[CSD]2001年3月4日号《ヘッドライン》

[CSD]2001年3月4日号
《ヘッドライン》
 = 1面 =
★「なぜ、人を殺してはいけないのですか」——元テロリストヒュー・ブラウン牧師 生きる意味を問う
◎ハワイ原潜・えひめ丸衝突事故:行方不明者家族に「心の支援を」——現地教会の奉仕を総領事館が拒否
★日基教団社会委:えひめ丸沈没で抗議と要請
★<講壇に立つ女性たち>[7]一麦西宮教会牧師 下條 末紀子さん(上)
★<落穂抄>ホームページで普段着の教会案内
 = 2 面 =
★<21世紀教会は何を>[8]若者文化とズレが大きい教会
★WEF信教の自由委:北朝鮮でクリスチャン10万人投獄か
★トルクメニスタン:獄中のクリスチャン、恩赦を拒否し死を覚悟
★北朝鮮:ホームページで国連人権規約遵守を主張
★米国:アラバマ州教育課程に進化論復活
◎教会の健康診断してみませんか——日本セルチャーチネットワークが調査希望教会を募集
★<教界の動き>大宮福音キリスト教会(名称変更)、宮之城キリスト教会(住所変更)
★<論説>青年の献身は教会の問題 記・中川 健一
★<神の国の物語>[15]永遠に生きる 記・谷口和男
 = 3 面 =
★クリスチャン言語学者ケネス・パイク博士追悼 記・福田 崇
★カトリックとルーテル教会共同宣言に不協和音
★「教育を変える17の提案」の問題点 記・櫻井 圀郎
★<新会堂建築>日本バプテスト連盟・筑波バプテスト教会
 = 4 面 全面広告=
☆太平洋放送協会 創立50周年/感謝と躍進の年
 = 5 面 特集・教会の教育=
★中高生には中高生で——国分寺バプテスト教会の分野別ミニストリー
★子どもたちの自立的信仰——日本イエス教案誌「牧羊者」刷新
★ディボーションノート発行——仙台ラブリ聖書教会こどもミッション
★子ども文庫で地域活動——日本福音ルーテル三鷹教会
 = 6 面 関西だより=
★「故郷の家・神戸」始動——地元牧師らも「支える会」
★キングスガーデン三重「共生園」で韓国の学生らが実習
◎神戸にホームスクールを——実現めざし有志がセミナー
★ビデオで証し「基督in神戸」——神戸聖書展が制作
★再び大阪で全国青年宣教大会——テーマは「どないかせな!」
★神戸・ノーサイド:ホームレスの米を求む
 = 7 面 =
★<ひと>翻訳サポートとしてフィリピンへ 兼次宏枝さん(ウイクリフ)
★インターネットで祈祷会——世界が祈る40日間プレイワールド2001
★「土曜日、子供たちのために教会を開放しよう」
★「とにかく日本語が好き」と言わせる教育がモットー——中田智之ブラジル宣教師が国語研シンポで発表
★米国:司教協議会が優秀映画を決定
★米国、カナダの教会統計調査発表
★米国:教会で介助犬が大活躍
★東京・三浦綾子展盛況——「疲れた東京に希望を」
★軽井沢恵シャレーで第45回ミクタムミュージックセミナー
 = 8 面 =
★<聖書66巻>コリント人への手紙第1 病む教会を癒す十字架の福音 記・山中 雄一郎
★<書評>『神の言葉である聖書』内田和彦著(近代文芸社、1500円)
★<新刊書紹介>『主イエスの譬え話』加藤常昭著(教文館、2000円)
★<新刊書紹介>『グローバライゼーション——光と影』樋口陽一/石渡茂編(サンパウロ、1800円)
★<情報クリップ>催し情報ほか

