川内原発1号機の再稼働に抗議し、その停止と原発ゼロを要求する
2015年8月11日
日本宗教者平和協議会
本日、九州電力は川内原発1号機の再稼働を強行しました。周辺自治体が住民説明会を求めているもとでの再稼働強行は断じて許されません。
私たちは、生きとし生けるものの生命と、かけがえのない地球を守るために、自然エネルギーへの転換、原発廃止、再稼働反対を訴えつづけてきました。
取り返しのつかない事態にまで発展する原発事故を絶対に繰り返させてはなりません。川内原発1号機の再稼働に厳しく抗議するとともに、ただちにその停止を要求するものです。

安倍晋三政権は、新たな「安全神話」を掲げて危険な原発の再稼働、破たんが明白な核燃料サイクルの推進など、原発優先のエネルギー基本計画の策定・推進をめざしています。
福井地裁は4月14日、関西電力高浜原子力発電所3・4号機の再稼働の停止を求めた仮処分の申し立てを認める決定を下しました。
判決は、原子力規制委員会の「新規制基準」に基づく審査に「合格」した原発の再稼働を認めないとの画期的な判断を下すとともに、安倍政権が「世界一厳しい安全基準」と豪語する「新規制基準」を、「緩すぎる」「適合しても安全は確保されない」「合理性を欠く」などと批判し、「新規制基準」の「適合性」の根拠を根底から否定し、新規制基準の見直しを迫るものでした。

「核兵器とも原発とも人類は共存でない」は宗教者としての基本的命題です。原発の再稼働を断じて許すわけにはいきません。国民世論は、原発ゼロであり、その願いを実現するために引き続き奮闘する決意を表明するものです。