[CSD]2007年5月27日《ヘッドライン》

[CSD]2007年5月27日《ヘッドライン》
 = 1面 ニュース=
★ペンテコステメッセージ:自分を嘆くのはやめよう 記・二宮めぐみ

 = 2 面 ニュース=
★教界ネットメディア「クスチャントゥデイ」にカルト疑惑
★「ラブ・ソナタ」東京へ説明会——伝道大会に合わせ青年大会とセミナーも開催
◎国民投票法案成立に教界から相次ぎ抗議声明
★<教界ニュース>日本キリスト教協議会靖国神社問題委員会
★<教界人事>神戸改革派神学校校長、聖学院中学・高校校長
★<落ち穂>韓国映画「私たちの幸せな時間」に描かれる赦し

 = 3 面 =
★宣教師の必要を訴えに3百人余が応答——アッセンブリー全国聖会
★<逝去>ジェリー・フォルウェル氏(モラル・マジョリティ創設者、75歳)
◎<オピニオン>「国民投票法」強行可決という国民無視 記・根田祥一
★<あなたの一票を>[4]主に押し出され不案なし 記・関口 博<中>(国立市長選立候補者)

 = 4 面 ビジネスパーソン=
★老舗への道閉ざされ料理教師に——杉浦 孝王さん[中](辻調グループ校日本料理教授)
★<佐藤綾子のイキイキクリスチャン自己表現法>[27]究極の思いやりは祈り

 = 5 面 情報 =
★<情報クリップ>催し情報・放送伝道ハイライトほか
★CD:「上を向いて…Look Up!」ラニー・ラッカー(ライフ・ミュージック、1,575円税込)
★BOOK:『新クリスチャン生活百科』山口昇・熊谷修監修(いのちのことば社、3990円税込)
★BOOK:『夫婦のきずなを強めるために』ウェイン・A・マック著(ホームスクーリング・ビジョン、1,680円税込)
★REVIEW:『ユダの秘密——「裏切り者」とその「福音書」をめぐる真実』J・M・ロビンソン著(教文館、2,940円税込)

 = 6・7 面 特集/いのちありがとうの会 =
◎2本柱で創造主の業伝える——エターナル・ライフプロジェクトとバイブル&クリエーション
★創り主に感謝する社会を築きたい——赤江弘之理事が趣旨説明
★各理事が挨拶と講演
★創造から福音伝道を耕そう——発足講演会で安井亨氏が提言
★「いのちありがとう」DVDシリーズ発売——エターナル・ライフプロジェクト
★ドキュメンタリーDVD「万物の起源」発売——バイブル&クリエーション

 = 8・9 面 全面広告 =
☆国際聖書フォーラム2007 6月27日(水)—28日(木)
会場:東京国際フォーラム ホールB5 主催:(財)日本聖書協会
ホームページ http://www.bible.or.jp/forum2007/

 = 10 面 教会学校 =
★子どもが礼拝に集中できる「流れ」づくり——CS教師セミナー
★今年のキャンプに一工夫——教会学校キャンプセミナー
★<CS分級アイデア>カラフルな色紙で「切り抜きしおり」 記・石橋えり子

 = 11 面 クリスチャンライフ =
★武道を通しても伝道——チャーチ・スクールの一環に空手ミニストリー
★<私の子育て失敗談>プロセスを見ているからこそ 記・斎藤 望