ハワイ原潜・えひめ丸衝突事故:行方不明者家族に「心の支援を」−−現地教会の奉仕を総領事館が拒否010

米ハワイ・オアフ島沖で2月9日午後1時45分(日本時間10日午前8時45分)ごろ、愛媛県立宇和島水産高校実習生ら35人が乗った漁業実習船えひめ丸が米海軍の原子力潜水艦グリーンビルと衝突し沈没した事故で、行方不明者の家族の助けになろうとホノルル市内の日本人教会が支援に動いている。
しかし、日本総領事館は教会からの支援申し出を受け入れず、アメリカ側からしかボランティア活動が行えない状況という。
ハワイ日本人キリスト教会の牧師会は2月20日(日本時間21日)、日本総領事館に要請文を提出し、直接家族のケアにかかわる奉仕を希望する意思を伝えた。 現地教会の奉仕を総領事館が拒絶 事故の行方不明者九人は、10日余りたっても消息がつかめていない。
事故の2日後に行方不明者の家族25人が現地入りし、ホノルル市内のホテルに滞在しているが、20日現在、捜索活動を見守る家族らの心労も極限に達しているという。
そうした中で、ホノルル市内の教会は、行方不明者の家族を励まそうと努めている。
ニューホープ・クリスチャン・フェローシップ(ウェイン・コデイロ主任牧師)ジャパニーズミニストリーのメンバーは、自発的に行方不明者の家族を訪問し、おかしを袋に詰めて配布したり、新約聖書と主任牧師が著した『欠かせない人生の学び』を配布した。
「何でもお手伝いするので連絡を」と書いたメッセージカードを見た家族の一人からは、心の苦しみを訴える返事があったという。
インターナショナル日本人キリスト教会牧師の三橋恵理哉氏は、事故翌日に海軍のチャプレンから「明日行方不明者の家族が来るから来て欲しい」との要請を受けた。
駆け付けた三橋氏は、被害家族のホテルのチェックインを手伝ったり、おにぎりを配ったり話し相手になるなどしたが、その翌日には、日本領事館から「日本側でお世話するから」と奉仕を断られた。
マキキ聖城キリスト教会牧師の黒田朔氏は、米海軍や赤十字からの要請で、交渉や遺留品の公開に立ち会ってきた。
黒田氏によると「地元のクリスチャンたちはこの事件以来、祈りに覚えている。
何かできることはないかと病院を訪ねたり、領事館に通訳、話し相手のボランティアを申し入れた牧師もいた」が、日本側から奉仕の機会はほとんどなかったという。
しかし現実には、国民性や文化の違いから、遺族側の気持ちと米側の対応にすれ違いも生じている。
「日米双方の立場や考えの違いが分かるハワイ在住の日本人という立場を生かして十分奉仕できなかった」と黒田氏は残念がる。
ホノルル市内にある日本人キリスト教会の牧師会(11人)は、「援助チームの申し出が次々に領事館によって拒否されていることに、びっくりしている。
今後も難しい問題があると思うが、同時に心傷めている人々のケアが十分になされるよう直接奉仕できることを希望している」旨の要請文を日本総領事館に提出し、ボランティア活動ができるよう訴えた。

教会の健康診断してみませんか−−日本セルチャーチネットワークが調査希望教会を募集0103040206

『自然に成長する教会—健康な教会への八つの特質』の著者クリスチャン・シュヴァルツ氏(ドイツ「自然に成長する教会」研究所所長)が昨年11月に来日し、セミナーを行ったが(日本セルチャーチネットワーク=JCMN=主催・2000年12月10日号既報)、次のステップとしてJCMNは同研究所と協力し、日本の教会の基準値(健康度)を出す調査に乗り出す。
100から150教会のデータを集める予定で、調査を希望する教会を募っている。
クリスチャン・シュヴァルツ氏は、10年以上にわたり世界各国の多種多様な教会を調査し、420万のデータから自然に成長するための不可欠な「八つの特質」を見いだした。
同氏の調査は現在、世界6大陸、32か国、1000以上の教会に及んでいるが、日本では調査が行われていなかった。 ドイツ「自然に成長する教会」研究所で分析 JCMNは、3月から4月の間に、100から150教会をめどに質問形式の調査を行う。
?4月末までに全教会の調査表を回収、JCMNで事務処理し、「自然に成長する教会」研究所に送る、?同研究所でデータを分析し、出た診断結果を日本に返送する、?JCMNで翻訳作業を行い、診断結果を教会に送る、?各教会の牧師・リーダーは調診断結果を見ながら、弱点を補強する作業に取りかかる、というステップを踏む。
調査費用(診断料)は1教会当たり2万円(調査資料費、資料処理費、教会健康度レポート、ブックレット、人件費含む)。
JCMNでは教団単位で調査を行うことを勧めている。
教会内でコーチングスタッフを選び、「自然に成長する教会」研究所で行われるコーチング訓練に派遣することもできる。
調査を希望する教会は、TEL&FAX.0533・59・8386、Eメールoffice@jcmn.net、JCMNまで。

神戸にホームスクールを−−実現めざし有志がセミナー0103040603

社会の混乱、学校の荒廃を背景に、文科省の枠にはまらないフリースクールやホームスクールへの関心が高まる。
キリスト教界でも昨夏、全国レベルのホームスクール支援を志すネットワーク「チア・にっぽん」が旗揚げするなど、取り組みが活発化。
神戸でも有志が、「チャーチ&ホームスクールを実現させる会・準備会」を昨年秋発足させ、準備を重ねている。
同会が2月11日、神戸市中央区の神戸神学館ホールで、牧師の堀越暢治牧師(めぐみの園幼稚園長)を講師にセミナーを開き、20人余りが集まった。
「自分の子供を、聖書の価値観に立って教えたい」「教会で不登校の子とかかわっており、何かヒントが得られると思って」。
参加者らは自己紹介で、セミナー参加の動機を語った。
準備会の呼びかけ人は、坂井純人さん、谷口明法さん、正田眞次さん。
共に、神戸在住の牧師で子育て真っ盛り。
正田さんは、冒頭のあいさつで、「できあいの所に子供を入れるのではなく、最初からつくり上げたい」と夢を語った。
講師の堀越さんは、三重県の因習が色濃く残っていた地域で30年以上、「人は創造主に造られたことを教え、創造主と隣人に役立つ人間に育てる」という明確な目標で教会付属の幼稚園を運営してきた体験を通し、「クリスチャンと教育」をテーマに講演。
聖書の人間観に立って訓練を重視し、父母にもおもねらない取り組みが最終的には地域の信任をも得た証しを語った。
「我が子の教育をだれかに任せっぱなしではだめ。
昨今、親の手に教育を取り戻す環境も整ってきた」と励ました。
講演後の討議では参加者も、家庭礼拝や教会ナーサリーなど、現在取り組んでいることを分かち合った。
準備会問い合わせはTel.078・742・2374(ユースハーベストチャーチ)