[CSD]2003年8月03日《ヘッドライン》

[CSD]2003年8月03日《ヘッドライン》
 = 1面 =
◎日本宣教の'壁'破る挑戦-長崎県松浦市の開拓伝道(2面に関連記事)
★申込者1,400人超える—SSST青山(JEA世界宣教青年大会)
★福音伝える「ヤア!」—テコンドーチーム(韓国CCC)の路傍伝道
★九州豪雨—キリスト教書店営業中止
★<恵みのどんでん返し>身重の妻を残し家出した冬の日 記・高橋 仁
★<落穂抄>「君は愛されるため生まれた」—日韓合作による人気のゴスペルソング

 = 2 面 =
★宣教師の日本語学校JMLI、35年で幕を閉じる—東京・新宿区の早稲田奉仕園で
★新改訳聖書改訂の翻訳・出版説明会—東京・大阪で高い関心(4、5面に座談会を掲載)
★協力すれば未伝地克服できる—「マケドニア・プロジェクト」(1面参照)
★<ろんせつ>奪う時代に与える福音を 記・山口 譲
★<神のかたち>[48]聖書は女性をどう見るか 記・稲垣 緋紗子
★<今週の本棚>『放蕩息子の帰郷』ヘンリ・ナウエン著・片岡 伸光訳(あめんどう、2000円) 評・後藤 敏夫
★<今週の本棚>『やさしさこそ闇の力を打ち破る』スティーブ・ショーグレン著(フォレストブックス、1900円)
★<今週の本棚>『幼児のこころが光って』東 喜代雄著(霞出版社840円)
<情報クリップ>催し情報ほか

 = 3 面 刊行物の紹介=
★『ロープ ~隔てから絆へ~』—中島常幸7年ぶりの優勝
★『らみい』—愛読書は子どもだけじゃない
★『クリスチャン新聞<福音版>』ほか9冊

 = 4 面 、5 面・ 特集:新改訳聖書改訂第三版・訳語変更の主眼=
★なぜ「らい」を「ツァラアト(に冒された人)」に変えるか

 = 6 面 かんさいだより=
★「引退しても生涯伝道」—アドベント・上野芝教会名誉牧師の西村 哲也さん
★関西の番組を関西人の手で—太平洋放送協会関西製作室室長:山本 和明さん
◎繕うべきところは国民の魂—第2回関西・国家朝餐祈祷会
★「キリシタンはライフワーク」—『河内キリシタン人物伝』を出版した神田 宏大さん

 = 7 面 =
★壊れかけた家庭に回復が—大阪オンヌリキリスト教会で
◎在日外国人クリスチャンの祭典開催—東京・北区の赤羽会館で
★短歌は人生の伴侶—不自由な手でパソコン打つ竹村 陽子さん
★CCC創始者ビル・ブライト氏死去
★ロシア:皇帝ニコライ2世最後の地に教会堂
★イラク:カルデア典礼教会指導者ビダウィド氏死去

 = 8 面 「かぞくのページ」特集:介護に生きる=
★母が呆けたのは神の賜物—アルツハイマーの母と向き合い
★<カウンセリングカフェ?>互いが「ノー」と言える自由。真の親密に導かれるために
★<家族診断>問題を出せる雰囲気作りが大切—文部科学省
★<うちのオカン>

