【神学校特集】新旧のツールで宣教のチャレンジ
生駒聖書学院 院長 榮義嗣
生駒聖書学院(IBC)は、1929年、イギリス人宣教師レオナード・W・クート師によって創立された神学校です。奈良県生駒市に位置し、「世界宣教と日本のリバイバルのために、御言葉と聖霊に満たされた牧師と伝道師を養成する」というビジョンを掲げています。クート師の言葉、「不可能は挑戦となる(Impossibilities Become Challenges)」をモットーに、数多くの開拓伝道牧会者を送り出してきました。
戦後、多くの献身的な宣教師たちの来日と彼らの働きは、日本宣教の歴史に豊かな成果をもたらしました。生駒聖書学院はその精神を受け継ぎ、新しい時代の宣教者育成にまい進しています。しかし、戦後第一世代が経験した熱心な伝道と教会開拓の時代は、現代では大きく様変わりしました。教会の少子高齢化、若者の教会離れ、そしてコロナ禍による礼拝形態の変化など、私たちは新たな課題に直面しています。
特にデジタルネイティブ世代やZ世代の若者たちは、テクノロジーを駆使した新しいコミュニケーション方法や、従来とは異なる価値観で世界を見ています。彼らは全世界と簡単につながり、様々な情報を得ています。新しい世代に宣教のスピリットを引き継ぐためには、現代のITを活用した福音宣教の新たな方法を探求する必要があります。ソーシャルメディア、オンライン礼拝、デジタル宣教ツールを活用することで、若い世代に効果的にアプローチすることが可能となります。
教会ホームページの現状も、この流れに合わせた進化が必要です。多くの教会ホームページが古いままで、中には存在すらしない教会もあるのが現状です。牧師のプロフィールや写真が掲載されていないなど、情報が不足しているケースも多く見られます。ホームページは教会への第一印象を大きく左右する重要な要素です。時代にあった魅力的なホームページを作り、オンライン上でも情報発信を強化することで、若い世代との接点を増やすことが重要です。
従来通りのポスティングや伝道集会の開催も引き続き有効です。主の導きを求め、、、、、
(2025年01月05・12日号 08面掲載記事)