2016年04月17日号 8面

「『日本を愛しています』と直接言わないで、無言で一緒にいてあげること。これが日本人を愛する姿だと、被災地で働く宣教師の先生方を見て学びました」。そう語るのは、昨年4月から日本に移り住み、日本語を学びながら、日本で活動を続ける韓国人ピアニストのゴン・ミンさんだ。2013年6月、初めて被災地の宮城県石巻市でコンサートをしたゴン・ミンさんは、「こんなに音楽を通してできることがあるんだと、うれしくなりました」と、その時の気持ちを、今では流暢な日本語で話す。以来、何度も被災地に足を運び、日本のゴスペルシンガーらと一緒にコンサート活動をしてきた。今は日本語で「皆さんのそばにいますと伝えたい」と語る。 【中田 朗】IMG_0262_2