CD「Hymn」Anders Widmark
CD「Hymn」Anders Widmark

このCDを聴いていたら、演奏者もタイトルも知らない妻が「これいいね。なんだかすーっと心が神様に向けられる。」と言った。

デンマークのピアニスト、アンデルス・ウィドマークのピアノソロによる賛美歌集。「Piano Improvisation On Traditional Hymns」とある。伝統的賛美歌のピアノソロ・アレンジ、即興演奏だから、以前紹介した小坂直輝「IN THE HYMN」と同じコンセプトにも思えるが、私たちの聴きなれた讃美歌・聖歌のメロディが聞こえてくるわけではない。J.S.バッハ「BWV345」のほか、ほとんどは「Evangelisches Gesangbuch」「Swedish Church Hymnbook」からの選曲で、16世紀や17世紀といった時代のものだ。

時代の洗礼を経て残ってきた賛美には、本物の良さがある。聴いたことがないという新鮮さだけでなく、それによって心が神様に向けられていくという意味において、これは「新しい歌」である。

無理やり盛り上げようとアジる様な演奏ではない。そのピアノタッチとあいまって、全体として静かに落ち着いている。ヨーロッパの古い石造りの教会のベンチに座って、じっくり神様を黙想する、そんな雰囲気のCDである。【生】

AmazonやHMVなどで購入可能
http://www.amazon.co.jp/Anders-Widmark-Piano-Hymn/dp/B000808Y3M/
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1089837