10月に行われた「宣教フォーラムMIE2024」は、日本の教会の覚醒を目標に掲げ、超教派の宣教協力が論じられた。連載で内容を伝える。今回は全体集会④での播義也さん(アジアンアクセスジャパン ナショナルディレクター)の講演。

横のつながりで起こる“化学反応”が突破口


播さんは、日本の教会が共通して持つべき目標として「人口の2%へのリーチ」を掲げた。このためには、5万の教会が生み出され、一教会あたり50人を超える必要がある。「人口14万人の私の町では2千800人がクリスチャンになるということ。50人の教会が56個、つまり、全ての町内会に50人教会が一、二個あるということ。人口比2%のクリスチャンはずいぶん少ないと思うが、実際にその様子を見たら私たちは、リバイバルが起きたと思うでしょう」
戦後の教会数と信徒数の増加は、人口増加に伴うもので、人口比では信徒数が0・5%を超えたことがない、というデータを提示。今日の人口減少社会では教会数も信徒数も当然減少するとして、全体集会②の内容に重ねて論じた。「日本の教会は世界から〝サイロ〟に見えている。縦割りで、横のつながりが乏しい。会議やセミナーがいつも同じメンバーだと、じっくり熟練できるという良さはあるが、日本の教会に必要な〝化学反応〟は起きない」。
「変化のための理論(触媒的なリーダー→効果的なネットワーク→協働の促進と増加→大宣教命令のブレイクスルー)」に基づいて宣教フォーラムを評価。「近藤健二さん(開催地委員長、三重宣教ネットワーク代表)という触媒的リーダーを神様は三重に送った。触媒的リーダーは、あまり教団などの枠にはまらない人だが、三重の人たちは近藤さんと協働している。これは効果的なネットワークがあるということ。県庁前祈祷会や宣教フォーラムの受け入れで協働している。これは大宣教のブレイクスルーにつながっていく。皆さんも自分の県、自分の地域で触媒的リーダーになるかもしれない。チャレンジしていただきたい」
フォーラムの目的を、「教会の中の憂いを分かち合って慰められるだけではなく、教会の無い場所にイエス様のあわれみの心を持って帰ること」だとして励ました。
「日本の3分の1の市町村に教会がない、、、、、

2024年12月01日号 07面掲載記事)