CD「Great God Who Saves」Laura Story
オアシス新宿店のCD担当者に「いいですよ」と勧められて聴いてみたのがこのCD。
ローラ・ストーリーとは誰?と思ったら、2005年のドーブ賞受賞したクリス・トムリン「Arrival」の一曲目、鮮烈な印象を残した「Indescribable」を作詞したのがこの人だった。このアルバムも同様の現代的なワーシップアルバムだ。その「Indescribable」を含め全10曲。Hillsongの「Mighty to Save」以外、自身のオリジナル曲だ。アコースティック基調のポップなサウンドで、ストレートに神様を賛美する歌詞を歌っている。
以前は、礼拝用には「プレイズ、ワーシップ」。日常用には「コンテンポラリー・クリスチャンミュージック」と明確な区別があった。住み分けと言ってもいい。曲調も明らかに違っていたように思う。しかし、かつて「クロスオーバー」と言ってセキュラーミュージックとクリスチャンミュージックとの橋渡しを志し、実践していたマイケル・W・スミスがワーシップアルバムを連発していることに表されるように、少なくとも米国ではそんな区別も意味がなくなってきたのかもしれないと思える。「礼拝の世俗化だ」と眉をひそめる向きもあるかもしれないが、本作を聴いていると案外逆で「日常の’聖’化」なのかも知れないと思えてきた。本来、日常と礼拝と明確に分かれた二重生活というのはおかしいことだろう。毎日の生活の中で、「ああ、神様の恵みはすばらしいな」「感謝だな」というようなことを、日常の言葉、日常の音で表していく、そんな「ワーシップ」にはこのようなアルバムが合っているのではないだろうか。
2009年ドーブ賞「INSPIRATIONAL ALBUM」受賞作。【生】
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