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日本画家で、世界的なアート・ネットワークを主宰する米国人マコトフジムラ氏の呼びかけによる、絵画、音楽、神学の混合ユニット「QU4RTETS」が、「Eliot at Ground Zero」コンサートを、戦後70年の広島市で開いた。会場は安佐南区の広島市立大学。

 公演、作品は、詩人T.S.エリオットの詩「四つの四重奏」(FOUR QUARTETS)から着想を得もの。

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ジェレミー・ベグミー氏(デューク大学、神学博士、ピアニスト)による解説ののち、広島交響楽団が、クリストファー・セオフィニーデス作曲の「At the Still Point」を演奏。さらにフジムラ、ブルース・ハーマン氏(画家)、諏訪敦(画家)各氏が講演、パネルディスカッションをした。

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ベグミー氏は、詩が作られた背景と神学的意義、今回の曲について、ピアノ実演を交えて解説。第二次世界対戦中の絶望の中でもがき作られた詩であり、①押し付けず、②現実から逃げず、③希望をもって生きる道が示されていると話した。フジムラ氏、ハーマン氏もニューヨークの9.11テロに直面した際に、この詩により表現者としての回復を得たと明かした。

今回のコラボレーションについて、「ともに作品をつくるためには自分を捨てなければ完成しなかった。自分を捨てることで、完成した作品には新しい自己表現が生まれていた」と話した。

最後に特別出演のアンドリュー・ネマー氏が、ロジャー・ラウザー氏(コミュニティーアーツ東京代表)のオルガンに合わせ、タップダンスを披露した。

フジムラ氏、ハーマン氏の作品を展示する「QU4RTETS」展は、同大学の芸術資料館で19日まで開催する。

広島市立大学の関連HP
http://www.hiroshima-cu.ac.jp/event/content0421.html
FUJIMURA INSTITUTE HP
http://fujimurainstitute.org/

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