[CSD]2007年2月4日《ヘッドライン》

[CSD]2007年2月4日《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★貧困国の子に贈り物を——CHANGE! プロジェクト2006
★「戦争のない平和な世界を」——日本キリスト者医科連盟全国委で大阪宣言採択  = 2 面 ニュース=
◎在日外国人の人権確立に20年の歩み——外キ協「憲法改悪」に懸念 ★東海教区でのネットワークづくりへ——JIFH 名古屋に事務所開設
★安倍首相、民主党・小沢氏の伊勢神宮参拝に抗議
★埼玉・川越:ノロウイルス禍に市内施設が合同研修
★<教界ニュース>アッセンブリー:理事長に内村撤母耳(さむえる)氏就任
★<落ち穂>団塊世代へのエール  = 3 面 クリスチャンライフ=
◎脳腫瘍で言葉も家族も忘れた夫——記憶と信仰の回復著したキャロリン・ロス女史来日 ★心は病に負けず——難病ALSの米国宣教師J・クローチさん逝去
★<私の子育て失敗談>ゲーム・夢中になると心配 記・斎藤 望  = 4 面 ビジネスパーソン=
★借金3億円の経験も「今では感謝している」——宇佐神 慎さん[中]([株]翔栄クリエイト代表取締役社長)
★<佐藤綾子のイキイキクリスチャン自己表現法>[22]自己肯定し、かつ他者肯定する  = 5 面 牧会/神学/社会=
★<私の愛国心>[12]国には酬いられない真の愛国者
★<オピニオン>地域社会の一つの家族としての教会 記・村上 久  = 6・7 面 2・11特集=
★政治を信仰の課題とし平和運動にも積極参加——住吉英治さん(同盟基督・大井教会牧師)
★「信教の自由」が骨抜きに——新憲法草案の隠れた危険性 記・根田祥一
★2・11関連集会  = 8 面 関西だより=
★教会協力の恵みと重要性を再認識——2006近畿宣教教会会議を終えて
★震災12年 真の復興を祈る朝——夙川聖書教会 祈念早朝礼拝
★2月にケズィック奈良——純粋に講解説教聞く聖会を  = 9 面 全面広告=
☆ジョイジョイキャンプ2007 3月26日~28日
☆ジョイジョイユースキャンプ2007 3月29日~31日
主催/いのちのことば社CS成長センター Tel.03-3353-0143  = 10 面 教会学校=
★リポート:チャーチ&ホームスクーリングin白馬——聖書的な恋愛を820人にチャレンジ
★リポート:第32回オリーブの里聖会——苦難の時こそ神の恵み
★<なんでもご意見箱>頭の中を手術した者のお願い  = 11 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『幸せな朝』
★BOOK:『ロイドジョンズ一日一言』D・M・ロイドジョンズ著(いのちのことば社、3,150円税込)
★BOOK:『みことばの宝石』マックス・ルケード著(いのちのことば社、2,520円税込)  = 12 面 ひと=
◎さぬき市をキリストで有名な町にしたい——伝道隊・長尾キリスト教会  
 

◎在日外国人の人権確立に20年の歩み−−外キ協「憲法改悪」に懸念=0702040201

 第1部の集会では、濱尾文郎枢機卿が「多民族との和解、共生を目指して~神の国の証しとして」と題して語った。濱尾氏は「世界には約9千700万人の難民がいるが、待遇が悪いため日本には来たがらない。日本は経済的には豊かでも、本当に豊かな国とは呼べないのではないか」と指摘。聖書から「あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、今は聖徒たちと同じ国民であり、神の家族なのです」(エペソ2・19)を引用し、「キリストの弟子にふさわしいのは、愛し合うこと、赦し合うこと。他者との共生に関して、キリスト者はそうでない人以上に使命を帯びているのでは」と語った。
 当日採択した「集会宣言」では、昨年12月に教育基本法が「改悪」されたことに触れ、「平和憲法に対しても改悪の動きが加速されており、こうしたことを許すことになれば、私たちが願ってきた東アジアの平和は著しく脅かされる」として懸念を示し、「憲法改悪を許してはならない」と訴えた。
 また昨年5月に、出入国管理及び難民認定法(入管法)が「改悪」されて日本に入国・再入国する16歳以上の外国人は指紋と顔写真を登録することとなり、さらに外登法も「改悪」の危機にあるとして、一連の動きに危機感を強めた。
 最後に「外国人住民基本法」制定運動を「国家を超えて国籍を天にもつキリスト者が、神から生命を授かったすべての人間の尊厳を守っていく務めである」として重要さを強調し、制定に向けて07年も努力していく決意を新たにした。
 第2部は「外キ協20年を祝う」オープンパーティーを開いた。参加者は、インドやタイ、韓国などの「多国籍弁当」を食べながらビルマの人たちによる歌に耳を傾け、20周年を祝った。

