東日本大震災発生直後から帰宅難民への宿泊と食事の提供、被災地での緊急給食・物資支援、みなし仮設への物資支援、女川漁港に作業船を寄贈など、その時々の必要に合わせ多様な活動をしてきた救世軍。現在は宮城県南三陸町、女川町、岩手県大船渡市で仮設店舗街建設支援プロジェクトを進めている。これまでの活動と今後の抱負について、震災支援事務局長の石川一由紀大尉に話を聞いた。

 仮設店舗街建設支援プロジェクトについて石川氏は、「世界中にある救世軍のネットワークからいただいた義援金で行っています。昨年12月にオープンした大船渡市の仮設店舗街『おおふなと夢商店街』では、商店を連結するウッドデッキや駐車場の地盤整備、看板や植栽、ベンチの提供をしました」
 2月25日には、南三陸町志津川の「南三陸さんさん商店街」がオープン。15年ぶりと言われる大雪の中、テープカットが行われた。救世軍は気候・天候に応じて屋根が開く全天候型フードコート(床はウッドデッキ)、敷地全体の舗装、障害者用スロープ、駐車場整備、各店舗看板、エアコン設置、イベント用PA、防災用放送器具など、建物以外の工事を行った。4月末には、現在建設中の女川町の仮設店舗街がオープンする。(中田 朗)
 ▽救世軍=Tel03・3237・0881、URL http://www.salvationarmy.or.jp/

写真=救世軍が支援した志津川の仮店舗(写真提供=救世軍)