[CSD]2010年3月21日号《ヘッドライン》

[CSD]2010年3月21日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎山形県酒田市にビジネス発 教会設立——無牧・兼牧増加に危機感
★常夏ハワイでのボランティア体験はいかが

 = 2 面 ニュース =
★第10回国家晩餐祈祷会:災害多い中 指導者に内なる光を
★砕けた心に「恵みを回復する神」——教界の「不祥事」にケズィックで示唆
◎JEMA:リトル会長を再選——宣教戦略見直しへリサーチ
★NRA:一致と祈りでリバイバルのため助け合う——村上好伸委員長を再選
★バチカン:カトリック教会は教勢増加
★<落ち穂>人間の罪と悲しみを描いた韓国映画「息もできない」

 = 3 面 教界ニュース =
★初のアジア宣教フォーラム開催——世界の日本語教会 連帯強化へ弾み 記・青木勝、永井俊夫
★国際:抑留から解放された人権活動家に後遺症——北朝鮮で性的拷問か
★WCC:オラフ・トゥベイト新総幹事が諸宗教に環境問題で協力要請
★ドイツ:EKD初の女性議長が飲酒運転で引責辞任
★<オピニオン>自己判断の放棄は「信仰」か 記・水谷 潔

 = 4・5 面 歴史/社会/神学 =
★義士安重根「殉国死100周年」——カトリック信徒が伊藤博文を暗殺したわけ
★<精神障害と教会>[70]石ころの原理——人間関係の苦労は回復の第一歩  記・向谷地 生良
★安重根の尋問調書からうかがえるキリスト教信仰——苦しむ隣人「傍観は罪悪」
★米国:国歌演奏容認へ転換で賛否——メノナイト派ゴシェン・カレッジ
★聖公会:教義上の混乱認め一致を要請——カンタベリー大主教が謝罪

 = 6 面 全面広告=
☆ライフ・クリエイション CD&DVD NEWS
ホームページ http://www.wlpm.or.jp/life_st/

 = 7 面 全面広告=
☆いのちのことば社伝道グループ——私たちといっしょに伝道しませんか
ミニストリー・パートナー募集します
ホームページhttp://www.wlpm.or.jp/mpartner/

 = 8 面 ビジネスパーソン=
★秋山 いずみさん[中](BalaanSens主宰)——難産から産後の苦しい日々へ
★<モノトーンからの脱出>[6]教会が多様性愛する場に 記・小川 巧記

 = 9 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「永久歌」GROWING UP 全14曲(TOKINOKOE Worship、2,100円税込)
★BOOK:『教会とこどもの四季』教会行事で使えるカット集、CD-ROM付(日本キリスト教団出版局、2,310円税込)
★REVIEW:『福音主義自由教会の場 日本伝道150年講演集』近藤勝彦著(教文館、1,995円税込)評・小野静雄

 = 10 面 関西だより =
◎近放伝協力教会会議:教会弱体化にテコ入れ——無牧教会への人材派遣も検討
★癒しのタクトで響き合おう——障がい者と健常者混成オーケストラ「響=ゆら」が公演へ
★ケズウィックで霊的健康診断——45回目の大阪 若者の参加も
★OCCコンサートシリーズ 第3弾

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★小塩節・トシ子夫妻70年の経験で描く聖書物語——新旧約が1冊に『聖書のおはなし』
★バイブル&アートミニストリーズが日韓交流「ピース&アート」展5月開催へ
★<映画>「苦い蜜——消えたレコード」(4月10日からヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開)
★映画「ただいま それぞれの居場所」公開記念——介護の今を語るシンポジウム開催

 = 12 面 ひと=
★絵手紙でイエス様伝えたい——及川尚子さん(「ギャラリー麦の家」オーナー)




◎山形県酒田市にビジネス発 教会設立−−無牧・兼牧増加に危機感=1003210101

 山形県酒田市に1月、「酒田キリスト福音教会」が竣工した。200坪の敷地に保育園を併設し、東京・国分寺市から牧師を招いて毎週の礼拝を開く—。実はこの教会、キリスト教葬儀社「有限会社ナザレ企画」の代表取締役・西田勝さんが、長年の問題意識から建てたいと願ってきた教会なのだ。

