東日本大震災から三年目を覚えての祈りのお願い

2014年3月
JEA加盟教団、教会、諸団体の皆様

 いつもJEAの働きのためにお祈り、ご協力、ご支援をいただき、ありがとうございます。
 東日本大震災から三年が経ち、復興・回復が進んでいるところがある一方で、あまり進展がない、あるいはさらに状況が悪くなっているところもあり、地域や状況による格差はますます広がる傾向にあります。教会、諸団体による支援の働きも節目を迎え、働きを終了するところもあります。働きを継続する場合でも、働き人の疲労のケアなどの課題が多くあります。
 昨年11月に開催された宣教フォーラム・福島「フクシマと生きる宣教」(福島県キリスト教連絡会、JEA宣教委員会共催)には150名以上が参加し、原発事故と放射能問題の現実の中にある福島の諸教会の証言を聞き、共に祈りました。この時代に遣わされた神の民として、キリストのからだとしての福島の諸教会との連帯を覚えながら歩みたいと願います。(このフォーラムの内容は「フクシマを共に生きる」として、災害時の心のケアについては「危機対応・最初の48時間」として出版される予定です。)
 宣教フォーラム・福島をきっかけとして「被災地4県キリスト教連絡会」が2月に立ち上げられました。宮城、岩手、福島、茨城の各地域教会ネットワークがつながり、それぞれの課題を分かち合い祈り合いながら協力していこうというもので、震災前にはなかった新たな宣教・教会協力が始まっています。また首都圏などでの次期災害に備える地域教会防災ネットワークも各地で立ち上げられつつあります。

 同じく2月に開催された第3回東日本大震災国際神学シンポジウム「苦難を通し、壁を越えて、次の世代へ」(DRCnet、東京基督教大学、聖学院大学主催、フラー神学大学、ホィートン大学共催)には、福音派、聖霊派、主流派、カトリックなど教派・教団をこえた参加があり、東日本大震災で問われた教会の課題(包括的福音、支援と宣教、苦難を語りつぐこと、弔い等)を共に考えました。特に2月17日の次世代集会に、20代・30代を中心に120人が集まったことは、これからの日本の教会に希望を与えるものでした。
 東日本大震災発生直後に立ち上げられたJEA東日本大震災対策室の働きは2014年3月末で終了し、すでに予算化された継続支援、次期災害への備えなど一部の働きは援助協力委員会および理事会のもとに新設される災害対策室に引き継がれます。
 皆様の教団、教会、諸団体におかれましても、東日本大震災から三年目を覚えて、日本の諸教会の祈りの連帯、日本福音同盟(JEA)を通して、アジア福音同盟(AEA)そして世界福音同盟(WEA)に連なる諸教会の祈りの連帯があることを意識し、以下の祈りの課題を加えていただければ幸いです。皆様の上に主よりの祝福を祈りつつ、お願い申し