ヘッドライン
[CSD]2012年5月6日号《ヘッドライン》
[CSD]2012年5月6日号《ヘッドライン》= 1面 ニュース=
◎フランクリン・グラハム氏 「ミッションNOW」開催へ——2013年11月に札幌・東京・広島など各地で
★札幌、名古屋でBIBLE SHOPチェーン新展開——いのちのことば社・CLC店舗統合新展開
= 2 面 ニュース=
★頑なな新体制に失望…なお変化に期待——第120回拉致祈祷会で横田早紀江さん
★ホーリネス:教会衰退で「教会・教区再編委員会」設置——不祥事防止に「倫理綱領」協議へ
★基督兄弟団:新理事長に小平牧生氏——他教団と震災救援協力感謝
★ミッションNOW:教会の主体性重視を評価——小さな組織プロジェクトで運営
★奥山実氏 宣教50年でリバイバルへの確信熱く
★<落ち穂>
= 3 面 =
★<いのちへのまなざし>[9]人間の限界 記・柏木哲夫
★<オピニオン>閉塞を破った復活の事実確認 記・吉持 章
★東京基督教大学:震災と教会のミニストリーを考えるセミナー開始
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
= 4・5 面 アーティスト特集=
◎劇と歌と映像を組合せて子どももお母さんも——須貝まい子と神山みさユニット「まいまいみーさ」
★地元紙企画の「ありがとうの詩」にも収録されて…——賛美グループWings
★チームで救いのために行動しよう!——ミクタムミニストリー ゴスペルシンガー小坂 忠
★神様からの1タラントを用いて捧げていきたい——賛美デュオ Rina&Kana
= 6 面 仕事と信仰 =
★玄 君先(げん・くんそん)さん(弁護士法人港国際グループ代表弁護士)[上]——リーマン破綻を機に企業決意
★<『もしドラ』教会編>[18]インベーション・ギャップ 記・千葉雄志
= 7 面 伝道・牧会を考える =
★教会ルポ<ここも神の御国なれば>[9]JECA・めぐみの丘チャペル?——教会は楽しいところ
★ケープタウン決意表明(26)パート?解説——私たちが仕える世のために(9)
= 8 面 インサイド・ニュース =
◎東北で若者の賛美が響く——いわき・J☆LIGHT・宮城
◎フランクリン・グラハム氏 「ミッションNOW」開催へ−−2013年11月に札幌・東京・広島など各地
世界的な伝道団体ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)の総裁で、国際救援団体サマリタンズ・パースの総裁でもあるフランクリン・グラハム氏を迎えての伝道大会が、2013年11月に各地で開催される。同氏が講師を務めた「東北・希望の祭典」期間中の3月2日には仙台市内で、東京、札幌、広島などの教会関係者と会合し、各地からの招聘状に対する受諾書を手交。4月20日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャン・センターで「ミッションNOW」と名づけた東京での大会関係者らがキックオフ・ミーティングを開いた。その開会礼拝で会長の泉田昭氏は「日本には福音宣教の機会は何度もあったのに生かされていない。多くの教派があり、一致して協力する空気が弱いために外に向かって福音を伝えるより教会の中にこもってしまう」と日本宣教の難点を指摘。そうした中でフランクリン氏の父ビリー・グラハム氏を迎えて1960年代から94年まで数次にわたり日本で大会を開いた結果多くの教派の一致が与えられたとして、「BGEAの貢献は大きい」と評価した。またフランクリン氏を迎えた一昨年の「関西フランクリン・グラハムフェスティバル」
が祝福されたとして、「BGEAの働きかけで北海道、広島、東京でも開催することになり、日本の教会のチャレンジになってくれればふさわしい。宣教を一緒にやっていく中で新しいリーダーが育つ」と期待を述べた。
マネージャーの石田敏則氏が趣旨および経過説明。4年前、BGEAから打診があった時はビリー・グラハム大会の大きな大会のイメージがあり、開催は難しいとの判断だったという。そうした中で東日本大震災が起き、「こういう時だからこそ日本中の人たちが生き方、生きる意味を考えている中で、伝道のために教会の思いを一つにし共有していただくことができるのではないかと、去年11月2日、五十数名の賛同をいただきBGEAに招聘状を出した」。
BGEAが大会の規模や方法は地域の主体性に任せる方針であること、「45/10/45」(大会に注ぐ力は10%、事前の準備と事後のフォロアップに45%ずつ)と称し、大会自体の成功よりも前後の教会の祈りや個人伝道、フォロアップなどの取り組みを重視する姿勢を評価し、「伝道のムーブメントとして教会が一つになり、教会が強められるためにこの機会が用いられればと願っている」と述べた。
◎劇と歌と映像を組合せて子どももお母さんも−−須貝まい子と神山みさユニット「まいまいみーさ」=120