◎脳腫瘍で言葉も家族も忘れた夫−−記憶と信仰の回復著したキャロリン・ロス女史来日=070204030

 夫の突然の病、脳腫瘍を取り除く大手術、一命を取りとめたが言葉も家族の記憶も喪失、「神様、なぜこんなひどいことが起こるのですか」と祈る妻…。昨年11月、『夢が破れたとき約束は成就した』(星雲社発売/アイシーメディックス発行)の著者キャロリン・ロスさんが来日し、愛知、名古屋、神奈川、東京の各地で出版記念集会を開いた。東京・新宿区の淀橋教会で開かれた「秋の女性大会」(新生宣教団)では、キャロリンさんが自身の苦悩と痛みの体験を通し、「神様がどんなに憐れみ深い方であるか」を証した。  異変は突然起こった。「ある朝、朝食をしている時、夫の目がちゃんと開いていないことに気が付いた。医者に診てもらうと、脳にできた腫瘍が視神経を圧迫していることが分かった」
 夫ヨハンさんは緊急入院し、手術で腫瘍を摘出。一命はとりとめたが、「もう、以前のようにリーダーシップを取れる活発な夫ではなかった」。普通の生活を送れない状態。しかも、頻繁に起こるてんかんの発作で妻も子どもらも振り回された。「自分の力では自分を変えることができなかった。だから、『神様、どうか助けてください』とお願いした」
 講演でキャロリンさんは、当時をこう振り返る。「私は一連の出来事を受け入れる準備ができていなかった。医者は再び家族を認識できるようになるとは言わなかった。かれるほど涙を流し、主に申しあげた。『私を認識できない夫をどう助けたらいいのでしょうか』と」
 しかしこの時、神様から「私たちの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを心配してくださる」(詩篇55・22)という招きを受けたという。そして、「実際にどうしたらいいかも教えてくださった」。それは、言葉を失ったヨハンさんの前で声を出して本を読むこと、家族やヨハンさんの歩んできた歴史について繰り返し教え続けることで、気の遠くなるような忍耐を要する作業だった。「私の祈りはいつも『いつまででしょうか。どのくらいでしょうか』だった」
 しかしある日、言葉も記憶も失ったヨハンさんに「イエスはどなた?」と聞くと、「イエスは神の御子です」と答えた。「その時、希望の光が差し込んできて、安堵感が私の全存在を貫き通した。昏睡、発作、失語症…。これらすべては唯一の錨である信仰を、彼から奪うことはできなかった。私はその日、『あきらめない』という決断をした」
 ヨハンさんは、長い時間をかけて言葉と記憶を取り戻していった。「この経験を通して『神様は真実な方だ』ということを学んだ」と語る。
 「祈りの答えは私たちの願いとは違う場合があることを知ってほしい」とも。「私たちはいつも肯定的な答えをほしがる。でも『ノー』『待て』『恵みは十分』も答えの一つ。重要なことは、私たちが信じる神様はどれだけ信頼のおける方かということです」
 アメリカ人のキャロリンさんは生後9か月で宣教師の両親に連れられ日本へ。その後、東京、名古屋、神戸で育った。またオランダ人のヨハンさんと結婚後、2年間神戸で英語教師などをし、日本とのかかわりも深い。「人生の17年間を日本で過ごしてきた者として、皆さんに希望があることを伝えたい。神様は決して日本をお忘れになっていない。祈っても答えられず夢が破れる経験もするかもしれないが、ぜひあきらめずに忍耐をもって祈り続けてほしい」と結んだ。

