多様な証しで、多様な分野に伝わる 第四回 ローザンヌ世界宣教会議より⑧
第四回ローザンヌ世界宣教会議(9月)の集会内容を紹介。
前回
会議5日目午前は「仕事と信仰」がテーマ。「使徒の働き」の聖書講解は、ドイツ・ポンテス科学・文化・信仰研究所所長のジュリア・ガルシャーゲンさんが語った。初代教会の時代に福音が広く伝わった理由として、職場のクリスチャンに注目。エルサレム、ピリピ、コリント、ローマ、という四都市での例を話した。「神の王国に二級市民はいない。一つの召命で結ばれ、多様な証しによって、様々な分野に福音が伝わった。謙虚に多様な職業の人の話を聞いてみてはどうか」と勧めた。
続いて二つの座談会があった。前半の座談会は都市での宣教協力に注目。ニューヨークの故ティム・ケラーさんやマック・ピアさんによる世界的な都市宣教運動「ムーブメント・デー」がこれを推進している。
インド・チェンナイ在住のマーク・Vさんは「チェンナイ変革ネットワーク」を結成。「ビジネスや非営利団体のリーダーや牧師たちが集まり、街全体への宣教を考えた」と言う。現在はインドで35の都市運動が設立され、125都市で800人のリーダーを訓練している。
ソナ・カザンジアンさんは、アラブ首長国連邦・ドバイでムーブメント・デーの集会を開き、世界のリーダーが集ったことを報告。「中東では、戦争、暴力、怒りによって教会が壊滅している。最も痛むのは、分裂や裏切りだ。中東のリーダーたちを励ましたい」と語った。
ピアさんは、「今後10年で、世界千の都市で働きができることを願う。ニューヨークでは、1989年から2014年にかけて教会が500%成長した。指導者たちに一致して協力するという強い意志があった」と述べた。司会をしたローザンヌ運動理事のボブ・ドールさんは、「自分の街をどれだけ知っているか、どれだけ祈っているか、どれだけ関わっているか」と参加者に問うた。
後半の座談会は、仕事と信仰について。医師のカーラ・コリーモア・ラシュレイさんは、「医療の実践に神を招き入れ、私の心と目を開いて、私が世話する患者を癒やすために必要なものを見ることができるように祈っている」と話した。
起業家のメラリ・ペーニャ・ビダルさんは、2010年の前回世界宣教会議で、ビジネスを宣教として捉えることを学んだ、、、、、
(2024年12月22・29日号 03面掲載記事)