2016年08月14日号 4・5面

2016年参議院議員選挙で改憲勢力が3分の2以上となり、改憲発議ができる状況となってきた。そんな中、天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子に譲る「生前退位の意向」を示されたとのニュースが流れた。自民党改憲草案では天皇を元首として規定する中、この天皇陛下の生前退位が憲法上、どんな意味をもつのかについて、憲法学者の笹川紀勝氏(国際基督教大学名誉教授)に寄稿してもらった。