 = 12 面 教会 =
★伝道はチームワーク——アッセンブリー・熊谷福音キリスト教会——

◎国民投票法案成立に教界から相次ぎ抗議声明=0705270203

■NCC  国民投票法案が5月14日に参議院を通過、成立したことをうけ、日本キリスト教協議会(NCC、山本俊正総幹事)は翌15日、抗議声明を安倍晋三内閣総理大臣にあてて送付した。  声明では、憲法「改正」の手続きは極めて慎重に行われるべきものにもかかわらず、多くの不備が指摘されている「国民投票法案」を十分に審議もせず、「数の力」によって18項目もの付帯決議が付された形で成立させたと指摘。「米国の『世界的国防態勢の見直し』との一体化を進める意図を読みとることができる」と批判した。また、憲法9条をてる憲法「改正」は、日本を再び戦争の脅威にさらすだけでなくアジア・太平洋地域の不信を招くとして、「今後も平和憲法がかえられることなく、その崇高な理念が実現していくように努力し続ける」ことを表明した。 ■宗教者九条の和  「宗教者九条の和」は5月16日、「現行日本国憲法の遵守と『改憲手続法』=『国民投票法』の廃止を求める『宗教者九条の和』の緊急声明」を出した。  同団体はこれまで、国会に対して法案の廃案を求める働きかけを再三にわたって行い、また5月7日に国会前で開催された祈りの集いには、全国から集まった宗教者150人がそれぞれの祈りで国会に働きかけた。  声明では、そうした経緯にふれ、「各種世論調査では、改憲に反対する人々は増え続け、九条改憲については過半数の人々が反対するようになりました。『法案』自体は国会で成立してしまいましたが、世論は憲法第九条の遵守を求めています」と指摘。「本日を出発点として、宗派・教派を越え、諸宗教者をはじめ、あらゆる人々と心を合わせ」、同法案の廃止等を求めてさらに努力していく意思を表明した。 同団体には、仏教、カトリック、プロテスタントなどに属する多くの宗教者が賛同者として名を連ねている。

◎<オピニオン>「国民投票法」強行可決という国民無視 記・根田祥一=0705270303

 5月14日、憲法「改正」手続きを定める国民投票法案が、参議院で可決成立した。「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げる安倍政権は、教育基本法に続き、またしても、数の優位をたのんで、将来にわたる国の進路を方向づける重要法案を押し通した。  戦後わが国の民主主義や平和主義を基礎づけてきた憲法が変えられようとしていることについては、キリスト教界でも危機意識が高まりつつあるようだ。だが、その改憲への一里塚である国民投票法については、それが「手続き法」ということもあってか、教界の反応は今ひとつ鈍い。  5月15日、日本キリスト教協議会(NCC)が出した「『国民投票法案=改憲手続き法案』の強行採決を憂慮し、抗議する声明」は、「憲法改正の国民投票は、主権者が国のあり方を最終的に決定するもので、高度な民主的手続きが求められるもの」「日本国憲法は、国民主権・基本的人権の尊重・戦争を放棄した平和主義という普遍の原理に基づく国の基本法であるため、『改正』の手続きについては、極めて慎重に行われることが求められます」と、重要な憲法「改正」であればこそ、その手続きのあり方も極力、民主的で慎重でなければならないことを正しく指摘している。  主権者である国民自身が、法案の問題点をよく把握しないまま、国民の間に十分な議論が醸成されるのを待たず、憲法「改正」問題を参議院選挙の争点にしようとする安倍首相の思惑により、はなはだ不十分な国会審議で拙速な採決に踏み切る。そのプロセス自体に、国民をそっちのけで権力が好む方向を強引に押し進めるという、「国民投票」の理念と矛盾する国民無視の実態が浮き彫りにされている。つまり、憲法「改正」の中身を論じる以前に、その手続きの進め方そのものが、権力者の独走を防ぐための憲法尊重擁護義務(99条)に反しているのだ。  そうまでして首相が実現したい「美しい国」とは何か。5月16日、国会の党首討論で民主党の小沢代表が憲法問題を取り上げ、「首相は『日本の国柄をあらわす根幹が天皇制』だという。首相の描く『美しい国』の根幹には天皇制がある。それが敗戦によって、占領軍によって憲法や教育制度が改変され、『美しくない国』になった。だから自分たちの手で作り直さなければならないということなのか」と問うた。首相は「日本人が織りなしてきた長い歴史、伝統、文化をタペストリーだとすると、その縦糸は天皇だ」と応えた。 では、その「タペストリー」のどこに国民を織り込もうというのか。安倍首相の描く「美しい」理想には、「国」や「国柄」は頻繁に出てくるが「国民」が見えない。本来の縦糸は創造主なる神だろう。神と人とが織りなす「隣人愛」に満ちたタペストリーこそが「美しい」ことを、私たちはこの国に証していかなければならない。

