「Clear to Venus」(2,310円税込み)
「Clear to Venus」(2,310円税込み)

Andrew Petersonの三枚目のアルバム。シンガーソングライターという、ちょっと古めかしい(?)言い方が、この人を端的に言い表すのには最も的確だろうか。温かみのあるやさしい歌声で、アコースティックギター基調の曲が心地よい。だが、その作品を最も特徴付けているのは、なんと言ってもメッセージ性の高い詞である。

2曲目「Mary Picked The Roses」。「マリアはバラを摘んだ その甘い香りをかぐために…けれどもそのバラを咲かせたのはイエスだ…。ヨセフは木のテーブルを作った …けれどもその木を作ったのはイエスだ」。ここではイエス様は、ヨセフとマリアがいなければ何も出来ない赤子ではない。ヨセフやマリア、また私たちの営みのすべてが神様の恵みのうちにあって、私たちがなしうる行いを神さまが恵みを持って、永遠のご計画の中で用いてくださることが、ユーモラスにやさしく歌われている。

実は、その前の1曲目「No More Faith」でもうノックアウトなのだ。

「困難はまるで山のようで 動かすことはとてもできない からし種の信仰の証明を求められるようにして その前に立ちすくんだことはないかい?……たとえ信仰がなくても 希望がなくても 主よ 私はあなたのみ顔を仰ぐことが出来る 信仰がなくても 希望がなくても あなたに賛美をささげよう なぜなら愛はいつまでも残るのだから」

「山を動かすからし種の信仰」も「愛」も、自分のうちから搾り出さなければならないもののように、聖書から読み取っていたりするけれど、私の内に信仰がなくても、神様に愛がある。そして神様の愛が、それを受け取る手としての信仰を呼び起こしてくれるのだ。

どの曲も、聖書の世界を私たちの生活にピンとくる形で当てはめてくれる。マックス・ルケードが物語で私たちに分かりやすく、身近な形で聖書を表現するように、アンドリュー・ピーターソンは歌でそれをしてくれるようだ。

歌詞カードと対訳を用意してじっくり聴いてほしい。【生】

公式サイト↓↓↓
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