神戸市北区、有馬温泉をさらに北上した丘の住宅街に、美術館のようなたたずまいの神戸改革派神学校がある。校舎は庭を中央に囲んだ重厚なコンクリート造り。傾斜や壁の切れ込みから注ぐ自然光など変化に富み、静謐な雰囲気だ。
 授業をのぞくと、教室の後部で電動車いすに乗り、モニター画面を操作して勉強する保田広輝さん(22歳)の姿がある。広輝さんは、幼い頃から全身の筋肉が段々と動かなくなるデュシャンヌ型筋ジストロフィーという不治の病を抱えている。父の猛さんが隣りに座り、一緒に授業を受けていた。

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 2014年1月5/12日号 神学校特集「多様な働き人を育てる」では、牧会者を含め働き人の多様な姿から神学校教育の在り方を考えます。
 ルポとともに、近年の宣教や教会形成の上での多様性やニーズ・状況の変化についての見解、それに対して、どのように応えるかという視点で各神学校代表者に論じていただきました。