[CSD]2012年3月4日号《ヘッドライン》

[CSD]2012年3月4日号《ヘッドライン》

 = 1面 ニュース=
◎新連載:教会ルポ<ここも神の御国なれば>[1]神の家族・アガペチャペル土岐?——ただ待っていても人は来ない

 = 2 面 ニュース=
◎「神を信じて何になるのか」 P・ヤンシー氏 被災地で対話へ——3・11から1年 東京・東北で来日講演
★「苦しみはなぜ」を語るP・ヤンシー氏のトラクト——「春の息吹、日本の国へ」いのちのことば社から発売
★3・11超教派一致祈祷会:届きにくい場所に支援心がけ——いわてネットの佐々木真輝氏が報告
★日本語礼拝中心に「愛の絆」——韓国でも3・11祈りの集会
★各地で3・11追悼行事
★<落ち穂>中国の英雄「雷鋒」の影響

 = 3 面 =
★新連載<いのちへのまなざし>[1]使命、懸命、宿命 記・柏木哲夫
★第51回日本ケズィック:みなキリスト・イエスにあって一つ
★<オピニオン>共通番号制を憂慮する 記・関口 博
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか

 = 4 面 教会教育特集=
★学び、訓練で出て行く教師に——家庭で居場所、愛、楽しさ提供 記・安田香代子
◎中高生らのタラントを訓練し生かして用いる——AYC2012を立ち上げ8月日・台・韓でイベント

 = 5 面 法律特集=
★クリスチャンと訴訟——教会内の争いを解決する手段を考える 記・持田明広

 = 6 面 仕事と信仰 =
★安部克衛さん([有]愛隣オフセット印刷社社長)[上]——これは事業を再開するしかないと
★<『もしドラ』教会編>[16]教会外のニーズに目を向けスタイルを変える 記・千葉雄志

 = 7 面 神学/震災 伝道牧会を考える =
★キリスト者は震災の問題をどのようにとらえたらよいのか——聖書と神学から考える? 記・中澤啓介
★ケープタウン決意表明(18)パート?解説——私たちが仕える世のために(1)

 = 8 面 インサイド・ニュース =
★<天地創造>に込めた信仰——システィーナ礼拝堂天井画完成500年記念コンサート



◎新連載:教会ルポ<ここも神の御国なれば>[1]神の家族・アガペチャペル土岐?−−ただ待っていても人

 2007年に日本福音同盟とクリスチャン新聞の共同企画として現代日本の教会の実情を知る」アンケート調査を実施し、およそ半数に及ぶ46・3%の教会が「閉塞感がある」との回答を寄せていた。教会学校の減少、起こされない受洗者、伸びない強勢、人数も宣教方策も規模が異なる地域格差・教会格差のような現象…教会が閉塞感に陥る状況がアンケート結果からも浮かび上がっていた。この教会ルポシリーズでは、日本の教勢の平均と言われる礼拝出席者30人から40人台の教会にスポットを当て、さまざまな状況にあっても、教会の交わりと地域への宣教に生き生きとチャレンジしている姿を紹介する。

 美濃桃山陶の一つ織部焼でも知られる人口約6万2千人の岐阜県土岐市。神の家族キリスト教会アガペチャーチ土岐チャペル(土岐市泉池ノ上町1ノ11ノ2=大橋健治主任牧師、栗崎暁枝牧師)は、土岐市に在る唯一つのキリスト教会だ。
 JR名古屋駅から中央本線各駅停車で40分ほどの土岐市駅。今秋開催のぎふ清流国体(第67回国民体育大会)ウエイトリフティング競技場になっているセラトピア土岐の多目的大ホールを借りて、アガペチャーチでは5年連続で12月に「くりすまつり」を開催している。
  ◇ ◆ ◇  

 例年はクリスマス前の日曜日に開いてきた「くりすまつり」だが、5回目の昨年は12月23日(祝日)に開催した。北川晋さん(名古屋音楽大学教授)のトランペットミニコンサート、教会員の知り合いで応援出演したゴスペルフラダンスなどのゲストに、教会のメビックチーム、手話ダンスチームや大橋牧師のクリスマスメッセージと多彩なプログラム。スペースの中央部分をテーブルと客席にして壁側にはステージと屋台、展示、バザー、ゲームコーナーなどを設置し誰もが楽しめる文字通りのイベント広場を演出。キリストの誕生を祝う「くりすまつり」は、アガペチャーチ土岐の一大セレブレイトだ。

  ◇ ◆ ◇  

 「くりすまつり」委員の水野久美子さんと栗崎桃太郎さんは異口同音に「(地域の人たちを)教会の中に入ってもらうまでの壁がとにかく高い。でも、待っているだけでは来てくれないですよね。やっぱり(外へ)出て行かないと」という。この言葉に教会のみんなが乗った。以前から「クリスマスの夕べ」として教会を会場にコンサートやイベントを開催してきたが、低くしてきたつもりでも、人々に教会の壁は高いようだ。だが、04年から始めたメビックに子どもたちが来るようになると、大人も教会のイベントに来るようになった。潮が満ちてきた。「それと、教会堂が立派だったら外でやるとは発想しなかった」と水野さん。築36年の会堂は、玄関が狭く、急こう配の階段、そしてしなる床。「お招きするのに魅力ある会堂とは言えませんよね(笑)」

