[CSD]2007年2月11日《ヘッドライン》

[CSD]2007年2月11日《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★中嶋常幸プロ日本タイトル7冠達成で感謝——試練を恵みに変えた神を誇る
★子ども・若者の宣教に力点——VIPが今年の抱負語る

 = 2 面 ニュース=
◎今年を北朝鮮への祈りの年に——韓国教会がピョンヤンリバイバル100周年に宣言——
★「信教の自由」に危機感——NCC女性委員会靖国フォーラム
★バチカン:中国との国交正常化へ声明——中国公認教会も前向きに反応
★台湾:バチカンと中国の国交正常化への動きに危機感
★<教界ニュース>NPO チャイルド・ファンド・ジャパン
★<落ち穂>地域の家族のためのとりなし

 = 3 面 クリスチャンライフ=
◎29年前の3つの祈りが実現——宣教師の道は閉ざされたけれど…と奥田オードリーさん
★従業員の十字架の首飾り容認か——英国航空で服務規程を修正
★<クリスチャンでない夫をもつ妻たちへ>[5]その日を感謝して 記・神津 喜代子

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★絶えず「お客様のために」——宇佐神 慎さん[下]([株]翔栄クリエイト代表取締役社長)
★<池田守男に聞くサーバントリーダーシップ>[7]「互助・互恵の精神」が重要な時代

 = 5 面 牧会/神学/社会=
★<私の愛国心>[13]教育勅語の暗き愛国心を超えて——南原 繁
★<オピニオン>「諦め」感を動かす言葉を 記・

 = 6・7 面 地域宣教特集/千葉北部編=
★農村から新興住宅地への変貌——人口急増地帯で開拓が課題で
◎礼拝に誘うより関係づくり——長老教会・おゆみ野キリスト教会
★ベッドタウンで「読み聞かせ」——同盟基督・新鎌ヶ谷聖書教会
★ニュータウンに教会の存在を——同盟基督・白井聖書教会
★歴史は語る:宣教事始め——19世紀末、千葉県最初のリバイバル

 = 8・9 面 教会教育特集=
★コーヒーとあふれる笑い——アッセンブリー・篠原教会での「アルファコース」
★ミュージカルで効果抜群——子どもの成長。家族のフォローアップに 記・内越言平
★多種多様なミニストリーで信徒訓練——つがる福音キリスト教会
★子どもの居場所づくりに一役——「ワンウェイストリートJJ」パペットセミナー開催
★成熟したクリスチャンを育成——教会主体の神学教育プログラム「C-BTE」

 = 10 面 教会学校=
★<いまどき子ども事情>「足りない」のではなく「違う」のだ 記・城倉 翼
★<CS分級アイデア>紙コップが飛んでいく——コップトンボ 記・石橋えり子

 = 11 面 情報=
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★BOOK:『惨めさからの出発』周郷 毅著(いのちのことば社、1,050円税込)
★BOOK:『「ビートたけし」と宗教』広瀬利男著(零標、1,300円税別)
★CD:「ARISE&SHINE!」ブライト・ライツ・クワイヤー(ラッカー・ゴスペルミニストリーズ、1,500円税込)
★REVIEW:『慰めのほとりの教会』クリスティアン・メラー著(教文館、2,940円税込)

 = 12 面 ひと=
★「幸せやねん」と感じる歌を——福原崇喜さん(シンガーソングライター)