◎2本柱で創造主の業伝える−−エターナル・ライフプロジェクトとバイブル&クリエーション=070527

   創造主の完璧な業を伝える新しい福音伝道が発進した。堀越暢治氏(単立・創愛キリスト教会牧師)が長年地元の三重県四日市市を拠点に地道に活動してきた「いのちありがとうの会」が4月12日、東京・千代田区のお茶の水クリスチャンセンターで組織発足の産声をあげた。堀越氏は理事長に就任、理事に赤江弘之氏(東京基督教学園理事長・西大寺キリスト教会主任牧師)、国吉守氏(沖縄いのちの電話理事長・那覇バプテスト教会主任牧師)、氏(日々のみことば代表・招待キリスト教会主任牧師)、三橋恵理哉氏(札幌キリスト福音館主任牧師・ハワイIJCC名誉牧師)、横山幹雄氏(アワナ・ジャパン理事長・内灘聖書教会牧師)の6人で構成される。会の組織は、いのちの仕組みを調べ、伝えていく働きを推進する「エターナルライフ・プロジェクト(ELP)」と、創造に関する資料収集と発信を担う「バイブル&クリエーション(B&C)」の2本柱。ELPディレクターは堀越牧師、B&Cディレクターは赤江牧師が務める。B&Cセミナー講師は安井亨氏(近畿オフィス)と横山清行氏(岡山事務局)。人間のいのちが軽視される社会に警鐘を鳴らし、創造主によるいのちを育む、原点からの伝道である。    先月12日の発足講演会では、堀越牧師が「呼吸の仕組み」を講演した。堀越牧師の人体に関する知識は、本職の医者をうならるほど。呼吸という「当たり前のこと」が、いかに完璧なシステムの下になされているかを、プレゼンテーション用のソフトを使ってわかりやすいことばで解説した。  この中で、堀越牧師がいのちの問題に取り組む原体験となった11歳のときの母の死に触れ、「死んだらどこへ行くんだ」という疑問を持ち続け、探り続けてきたと述懐した。賀川豊彦氏との出会いからキリスト教を知るが、「神が天地をったのは信じる。しかし、私自身は進化したのか、それとも創造主の作品なのか、どっちの人間か決めないと新しい人生を始められない」。この疑問に駆り立てられて神学校に入学し、牧師となる。  後に心臓手術を契機に人間の体の仕組みに着目。調べれば調べるほど、いのちの仕組みのすばらしさに感動し、「いのちを創られた方に感謝し、感動して生きる」ことの大切さを人々に伝えたいと「いのちありがとうの会」を創設した。  同会が組織編成したことによって、活動は教派や地域を超えて全国展開することになる。堀越牧師は「いのちの造り主を知り、その方をほめたたえる生き方を勧め、今あるいのちだけでなく永遠のいのちを得ることができることを伝えていきたい。この活動が教会学校の再建、教会形成のキーポイントになればと願っています。いずれは研究所も作りたいと考えています」と、意欲を語った。  堀越牧師がディレクターを務めるELPでは、いのちの素晴らしさ、自然環境、子育てに関する講演のほか、いのちの仕組み、教会形成・伝道方策を含むマネジメントの研修、米国AIG博物館などの展示館見学なども行う。各種教材、CD、DVDも販売する。 【いのちありがとうの会】 〒512- 1101三重県四日市市内山町8073ノ16、T&F:059・323・1065、郵便振替00840・8・85070 【エターナルライフ・プロジェクト(ELP)】 連絡先同。郵便振替00820・7・100808