 =?~? 保存版・世界宣教・国際協力2003=
★神が造った子どもの命はどこで生まれても同じ—小林毅さん
★祈りと支援のガイド

日本宣教の'壁'破る挑戦-長崎県松浦市の開拓伝道(2面に関連記事)0308030101

日本には教会のない市町村が全体の5割を超え、千700か所余りある。その多くは過疎地で、教団・教派が開拓伝道を計画する際には二の足を踏むため、伝道の必要が叫ばれながら教会ができる見通しが立たない地域が多い。この教会未設置地域への教会開拓を、複数の伝道団体と周辺の教会が協力して目指そうという中長期計画「マケドニア・プロジェクト」が開始され、その最初の実施計画が長崎県松浦市で進んでいる。実現すれば、日本宣教のひとつの「壁」が、教派・団体を超えた協力体制によって突破される初のケースとなる。    (関連記事2面)  プロジェクトを提唱したのは、韓国などアジア各国のクリスチャン青年を短期日本宣教に送り込む日韓国際宣教プロジェクト「ニューライフ日本」を推進した韓国キャンパス・クルセード宣教師、具元俊氏。6月30日、7月1日、具氏の呼びかけにより京都市内で開かれた「未伝地開拓宣教懇談会」に、各種伝道団体関係者、地域教会牧師ら26人が参加し、ビジョンを分かち合い協力を話し合った。伝道団体としてはトラクト伝道のEHC、エバンジェリストや賛美奉仕者を派遣する日本キリスト伝道会、セルチャーチ・弟子訓練の小牧者訓練会、インターネット放送のUBSが加わった。
 ニューライフ日本は国際キャンパス・クルセード(CCC)の働きで、これまで12年間に韓国CCCを通しクリスチャン大学生ら約1万3千人が来日、650の教会で宣教支援をしてきた。その中から約100人の若者が、さらに日本とアジア宣教のために中長期でも奉仕したいと希望。すでに30人余りが、00年から数人ずつの「ジーザス・キャラバン」伝道隊を組織し、西日本17県の諸教会を拠点にワゴン車で教会のない市町村を訪れ、EHC提供のトラクト(伝道文書)やCCCの「ジーザス」テープを配布するなど活動を展開してきた。今後、30ぐらいのキャラバン伝道チームを組織したいという。
 そのひとつ長崎県松浦市では、昨年6月から、ビルの2階30坪を借りて7人の韓国人ワーカーが生活しながら開拓伝道を始めている。東隣に位置する佐賀県伊万里市の単立・伊万里いのちのことばキリスト教会(ティム・アッカーマン宣教師)が協力、福岡市の諸教会も支援している。伝道文書などの配布のほか、英語・韓国語講座、キムチ・焼き肉パーティー、スポーツ、ゴスペルなど様々な方法で市民との関係作りに取り組んでいる。土曜日のバイブルクラスには1人の高校生が続けて来るようになった。
 松浦は、キリスト教に対し貸家を渋るなど、これまで伝道を試みた前例でも難しかった土地柄。しかし昨年は日韓サッカーW杯共催の影響もあってか、韓国人との国際交流に関心が高まったという。在米韓国人教会の協力も得て、松浦市民に米国のクリスチャンホームに滞在してもらう計画も進行中だ。
 具氏は「韓国CCCの学生だけでなく韓国教会の若者たちも、日本の未伝地に骨を埋めようとチャレンジを受けて燃えています。1人が遣わされただけでは難しい開拓地でも、国際的・超教派的な協力で10年、20年を視野に入れて取り組んでいきたい」と話している。
 今年7、8月にも韓国から550人のクリスチャン青年が来日し、各地の教会と共働している。うち80人が松浦に派遣された。具氏は彼らにも、中長期で日本の教会未設置地域に教会を開拓するビジョンを、静かに語りかけている。
 神田宏大・ニューライフ日本全国実行委員長の話 超教派で協力して教会を建て上げようという話は聞いたことがない。誰かがわがままを言えばうまくいかないだろう。地域教会と国際伝道チームのパートナーを築いてきたニューライフ日本の経験が生かせると思う。
 
福岡に拠点の訓練センター  「マケドニア・プロジェクト」の本部ともなる「福岡福音センター」を福岡市博多区の福岡空港近くに開設する計画で、8月に着工。116坪の土地に20から30人が泊まり込みで訓練を受けられる施設が今秋には完成する予定だ。来日した働き人のための日本語学校も兼ね、日韓の若者が寝食を共にし、刺激しあいながらキャラバン伝道に出ていく基地とする構想だ。

