士師記に見る神様からのチャレンジ 次世代宣教が教会存続の鍵 「第25回断食祈祷聖会2023」で古波津氏
「第25回断食祈祷聖会2023」(同実行委員会主催)が1月9、10日、「御霊によって歩もう」をテーマに蓮根バプテスト教会(メイン会場、東京・板橋区)、赤坂教会(サテライト会場、東京・港区)とオンライン併用で開催。2日目の講演③では、古波津保秀氏(チャーチ・オブ・ゴッド川崎キリスト教会牧師)が「教会の存続─士師記に見る次世代チャレンジ」と題して語った。【中田 朗】
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以下は講演内容の要約。
─団塊の世代800万人全員が75歳以上(後期高齢者)になる2025年問題、日本の全人口の3分の1が65歳以上になる2030年問題が言われている。高齢化が進むと、教会の維持も困難になってくる。そこで伝道会議などで取り上げられてきたのが、「次世代への伝道」だ。各教団も次世代の伝道、育成に本腰を上げ始めている。
士師記3章1~11節は、このテーマを考える上で示唆を与えてくれる個所だ。イスラエルの次世代の者は戦いを知らない世代だった。そのために、戦いを教え、知らせる必要があった(2節参照)。霊的な意味で捉えるなら、戦いを知らない世代は救いを知らない。若い人たちがどういうふうに成長していかなければいけないのか、同時にクリスチャンとしての戦いを受け止め学んできているか、を示唆しているのがこの個所だ。
ここには、異邦文化の同化との戦いがある。異邦人たちはバアル神やアシュラ神を拝んでおり、イスラエルの民は常に試みを受けていた。土着はしなければならないが、同化してはいけないという戦いがあった。
一人ひとりのクリスチャンの信仰が戦いを教えられていくならば、次世代はその後ろ姿を見ながら戦いを覚えていくに違いない。
神様のご計画は、「主がモーセを通して先祖たちに命じた命令に、イスラエルが聞き従うか」(4節)だった。そのためにイスラエルを異邦社会に置かれた。
チャレンジは神様から来る。主は次世代のために祈りのチャレンジを与えてくださった。イスラエルの子らは、主に叫び求めた。すると、主はイスラエルの子らのために一人の救助者を起こされた。それがオテニエルだった(9節参照)。私たちは献身者のために祈りたい。
次は、インセンティブチャレンジだ。インセンティブとは、、、、、、
(2023年02月12日号 07面掲載記事)