  ◇ ◆ ◇  

 当初から神の家族教会が関係するNGO法人のチャリティバザーを盛り込み、5年連続で開催している実績と信頼性は大きい。今では「地域の人も気軽にお手伝いしてくださるし、ほんとうに喜んでくださる」。
 「何かをやろうと決まると、献金し、いっしょに協力してくれる教会の素晴らしい仲間たち。イエス様を伝えたい。伝えられたという喜びが、一番の恵みです」と言う水野さん。大橋牧師も「神様は誰でも用いられ、誰でもが神様の働きに仕えることができると信じています」と語っていた。
 「くりすまつり」を始めたころから、チラシやトラクト配布の活動が定着した。「昨年ごろから『去年、行ったでぇ』と言って楽しそうに受け取ってくださるようになった」という。外に出て行くことから、さり気ない地域とのつながりが確かに築かれている。
(つづく)

◎「神を信じて何になるのか」 P・ヤンシー氏 被災地で対話へ−−3・11から1年 東京・東北で来日講

 東日本大震災から1年を迎える3月11日を中心に、被災地をはじめ各地で記念の集会が計画されている。「神を信じて何になるのか」「祈りに意味はあるのか」など信仰の根源を問う様々な疑問をテーマにした多くの著書で知られる米国のクリスチャンジャーナリスト、フィリップ・ヤンシー氏(米誌「クリスチャニティ・トゥデイ」編集顧問)が来日、宮城と東京で講演会が開かれる。
 ヤンシー氏は講演や著作活動の中で、現実の世界の出来事を通して傷や苦難を負った人々の発する疑問の声に聖書から答えを提供しようと努め、『痛むキリスト者とともに』『神に失望したとき』『いのちが傷つくとき』(いのちのことば社)などの著書が邦訳出版されてきた。昨年5月に日本語版が出版された『神を信じて何になるのか』(同)では、大震災を経験した日本人に向けて序文を追加した。その中で、世界中で苦難に直面した人々が共通して口にするこの問いに対して、「神は痛んでいる人々に応えるために、私たちをお選びになりました」として、苦しみを分かち合うクリスチャンたちを通して神の慰めがもたらされることを述べた。
 今回の来日では、気仙沼、南三陸、石巻、仙台などの被災地を訪ね、現地の教会で地元の人たちへの講演と茶話会(タウンミーティング)に臨む。また、その経験を踏まえて3月9日(金)午後4~5時、東京・新宿の京王プラザホテルで講演(日本CBMC主催)。11日(日)午後4時30分から新宿区のウェスレアン・淀橋教会での「東日本大震災3・11復興支援超教派一致祈祷会」でも、福島第一聖書バプテスト教会の佐藤彰牧師とともにメッセージを語る。
 9日の講演会は会費2千円で要申し込み。連絡先はTel.06・6768・6861、Fax.06・6768・6867 Email:nationalprayermeeting@gmail.com 一致祈祷会は無料。

◎中高生らのタラントを訓練し生かして用いる−−AYC2012を立ち上げ8月日・台・韓でイベント=12

 イーストウィンドチャーチ(福田誠牧師)が主催してきたユース集会「Reach Out」「Holy Wave」と、日本CGNTVの青少年番組「You are Special」がコラボレーションし、このほど「Asia Youth For Jesus(AYFJ)」を発足。今年8月、台湾、韓国のクリスチャン・ユース(中高生)と共に、ユースのための参加型集会「Asia Youth Conference 2012(AYC2012)」を計画している。
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 AYFJの目的は、?ユース世代を勝ち取る、?ユース世代の文化を勝ち取る、?地域教会を活性化させる、?ユース世代に機会を与える、?アジアにフォーカスする、こと。
 企画・運営までユースが主体となり、クリスチャンでないユースにフォーカスを置き、ユースの信仰・交わり・スキルを訓練し建て上げることを理念とする。アジア各国のユースと協力しながら、音楽・アート・ダンス・ファッション・メディア・スポーツなどのユース文化を伝道に用いる。集会は宮城県仙台市、福島県耶麻郡猪苗代町、東京・江戸川区、埼玉県川口市の会場で開催する。
 AYFJに参加することを通して、日・台・韓のユースのタラントを訓練し、生かし、用いるという教育的側面ももつ。
 AYC2012のプロモーションビデオは http://www.youtube.com/watch?v=HTmYi2nIkSE で視聴できる。
 AYFJの問い合わせは office@ewcjp.com (AYFJ2012Japan事務局)まで。 http://ewcjp.com