女優の須貝まい子とゴスペルシンガーの神山みさによるユニット「まいまいみーさ」が活躍の幅を広げている。アニメーション映像、歌、ダンス、朗読などが組み合わさった参加型の総合エンターテインメントだ。オリジナル劇「勇者のダンス」は、魔王にさらわれた歌姫みーさ(神山みさ)を勇者が助ける話。戦いの方法はダンスだ。敵が一緒に踊れば、先に進める。始まりは映像に2人が登場し、映像の切り替わりとともに、同じ格好をした本物の2人が舞台に現れる。物語は映像とともに進み、ダンスには観客の子どもたちも参加する。
活動のきっかけは須貝が電車の中で、若い青年が怒鳴っているのを見たこと。思い通りにいかず暴言を吐いた青年に、悲しみと怒りを感じて思わず注意したが、後で何かできないかと考え、試行錯誤した結果、「コミュニケーションをとること、無関心を関心にかえることを演劇でできないか」と思いつく。「神山みさのクリスマスライブで聞いた曲が、私が芝居でしたいと思っていた内容にとてもピッタリ合った気がして、何も形になっていない時でしたが、『できたら演奏してほしい』と胸の内を伝えると、快く引き受けてくれました」とつながりを語る。
1人芝居「アブラハム」という形になり、神山がオープニング、挿入、エンディングの歌、BGMや効果音を担当。「一緒に物作りが始まり、公私ともに仲の良い、信仰の友となりました」
アドリブも多い。神山は「普段の歌のライブでもアドリブを入れたり、決めていた枠組みを壊すことがある。お客さんに合わせて変化します」と工夫。須貝は「普段やる演劇にアドリブはほとんどない。みさちゃんから学んでいます」と協力し合う。
親子向けの劇は「お母さんは1人で頑張っている。横のつながりができないか。子どもたちにイエス様のことを伝えられないか」と考え始まった。
劇とともに神山のライブを開くことがある。ある教会の幼稚園ではYou are specialという歌で「後ろのお母さんに向かって歌いましょう」と子どもたちを誘い一緒に歌うと、母親たちはぽろぽろ涙を流した。須貝は「あなたは大事というメッセージは親が子に言うことはあっても、子から言われることはあまりないのでは」と話す。また「劇と組み合わせると、リラックスして、一体感がもてる。子どもと親を近づける働きになる」と手応えを感じた。
三浦綾子の『舌切りすずめのクリスマス』も舞台化した。神山は「キリスト教を出さずにやる方法もあるが、この話は直球で聖書のことを伝えていて、面白い」と喜ぶ。 物語の中で聖書をプレゼントする場面がある。聖書が良いものと伝えているので、劇中に聖書を配ると、お話を聞いて良いものと分かっているので、人々は喜んで手に取った。
東日本大震災後の支援でも活躍した。高齢者向けに開いた避難所訪問では、体操として役に立った。被災地の人々との交流を目的としたいわき市のイベントでは子どもや大人が一緒に踊り、歩けない人も座ったまま手を動かすなど、一緒になって踊り歌った。「思いついたことから思わぬ方向に広がった。着地点は分からないけれども続けていければ」と願う。公演希望は sugaimaiko@gmail.com(須貝)へ。
◎東北で若者の賛美が響く−−いわき・J☆LIGHT・宮城=1205060801
◇震災前から東北の若者たちは教会を超えて集まり、現代的なスタイルで賛美、礼拝していた。そこでの協力、献身、宣教の祈りが、震災後も各地の支援活動で活かされた。今と将来を担う礼拝者たちに期待したい。クリスチャンアーティストが集まるいわき
「3、2、1…ハッピーニューイヤー!」
熱気あふれる賛美伴奏の中、若者たちの声が響いた。2011年12月31日と2012年1月1日をまたぐカウントダウン集会が福島県いわき市のグローバルミッションチャペル(単立・平キリスト福音教会)で開催された。同教会は東日本大震災後、救援センターとしても機能した。集会は同教会、超教派宣教ミニストリーのラブレボリューション(ラブレボ)、デリバリング・チャーチ(デリチャ)との共催だ。
全体は5時間以上に及んだ。ゲストにゴスペルシンガーの神山みさ、横山大輔、ロックバンドのサルーキ=が出演し、震災復興と、宣教を祈りながら賛美を導いた。ゲーム、ゴスペルに合わせたヌンチャクやダンスのパフォーマンス、高校生たちによるバンド演奏、震災後の支援で教会に集い始めた男性の半生を再現する劇なども披露された。型にはまらない賑やかな会になった。
同教会の森章牧師、ラブレボ代表の五十嵐義隆さんがメッセージを語り、神の力が弱い人間から顕されること、神に信頼して、神の声に耳をすませることを勧めた。
年越し直前には1年を振り返る悔い改めと感謝の祈り、年越し後には今年のビジョンを神から聞く祈りの時間があった。
ラブレボは、イベントや路傍伝道、修養会、全国各地での伝道ツアーなどで活動する。東京で始まったが、2010年から主要なスタッフが続々といわき市に移っていた。震災後はネットワークが支援に活かされた。カウントダウン集会は毎年東京で開いていたが、今回はいわき市になった。
デリチャは教会を配達するという発想で、いわき駅前広場などでゴスペルやパフォーマンス、メッセージを取り入れた集会を定期的に開く。
