著者は元証券マンで牧師。市場経済の利点と限界に詳しい。聖書釈義を土台に、経済原理からグローバル経済の在り方、国際情勢まで具体的に分析。献金、牧師給、教会経営、会堂建設などへの考え方も整理する。金銭の誘惑を警告しつつ、金銭にルーズな在り方には注意する。経済の管理、財の用い方、信仰に基づく経済生活の在り方をを提案。地上の政策や党派の限界を知る必要を指摘して、「神の国のビジョン」に生きることを勧める。

 近年の経済書の話題作『サピエンス全史』や『21世紀の資本論』なども単純化を避けながら丁寧に読み解き、聖書的な応答を試みた。
高橋秀典著 地引網出版 1,620円税込 B6判
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