ハンガーゼロ災害支援トークイベントも

「ハンガーゼロ+みなみななみイラスト展」(ハンガーゼロ主催)が、3月18日から22日まで、日本ナザレン教団大阪桃谷教会を会場に、開催された。イラストやまんが、散文詩など、聖書のことばをモチーフにした作品を発表しているみなみさんの作品が展示、販売され、20日には、ハンガーゼロ親善大使の森祐理さんとハンガーゼロ災害支援部スタッフとのトークイベント「災害支援の現場から」も行われた。
みなみさんは、貧困や飢餓問題、災害被災者や難民支援に取り組むハンガーゼロの活動に、食料問題や貧困の現実を子どもたちにわかりやすく伝える漫画や、絵葉書や開発教育漫画などの作品提供を通じて、応援を続けている。
来場者は、展示作品の鑑賞とともに、全期間在廊したみなみさんに「初めてお会いできて嬉しいです」と声をかけるなど、和やかな会場となった。また「丁寧に描かれた原画が美しい」「作品もじっくり見られてうれしかった」などの感想も寄せられた。


現在神学校で学んでいると言う男性は、購入したTシャツにみなみさんにイラストを描いてもらい、「ななみさんの作品との出会いから献身に導かれました。これは一生の宝物にします」と語った。
20日のトークイベントは、森さんと申王澈(シン・オクチョル)スタッフ、聴衆が展示作品に囲まれる中で行われた。能登半島地震、トルコ大地震の復興支援からの経験から、申スタッフは「いま一番必要な支援は物資ではなく、仮設住宅で寂しさや孤独を覚えている高齢者を励ますこと」と訴え、森さんは「訪れた珠洲市の仮設住宅の慰問では、最初顔を上げなかった方が歌を重ねていくと表情が変わり、やがて立ち上がってみんなで手をつないでくれた」と報告した。

正面左から、申、王スタッフ、森さん

トークイベント前半では来日中のウクライナ難民支援担当の王楠穎(おう・なんえい)スタッフも加わり、ウクライナでの避難民の厳しい現状を報告。とくにロシア軍の厳しい攻撃にさらされている東部地区では生活苦から自死する人、窃盗、売春に手をそめる人、自分の赤ん坊を売ろうとした若い母親の話など、現状を語った。
参加者からは、「現地で実際に体験された話に感動、忘られない内容でした」「ハンガーゼロの働きについて知ることができました」などの声が聞かれた。
ハンガーゼロでは、能登半島地震およびウクライナ難民支援の募金を現在も継続中。ホームページからまたは郵便振替で受け付けている。(レポート・鶴浦弘敏=ハンガーゼロ 広報)

2025年04月06日号 06面掲載記事)