これらに加え、五十嵐さんがDJをするラジオ番組ゴスペルレイディオステーションなどのつながりで、いわき市ではクリスチャンアーティストを交えた若者向けの賛美、ゴスペルの働きが盛んになっている。ラブレボリューション http://www.peace-product.net/love/、デリチャ http://www.st-creation.com/、ゴスペルレイディオステーション http://www.church.ne.jp/grs/
全国の賛美リーダーと
未来を考えたJ☆LIGHT
全国のユースリーダーらが集まった超教派での震災復興1周年キリスト者青年大会「J☆LIGHT」(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団東北教区青年部・青少年部主催)が3月10日、仙台市青葉区の広瀬文化センターで開かれた。宮城県、福島県、青森県、東京など各地から若者が集まり、賛美し、聖書のメッセージを聴くととともに、東北、日本の将来を考えた。
パネルディスカッションではビジネスや専門職、路傍伝道の経験があるリーダーたちが、震災前後の信仰の変化を語るとともに、クリスチャンが社会に与える影響について実体験をもとに話し、若者を励ました。
いわき市で駅前伝道をする山本昇平さんは、震災とこれからの宣教について「悔い改め、謙遜の心の大切さを痛感した。ボランティアも伝道も上べや技術では伝わらない。原発は議論されるべきだが、クリスチャンがまずへりくだり、悔い改めることが必要だ。リバイバルはクリスチャンが多くなるだけではなく、文化、教育、経済すべてが変えられることでもある」と考えた。
デザイナーのしゅん富田さんは「業績やステータスはどうでもよくなった。震災後、仕事もなくなった。だがイエスしかいないと求める中で、仕事も与えられた。クリスチャンがまず立ち返って主のみ顔を慕い求めながら、神ご自身を求めていきたい」と語った。
NGO「声なき者の友」の輪スタッフで傾聴のボランティアを実践してきた陣内俊さんは「耳で福音を語れると知った。一生懸命聴くことで、あなたは大事、愛されているというメッセージを伝えられる」という経験を紹介した。また獣医師時代に豊田市で牛肉検査をした経験から「検査で影響がある200万人が病気になるのは神のみこころではない。仕事することがみこころにかなうことになる。仕事することが宣教だ」と勧める。
ビジネスカウンセリングにも取り組むアッセンブリー・東京アーバンチャーチ牧師の酒井知愛さんは「もっとクリスチャンが社会のリーダーとなって価値観を実践する姿を見せたい。神様があなたに語りかけることがあるならば逃げず、早く答えた方がいい。あなたにはあなたにしかできないことがある」と励ました。
実行委員長の澁谷友光牧師(アッセンブリー・青森ジョイフルチャペル)は「震災復興支援は超教派で協力してやる中で活動ができた。これからの日本の宣教は教派・教団を超えて1つになり、ネットワークを持つことが大切だということを確認したい。若者たちに集ってもらい、本当に心を1つにして、祈り、賛美し、宣教の方向を確認してほしい」と開催を呼びかけた。これに応じて多数のゲストが集まった。「被災地支援にユースが関わってくれた。ユースたちが日本のリバイバルの鍵を握っている」と期待する。集会の映像を http://j-light.org/で視聴できる。
オリジナル賛美を発信するプレイズ・ステーション
「ここで手拍子を」「ギターのソロに乗せて神様をほめたたえてください」。賛美リーダーの指示に合わせて、参加者が練習。本番を演奏して、良ければ、次の曲、課題があれば調整して繰り返す。 宮城県の若者による超教派ミニストリー、プレイズステーション(プレステ)によるワーシップレコーディングライブだ。4月14日、15日場所は宮城県黒川郡大衡村の東北中央教会(大衡村ゴスペルタウン)。
8月初旬発売予定のオリジナル賛美曲CDアルバム12曲をライブで録音した。力強く信仰を告白する曲、厳かに神を求める曲、高らかに主をほめたたえる曲など、それぞれ曲調も多様に展開する。
県内ほか秋田、山形、福島、福岡など各地から若者が集まり、賛美の歌声を響かせた。参加者の多くが東日本大震災とその後の救援活動を経験している。神へ向かう賛美であり、東北から発信する希望の歌声でもある。
プレステは2007年に、若者が集まる街の中で伝道する必要を感じたメンバーらによって超教派で始まった。若いクリスチャンや、街の若者を対象にした音楽集会、スポーツ大会などを開き、関係づくりにつとめた。仙台を中心に山形や福島などからも若者が集まる。東日本大震災後、関わるメンバーらはそれぞれの教会や支援団体で復興支援に努め、プレステとしてのボランティア活動も実施した。
リーダーの阿見高洋牧師(福音の群・プレイズコミュニティチャーチ)は「プレイズステーションのワーシップアルバムを通して傷ついたこの東北の地に、また日本全国に希望のメッセージが届けられて行くことを願っています。イエス様だけが現されて、一人でも多くの人がイエス様と出会うことができますように。ぜひ祝福を覚えて全国から祈って頂けたら幸いです! イエス様だけが崇められますように」
ファーストアルバム「心から」(全13曲、2千100円税込)はすでに発売されている。プレイズステーション http://praisestation.jp/