共に、祈りを合わせましょう!

 2014 年7月1日、安倍内閣は「集団的自衛権・行使容認」の閣議決定を行いました。
 日本バプテスト連盟理事会は、即日、抗議声明を届けました。
 7月1日のニュース速報によると、政府は早速にも「自衛隊の海外派兵に関する新法」の検討に入ったとのことです。
 戦後、「戦争をしない」「戦争ができない」ことを基本にして、法も社会制度も教育も形成されてきた日本社会が、「戦争をする」「戦争ができる」体制として組み直され、改造されていくことになります。すでに教育に関する法律、秘密保護法など治安管理に関する法律、自衛隊法や有事関連三法など戦争遂行に関する法が変更され、整備されています。
 大いなる危機感と憂いをもって、この時を過ごしてまいりましょう。
 私たちキリスト者は、平和の主、イエス・キリストにこそ聴き、その言葉と業とに立脚します。人間の傲慢と暴力の極み・十字架の苦しみの中にあって、なお、人々の赦しを祈り、和解の業に生き抜かれた主イエスを仰ぎ見つつ、私たちも主にならって、今、この時、神の憐れみととりなしを求めて祈りを合わせてまいりましょう。
 各教会・伝道所において、直近の祈祷会、あるいは緊急祈祷会などの際、この祈りのシートを用いていただければ幸いに存じます。
主にありて

2014年7月1日
日本バプテスト連盟常務理事 吉? 叶

祈り
いまわたしたちは、歴史の「分かれ道」(エレミヤ6:16、口語訳)に立ち、「静まっ
て、わたしこそ神であることを知れ」(詩篇46:10、口語訳)に聴き、み心を求めて祈ります。

 ①今回の閣議決定を行った為政者たちが、その決定の問題性に気づき、知恵と勇気をもって閣議決定を撤回するように。
 ②この国の為政者たち、そして私たち全ての者が、日本による戦争によって国内・国外の
多くの人々を傷つけ殺したことを謙虚に省み、悔い改めを続けることができるように。
 ③この国の為政者たち、そして私たち全ての者が、かつての戦争の反省のもとに制定された憲法を維持し、さらに平和へ生かすことができるように。
 ④十字架と復活において平和を示されたイエス・キリストを知るわたしたち教会が、非軍備と非戦こそが唯一の平和の道であることを宣教することができるように。
 ⑤「勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝っている」とのイエス・キリストの呼びかけ(ヨハネ16:33)を聴くわたしたち教会が、これからも希望をもって平和の道を歩み 続けることができるように。

 安倍晋三内閣による「集団的自衛権行使容認」の閣議決定に抗議します。