大船渡の仮設住宅で喜ばれる大工仕事 3・11いわて教会ネットワーク
東日本大震災から3月でもうすぐ2年。「3・11いわて教会ネットワーク(略・いわてネット)」(コーディネーター=近藤愛哉、大塚史明)が支援する岩手県大船渡市では今、同ネット現地スタッフのジェント・マイカさんの大工仕事が引っ張りだこで、仮設住民に喜ばれている。
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注文はいす、棚、げた箱、スロープ、ベンチなど様々。時には物置やウッドデッキなど大物の注文も来る。「いすは多い時は1日8個ぐらい作る。注文があれば何でも作ります」とマイカさん。材料は自分で買い、後で材料費を請求するという。
大立仮設住宅支援員の小澤利宏さんは「マイカには本当に助かっている。マイカの作ったものはしっかりしていて、みんなにありがたがられている。彼ほど住民と密着しているボランティアはいないのでは」と語る。
一方、「こういう形で用いられるとは思っても見なかった」とマイカさん。大工仕事はあくまで仮設の人々と関わるための道具だとし、「人と人が出会う中に、神様の栄光が現れることを願っています」と語った。(中田 朗)
いわてネットのホームページ URL http://311.ichurch.jp/
写真右=いすを作るマイカさん
写真下=マイカさんが手がけた仮設のウッドデッキとげた箱