CD「His eye is on the sparrow」国友淑弘 ――神様の優しさを感じさせる1枚
ゴスペル講師でありミュージカル俳優でもある国友淑弘氏のソロアルバム。
多重録音のひとりアカペラ、ギター伴奏、ピアノ伴奏、ピアニカ伴奏、それに最後の曲は無伴奏独唱と、シンプルな編成ながら、あきさせないアレンジで国友氏の「歌」を聴かせてくれる。シンプルな編成だと演奏者の力量が問われるが、十分聴き応えがある。
収録曲数は全8曲。賛美歌のほか、CMで聴いたことのある曲まで選曲も多彩だ。
国友氏出演のとあるショップイベントで、ある人が「ゴスペル聴いた時、これはただの音楽じゃないと思って、それから信仰を持った」という証をしていたのだが、それに「そうだよね!!」と国友氏がとても共感していたのを思い出す。国友氏が目指していることの一つがそれなのだろう。
クリスチャンからすれば、イチロー出演のCMで使われていた「Take Me Out To The Ball Game」など「なぜ?」と思えるかもしれないが、「野球好きだから」と言われれて納得してしまった。野球が好きという日常も、反戦歌である「From A Distance」に表れる戦争という現実も、そんなことも含めて、全部包み込んで、「一羽の雀さえ(His eye is on the sparrow)」見守っておられる神様の優しさのようなものを、このアルバム全体から感じることが出来る。【生】
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