◎さぬき市をキリストで有名な町にしたい−−伝道隊・長尾キリスト教会=0702041201

 「四国八十八番礼所」の最後の2つ、長尾寺と大窪寺のあるさぬき市長尾町。その町に長尾キリスト教会(河村浩一牧師)がある。白装束を着た巡礼者年間数万人が教会前の道を通っていきます。
 長尾町は人口1万4千人の小さな町。教会では、リバイバルを期待して祈り、賛美し、みことばを伝えています。最近では、さぬきうどんのお店が首都圏に進出したり、映画「UDON」などでも有名な町になりました。しかし、巡礼やうどんで有名な町になるのではなく、イエス・キリストで有名な町になるようにと願っています。
 過疎化や少子化が進み、都会と比べれば若者が少ない中、長尾キリスト教会は若者が集まってきます。 すべての子どもたちに福音を!
 毎月第1土曜日に、長尾小学校の子どもたちにチラシを配り、伝道向けの子ども集会を行っています。ゲームと賛美、バイブルメッセージ。そして、最後にはお楽しみのおやつ。
 今までに「オリジナルパフェ作り」「おもちつき」「ピザ作り」「わいわいキッズ祭り」「わいわいキッズサマーキャンプ」「わいわいキッズクリスマス」など、イベントを毎月欠かさず行ってきました。食べ物やゲームが楽しみで来るお友達も多いのですが、その中で、福音に触れ、信仰を告白します。何人かは「スーパーキッズ」と呼ばれるスタッフとなり、奉仕を手伝います。多い時は100人ぐらいの子どもたちが教会に来てくれます。また最近は、お母さんたちも一緒に参加してくれています。
 「主の教育と訓戒による教育、学校任せではなく、親が子どもを見て教えるというスタイルの学校を」と、ジャパンミッションインターナショナルスクールという名で、昨年春から3家族でチャーチ&ホームスクールもスタートさせました。
 「全世界に出て行き、すべての造られたものに、福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16・15)という聖書のことばに従い、多くのお友だちにイエスの福音を届けたいと日々祈り、蒔き続けています。 賛美がつなぐ
地域の人との絆
 長尾キリスト教会の愛称「ハレルヤチャーチ」にちなんで、教会の賛美の働きを「ハレルヤミュージック」と名づけました。ブラジルから、パーカッションをする若者やオリジナルダンスをする人たちなどが集まるようになり、ギターとピアノだけの奏楽からいつの間にか、フルバンドとダンスつきの礼拝スタイルになっていました。
 様々な世代を考慮して、第1礼拝(アコースティックギターのみ)と第2礼拝(エレキギターからドラム、ベース、ダンス)とを分けて礼拝し、どちらも祝福されています。また、楽器を教えて欲しいなど、音楽好きな高校生が教会に訪れるようにもなりました。
 地元の商店街主催のお祭りや大学などでもゲストとして呼ばれ、賛美をささげる機会が与えられています。月に1度隣町の文化ホールを借りて、「Jゴスペルチャペル」という出張チャペルを1年以上続け、多くの人々に福音を伝えることができました。ゴスペルシンガーの小坂忠氏や、賛美チーム「ZAWAMEKI」の方が来た時も、広いホールで思いきり賛美ができました。
 来春からは、世界的に広がる伝道的聖書研究プログラム「アルファコース」からヒントを得て、最初に食事をしてから礼拝するというスタイルを試みようと思い、昨年12月24日の礼拝で、第2礼拝を夜に移し、しかも実験的に食事からスタート! これが意外とウケて、狭い会堂に入りきらないほどの若者や外国人であふれました。この時の経験を踏まえ、毎月第2日曜の夜6時から、食事でスタートする異色の礼拝をただ今計画中。
   ◇  ◇ 
 同教会オリジナルの礼拝賛美曲をCD化した、ライブワーシップシリーズCD第1弾「主は来られた」、第2弾「ハレルヤ」に続く第3弾「響け!」が今春発売予定。
 
 長尾キリスト教会=さぬき市長尾東875ノ2。TEL&FAX:0879・52・2399。Εメール:kknagao300kk@yahoo.co.jp。(記・山川哲平=長尾キリスト教会ユースパスター)