繕うべきところは国民の魂−第2回関西・国家朝餐祈祷会0308030603

 「あなたのうちのある者は、昔の廃墟を建て直し、あなたは古代の礎を築き直し、『破れを繕う者、市街を住めるように回復する者を。』と呼ばれよう」(イザヤ58・12)から「回復の時」をテーマに、第2回関西・国家朝餐祈祷会(中島孝夫委員長、同実行委員会主催、日本CBMC、インターナショナルVIPクラブ、FGBジャパン、神戸ウィナーズクラブ、朝祷会近畿ブロック共催)が7月12日、大阪市天王寺区のナザレン・大阪桃谷教会で開催された。信徒、教職者130人が参加し、日本の霊的救いと、政治、経済、教会指導者の霊的祝福のため一致して祈り合った。
     ◇
 2回目を迎えた今年のメッセンジャーは日基教団・神戸多聞教会牧師の平山武秀氏。平山氏はイザヤ58章10節から12節までの聖書個所から「回復の時」と題してメッセージ。荒廃したエルサレムを建て直す「あなた=バビロン捕囚から戻ってきた特別な使命を持った人々」と「あなたにある人々=エルサレム一般市民」という2通りの人々がいることを説明。「荒廃したエルサレムは日本。2通りの人々は、特別な使命を担うクリスチャンと日本の一般の人々である。廃墟のごとき現在の日本を建て直すのは国民みんなですることだ」と語った。
 しかし、そのためには、使命を与えられた少数のクリスチャンが、国の中の一番大切で荒廃がひどい部分の破れを繕わなければならないと指摘。「その部分とは国民一人ひとりのうちにある魂である。神を知らない人々は今、徹底的に破れ、崩れ、腐敗し、まさに滅びようとしている。国家の礎である国民一人ひとりの魂に向かってイエス・キリストの福音のいのちを吹き込み、新たに建て直すこと、伝道、救霊の働きこそが少数のクリスチャンに与えられている重大な使命である」と呼びかけた。
 その後、大阪CBMC会長田路俊章氏(フォースクエア・ホープチャペル会員)が日本の国のために代表して祈りを導き、?皇室・首相・大臣・国会議員の救いのために?日本経済を先導する日銀総裁と経済界リーダーのために?日本社会の平和(倫理道徳の回復)のために、参加者全員で祈った。
 次に日本CBMC副理事長の杣浩二氏(福音キリスト教会連合・神戸聖書教会員)が?関西地域のために?各知事と市長のために?関西地域の企業リーダー、大阪商工会議所会頭のために?ビジネス戦線にある中小企業経営者のために、祈った。
 最後にVIPクラブ大阪会長の梅津善一氏(単立・千里ニュータウンバプテスト教会員)が?日本のキリスト教会のために?教会とキリスト者が、キリストの福音を大胆に宣教できるように?教会とキリスト者が神に忠実に仕え、「地の塩 世の光」の働きができるように?日本宣教にクリスチャンビジネスマンが広く用いられるように、祈りを導いた。
 大会後、同会場でビジネスマン伝道セミナーも開催され、韓国CBMC総長の金昌成氏が「クリスチャンビジネスマンと世界宣教」と題して講演した。

在日外国人クリスチャンの祭典開催−東京・北区の赤羽会館で0308030702

東京都内、近郊で生活する外国人クリスチャンが一堂に集まり、各国の特色を生かした民族賛美、ダンス、聖書劇、ゴスペルソングなどを紹介する「第1回ゴスペルインターナショナル・フェスティバル」(グレースミッションチャーチ主催)が7月13日、東京・北区の赤羽会館で開催された。目的は民族、文化、言語、国籍などを超え、楽しみながら共に主を賛美、礼拝し、宣教すること。当日は8か国のチームが出し物を披露した。会場には国際色豊かな370人が集い、プログラムを楽しむ中で「キリストにあってみな一つ」であることを体感した。
     ◇
 プログラムでは、北区近隣の教会に在籍するフィリピン人、ハワイの日系人、アメリカ人、台湾人、韓国人、アフリカ諸国の人々、南米諸国の人々、日本人がチームを組み、次々に出し物を発表した。
 ハワイチームはあでやかな衣装に身を包みフラダンスを、アフリカチームはゴスペルに乗ってにぎやかな歌と踊りを、南米チームはロック賛美を披露。そのほか、日本から70歳過ぎの婦人による漫談、韓国キャンパス・クルセード・フォー・クライスト(CCC)チームによるテコンドーの技をミックスしたイエス・キリストの受難・復活劇などがあった。フィナーレでは8か国のチーム全員が舞台に上がり、一緒に賛美し踊った=写真下=。
 演歌を歌い、最後にメッセージもした司会進行係の宮本俊一さん(グレースミッションチャーチ牧師)は、「もともと、このフェスティバルはグレースミッションチャーチのフィリピン人集会と日本人集会だけでやる予定だった」と話す。しかし、近隣の教会にその話が伝わり、「面白そう。うちにも在日外国人集会があるので、一緒に参加させて欲しい」との問い合わせが相次いだ。「ならば在日外国人のフェスティバルにしよう」と、「第1回ゴスペルインターナショナル・フェスティバル」開催に至った。
 「在日外国人クリスチャンが一堂に集まってするフェスティバルは珍しいと思います。各国の民族、文化を知り理解するために、今後もこういう企画を定期的にしていきたい」と宮本氏は語る。
 今年の11月3日には、第2弾「スポーツ&フード・インターナショナルフェスティバル」を開催する予定。目的は「日本人と在日外国人が一緒にサッカー、玉入れ、綱引きなどのスポーツをして汗を流し、そのあと各国の自慢料理を食べて楽しむ」。会場は都内の総合運動場(決まり次第発表)。共催はスポーツ・アウトリーチ・ジャパン(SOJ)、SGC在日外国人宣教会ほか。問い合わせは?&FAX:03-3291-5035、SOJまで。