CD「TRAVERHYTHM」全7曲 1,500円(Pardal Records)
CD「TRAVERHYTHM」全7曲 1,500円(Pardal Records)

シンガーソングライター、ギタリスト、アレンジャー、 ガットギターで歌う弾き語りスト…と公式サイトのプロフィール。その通り、このアルバムもガットギター主体のサウンド。ガットギターといっても、クラッシック・ギターのスタイルではなく、スパニッシュ・ギターとも違う。「民族音楽、ジャズ、ブラジル、クロスオーバの影響を受けた、ポップス」と公式サイトにあるが、ラテン系の明るいサウンドで、といってもマニアックな音楽ではなくてやっぱりポップスなのだが、聴いていると肩の力が抜けてゆったりした気持ちになる。

ラテンミュージックだと能天気に「なんでもいいじゃん」と感じるものがある様にも思うのだが、「ゴスペルのメッセージを内包する」メッセージには、しっかりとした芯がある。「ゴスペルのメッセージを内包する」という表現は言い得て妙で、ワーシップのように神様や信仰が直接表現されているわけではないが、ちゃんと信仰に裏打ちされたものになっている。

最も直接的に信仰的な内容なのが2曲目「扉を開けて」で、キリストを心に向かえた喜びをよく表している。このアルバムは、「旅」がテーマのように思うが、キリストとともに歩む人生の旅の喜び、楽しさ、温かさ、嬉しさといったものを表現しているというと、読み込みすぎだろうか?

サルーキ=チヨのハーモニカや、バイオリン、パーカッションなどの参加アーティストの演奏も素晴らしく、それらを効果的に使っているアレンジもとてもよい。非常に完成度の高いアルバムになっている。【生】

http://www.myspace.com/isaok←公式サイト