◎今年を北朝鮮への祈りの年に−−韓国教会がピョンヤンリバイバル100周年に宣言−−=07021102

 ピョンヤンで歴史的大リバイバルが起こったのが1907年1月14日。今年はそれから数えて100年になる。韓国の諸教会は、今年の1月14日にソウル・オリンピック・スタジアムで行われた「ピョンヤン大リバイバル100周年記念大会」において、今年「2007年」を「北朝鮮祈祷国際年」とする宣言が出された。アジア福音同盟では同宣言を受け、加盟諸国、諸団体に対して、ゴッドフリー・ヨガラジャ総主事の名前で、祈りの輪に加わるように書簡(メール)を送った。  ヨガラジャ氏は、書簡の中でピョンヤンで起きた大リバイバルから100年を迎えた今年こそ、「50年以上にわたり、北朝鮮という国を荒廃させ、国民を苦しめてきた福音を閉ざすという政策、国家的偶像崇拝の推進を終わらせるために、世界中の祈りの輪を結集する時だ」と指摘し、全世界の教会、クリスチャンがともに祈りの声を上げるなら、かつて東洋のエルサレムと言われたピョンヤン(北朝鮮)がもう一度、希望の国、福音に輝く国になることができると訴えている。
 また、特に朝鮮戦争が勃発した6月25日の週に焦点を置いて、北朝鮮への祈りを集中してほしいとも訴えている。
 1月14日にソウルで表明された宣言文は以下の通り。 2007年北朝鮮への祈りの年宣言
 1907年1月14日ピョンヤンでおきた大リバイバルは朝鮮半島の救いへの最大の神の力の注ぎであったことに神をほめたたえ、賛美をささげます。
 1907年ピョンヤン大リバイバル100周年記念にあたり、韓国の中で愛と、自由と平和が回復されることを願います。そのため2007年を北朝鮮への祈りの年と宣言し、全世界のグローバルな教会、クリスチャンの方々に韓国の教会と手をくんで北朝鮮のために積極的に祈っていただきたいと願います。
 100年前、神は悔い改めとリバイバルの火をピョンヤン・ジャンデヒュン教会(Jang Dae Hyun Church)に起こされました。しかし、神の火はここだけでは止まりませんでした。リバイバルの奇跡がピョンヤンから朝鮮半島全域に広がり、やがて、ピョンヤンは全世界の教会に東洋のエルサレムとして名を知られるようになりました。
 しかし、今日の北朝鮮は深い苦しみの中にあります。国民は大きな困難に直面し、その結果多くの人が死にました。私たちは悲しむ者と共に悲しみ、北朝鮮の人々の社会福祉に非常に心をいためています。
 北朝鮮の現状を見る時、この年私たちは北朝鮮のために緊急な祈りを全世界の教会、クリスチャンに要請いたします。剥奪と苦しみに終わりが来るように、熱心に祈ってください。神の愛と救いの祝福がこの国の全土に広がり、北朝鮮の人々の生涯にふれることができるその日がくるように祈ってください。
 さらに、韓国の教会は朝鮮の分裂により起きた痛みを神の前にささげ、朝鮮戦争勃発の記念日、6月25日の週を北朝鮮への全世界の祈りの週としてささげます。
 すべての教派、全世界の宣教団体に「2007年北朝鮮祈りの年宣言」を呼びかけます。2007年が暗闇の壁が北朝鮮で滅び、十字架が国のいたるところで回復され、歴史的な悔い改めの潮とリバイバルがおき、韓国にまた世界に平和がもたらされるように、とりなしの祈りを切に願います。
 1907年ピョンヤン大リバイバル百周年記念日
2007年1月14日
会長・パク・ジョンソン(Re. Park Jong Soon)
総主事・チェ・ヒーボム(Rev. Choi Hee Boum)