 「葬儀社をやるなかでずっと感じてきたのが、特に地方教会での無牧、兼牧の多さでした。ナザレ企画でも7人の牧師が働いてくださっていますが、みな経済的自立が困難で、教会を維持するために働いている方です。そういう日本の教会の現状を見るにつけ、なんとか支援できないかと思ってきました」と、西田さんは振り返る。その思いから8年前、全国の無牧の教会に牧師を派遣する「ディアコニア会」を設立した。定年で引退はしたものの、まだ伝道したい、月に1、2回なら説教もできる、という牧師に登録を呼びかけ、そのリストを希望する教会に送り、要請を待つ仕組みだ。牧師への謝礼や交通費は、会が負担している。現在、登録者は70人にのぼるという。「この働きを通して、一度は引退された70代の女性が牧師に戻った例もあります。『もう一度教会を立て上げたい』と、牧師が奮い起こされたケースです。無牧だと受洗者もなかなか増えないかもしれません。ですが、毎週聞く説教で洗礼に導かれることもあるでしょう。草の根的な働きですが、地道にやっていきたいと思っています」と語る。
 ディアコニア会の経験も通して、いずれはクリスチャン企業として教会を立て上げ、引退牧師を招聘したいと願ってきた。その思いの結実が、「酒田キリスト福音教会」だ。 日曜日の説教は、引退牧師である下村茂牧師が担当している。
 また、多くの経済的困難を抱えた教会を見てきた経験から、教会を維持するために保育園(モンテッソーリ教育)を併設した。市からの要請を受けてのことでもある。
 「牧師、献身者の少なさには、経済的な問題が大きい」と、西田さん。神学校、神学生を支援する「エベン・エゼルの会」も運営している。「牧師を増やすには、経済的支援が必要。高齢化で、引退牧師は多いが後継者が少ない。日本社会の縮図が、教会にもあると思います」と語った。
 献堂式はイースター後。無牧教会の課題が特に顕著な地方の都市で、新たな一歩を踏み出す。

◎JEMA:リトル会長を再選−−宣教戦略見直しへリサーチ=1003210203

 日本福音宣教師団(JEMA、会員数千人強)は2月23日、東京都千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで第43回総会を開催した。会長選挙が行われ、デール・リトル氏(カナダ福音自由教会宣教団)が再選された。また、「コミュニケーション」、「会員渉外」、「女性ミニストリー」、「祈祷」、「開拓伝道」、「言語と文化」の各コミッションが活動を報告した。「コミュニケーション」では今後、JEMAの連絡や運営、PRなどにITを積極的に取り入れていくことになった。
 総会に先駆け22日に開催された「ミッション・リーダーシップ・コンサルテーション」(MLC)では、「宣教戦略フォーラム」(スコット・パリッシュ代表)から報告。同フォーラムは、日本の教会成長を目的に08年6月に組織された。現在、宣教師の経験や日本の教会の統計情報などをもとに、日本の教会の現状、成長の妨げとなるもの、教会がもつ力などのリサーチを進めている。今後も、この働きがJEMAの宣教師に良い影響となること、自らが宣教戦略を見直し新しいアクションを取り入れていけるよう、このことが日本の教会の活力となるよう祈っていくことを申し合わせた。

◎近放伝協力教会会議:教会弱体化にテコ入れ−−無牧教会への人材派遣も検討=1003211001

 1973年3月から地域教会の協力を土台として、近畿圏での福音放送による伝道の働きを続けてきた近畿福音放送伝道協力会(近放伝、協力教会数511)が2月25日、大阪市天王寺区の同事務所で協力教会会議を開いた。
 昨年度の事業・決算報告の後、実行委員長の山口登久牧師から2010年度基本方針の説明があり、諸教会の協力によって諸教会のために行っていく放送伝道という同会の柱に加え、地域教会の必要に応える協力伝道と相互成長を目指すことを確認した。具体的には、テレビ・ラジオ・インターネットによる放送伝道の継続と深化、地域に根ざした働きとなるために地区教会ラリーの拡大、各地区・諸教会の教会形成への支援と協力という3点に基づき、12の委員会と事務局、支援会が本年度の事業計画を発表した。山口実行委員長は「教会協力が難しい時代といわれる背景に教会の弱体化がある」として、教会の無牧化、高齢化と、それに伴う世代交代の遅れという要因を指摘。その上で、今後の可能性として、諸事情で無牧となってしまった教会に協力教会からスタッフを派遣して支援することも計画していきたいという、教会支援・協力の今後の可能性も話し合った。また、4月から新しく京都地区でテレビ「ライフライン」放送(KBS京都)が始まることを発表した。