメールでの登録が必要。
当日のプログラムと連絡先は次のとおり。
第1プログラム(午前10時~午後3時)日英2か国語によるJEMAミッション・リーダーズ・コンサルテーションとして行われる。参加費1千600円(昼食を含む)。
第2プログラム(午後7時~8時30分)JEMAイブニング・フェローシップ第2部としてギャロップ・プレゼンテーションを行う。参加費500円。
登録先=FAX:03・3295・1354、Eメール=ema@jema.org
3世代一緒にCD制作−−鬼無さん一家の「NO-EVIL FAMILY」=0602191501
核家族化が進み共働きが増える一方、親子関係が薄れつつある日本。「家族」のあり方も問われてきている時代だ。そんな中「今までにいただろうか、こんな家族!?」をキャッチフレーズに祖母、父、母、息子の三世代が参加し制作された心温まるCDが昨年12月リリースされた。NO-EVIL FAMILY(鬼無家)の「Love Of The Family」だ。 このCD制作には、鬼無家の祖母・玲子さん(79)、父・律友さん(56)、母・敬子さん(54)、長男・宣寿さん(28)、次男・亮仁さん(23)=みな福音キリスト教会連合・高松西キリスト教会員=が参加。作詞作曲家、編曲家、ボイストレーナー、ゴスペルシンガーとして幅広い音楽活動をしている宣寿さんが、総合ディレクターとして統括している。全9曲で、ジャンルは各々の好みに合わせバラエティーに富む。合唱歴40年、オペラ歴13年の律友さんが賛美歌、ゴスペルフォークを歌えば、宣寿さんと亮仁さんは「愛を感じ取れる」ような現代的なゴスペルを。父、息子ら3人による絶妙なハーモニーの曲も。
中学の音楽教師をしてきた玲子さんは、ピアノ伴奏を担当。ただ1人音楽が不得手だという敬子さんは、一生懸命オカリナを練習して収録に臨んだ。讃美歌496番「うるわしの白百合」には敬子さんのオカリナも入り、家族全員が参加している。
この企画は、様々なことが重なって始まった。その一つに、律友さんが取締役として働いてきた百貨店「琴電そごう」が突然倒産したことがある。中四国最大の百貨店だったが99年、経営破綻で閉鎖。何十年も情熱を傾けてきた仕事が一瞬にしてなくなり、同じ職場の仲間も散り散りになるというつらい経験をした。律友さんは「仕事って一体何なのか」と悩んだという。
「明日、何が起こるか分からない」と思った律友さんは「家族みんなで音楽をやりたい」と考え、宣寿さんにこの企画を持ちかけた。ちょうど亮仁さんの東京藝術大学卒業も重なり、「今、作ろう」と昨年、東京でレコーディングをした。
亮仁さんは「CD制作を通し家族の絆は今まで以上に強くなった」と語る。「家族全員が一つのことに向かっていくのはそうないこと。不思議な感じがした。父が『そごう』で働いていたころは考えられなかった」
このCDには、亮仁さん作詞・作曲の「ひとりじゃないから」、宣寿さん作詞・作曲の「もしも最期だとわかっていたなら」が収録されている。
「ひとりじゃないから」は亮仁さんが学生時代、交通事故で顎の骨を折った経験から生まれた。「声楽を学んでいた私にとってこの骨折は致命的だった。そんな時『恐れるな。わたしがあなたと共にいる』(イザヤ41・10)の御言葉が支えになった。『あなたはひとりじゃない』というメッセージを込めた歌です」
「もしも最期だとわかっていたなら」は同時多発テロの時、救出作業中に亡くなったある1人の消防士が書き残した詩をもとに、宣寿さんが作詞・作曲した歌。「『でかける君を呼びとめて抱き寄せただろう』という、ちょっとした愛の行為を歌った詩で、ぜひ曲をつけたいと思った」と言う。
亮仁さんは言う。「このCDへの反応は様々です。家庭がうまくいっていない人からは『仲がいいね』とうらやましがられます。ですがずっと仲が良かったわけではなく、全然会話がなかったりみんな勝手だったり、問題だらけだった。でも、神様が私たちの家族に与えてくれた音楽によって一つになれたことを、このCDを通して少しでも知ってもらえたらと願っています」
1枚2千円(税込)。CDの問い合わせはTEL&FAX:03・3554・0555、Eメール:no-evil@no-evil.jp、「NO-EVIL ENTERTAINMENT」まで。ホームページhttp://no-evil.jp/
【中田 朗】