◎29年前の3つの祈りが実現−−宣教師の道は閉ざされたけれど…と奥田オードリーさん=07021103

 29年前、英会話を教える語学宣教師として来日した奥田オードリーさん(同盟福音・可児キリスト教会員)は、日本人の男性と出会い、そのままで日本で暮らすことになった。自分にとって計画外の人生になったが、大学卒業直前にオードリーさんが祈っていた3つの進路は、29年たって振り返ってみると、すべてかなえられていた。
 オードリーさんは大学で音楽教師の資格を取得したが、卒業して、音楽教師になる前に「音楽伝道グループに加わること」、「神学校に進むこと」、「短期の語学宣教師になること」の3つを祈っていた。
 音楽伝道グループに加わるため自分の所属する教団のオーディションには落ちてしまった。しかし、神学校の試験には合格した。さらに日本への語学宣教師を求めているとの話が舞い込んだ。迷った末、「ほかの国をみてみるのもよい」と思い、日本に行くことにした。3年の予定での来日だった。
 三重県松坂市、愛知県春日井市で語学宣教師として働いた。春日井市に移ってきて住んだアパートで隣に住む男性と知り合い、後にその青年と結婚することになった。
 しかし、結婚相手が未信者だったことから、語学宣教師の働きは閉ざされた。
 「自分で決断したことだったから仕方がありませんでした」とオードリーさんは当時を振り返る。宣教師という立場にいながら日本人の信徒に悪い影響を与えたのではないかと、いつも心に引っかかるものがあったという。
 しかし、自分の家庭をもつことで神の家族という言葉がリアリティーをもつようになった。
 「すべての人は罪人ということが、自分のことでもあったと、本当の意味でわかったとき、自分の心のひっかかりを受け入れることができました。そしていままで抱えていた重荷が取り去られました」とオードリーさん。
 5人の子どもたちの子育てが一段落した10年ほど前から、近所に住む声楽の先生からレッスンを受けはじめた。老人ホームなどでボランティアをしていたが、「本格的にやったら」と勧める声に押され、声楽家(ソプラノ)としての本格的レッスンを始めた。
 97年には名古屋二期会の準会員のオーディションに受かり、昨年は正会員のオーディションに受かった。現在はオードリーさんの住む可児市の音楽家協会の副会長も務める。
 今は月に2、3回のコンサートと年に1回の大きなコンサートを行う。日本の唱歌やアメリカの歌曲などを歌うほか、オペラの大曲にも取り組む。数年前にはブダペストに招かれ、日本歌曲コンサートを行った。
 「日本で日本人のために外国人が日本語で歌うというのはそんなにいないんですよ。名古屋二期会では外国人は私だけ」と自らのユニークな立場を語る。
 自分の信仰生活の土台をしっかりとしたものにしたいと、今年4月から東海聖書神学塾の女性奉仕コースで学ぶことにもなっている。
 「29年前、日本行きを決断したことは、今から思えば神様の導きでした。音楽も再び日本で始めることができましたし、神学校で学ぶ機会も与えられました。29年前の私の祈りを神様はすべて答えてくださったのです。神様が私に与えてくださった賜物をすべて用いて、まだ神様を知らない人たちへの証人になれるようにしたいです」とオードリーさん。 

◎礼拝に誘うより関係づくり−−長老教会・おゆみ野キリスト教会=0702110602

 1992年創立の日本長老教会・おゆみ野キリスト教会おゆみ野チャペル(アイバーソン・ダニエ ル牧師)。千葉市緑区に位置し、都心への通勤圏内とあって、急速に住宅街が増え広がっている 地域だ。創立当時、おゆみ野地区は人口が1万人を突破したばかりで、教会数はゼロ。これから の人口増加を見越し、長老教会の東京開拓伝道チームは「収穫は多いが働き手がいないこの地域 に」米国人のアイバーソン宣教師夫妻を送った。
 現在、緑区は創立当時から比べ約2倍に、おゆみ野地区は4倍に人口が増え、同教会はおゆみ野 、誉田、土気の3か所で合わせて150人ほどで礼拝を行っている。
 アイバーソンさんたちが開拓当時まず行ったことは建物としての教会をつくることではなく、 地域住民との関係づくり。会堂を建てるまでに2年の準備期間を設けた。「私の母国からやって きた大衆伝道は日本の文化にはあっていません。一回限りで結局は教会につながらないのです。 私たちはまず英会話などを通して、人々と関係をもつことから始めました」
 キリスト教に初めて触れる人が礼拝にいきなり来ても「十字架」「血潮」などクリスチャン用 語は分からない。「初めから礼拝に出席するのは難しい。教会への入り口はたくさんあった方が いい」。同教会では英会話や未信者を誘いやすいコンサートを通して関係を深める。出入りが自 由な上に、時間帯も様々なセルグループが30近くもあり、誰でも参加可能。クリスチャンではな い人がすぐに相談や質問できる環境がある。セルグループでは信徒がリーダーとなって、聖書を 読み分かち合う。信頼関係ができあがり、「教会は自分が行ってもいい場所」となると未信者が 未信者を誘ってくることもあるという。
 英会話後に聖書を学ぶ会が生徒からの求めで始まったことも。生徒からは「他の英会話教室で は、こんなに細やかな対応はしてくれない。ここは私の話を聞いてくれて、さらに聖書の教えを 分かりやすく教えてくれる」と評判だ。子どもの英会話教室には親対象の「マミーズカフェ」( 有料)があり、聖書を読みあう。信徒が必ず同席し、親との関係を深め、信徒リーダーが、聖書 を解説したりする。親たちの質問に答えたり、時にはプライベートな相談へと発展することも。 ケーキ、コーヒー代として有料にすることで、かえって安心して親たちは参加しているという。
 「牧師は失敗を恐れず、信徒たちに任せることが大事」。教会のビジョンは、セルグループが 別のセルグループを生み、教会が娘教会さらには孫教会を生み出し、福音が倍々に伝わることだ 。