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時は第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツ占領下のデンマーク。地下組織「ホルガ・ダンスケ」のメンバー、フラメンとシトロンは、確固たる信念のもと、ゲシュタポとナチスに寝返った「売国奴」を次々と暗殺していた。しかしある任務を通して、さらにスパイとされた恋人の暗殺命令を受けたとき感じた違和感は、組織に対する疑念へと姿を変える。組織、恋人、標的、国家…。誰を信じ、誰が敵か。不審に翻弄されながらも、純粋さのゆえ、守るべき者のために戦うことを選び、次第に追い詰められていく2人。信念を貫き通した彼らの最期とは竏秩B

65年前に実在した2人の青年の生き様を、目撃証言に基づき映画化。若い命と愛する者たちとの時間を謳歌していたはずの彼らが、武器を取らざるを得なかった時代の残酷さ、切なさがひしひしと伝わってくる。「戦争に正義も何もない」。憔悴しきったシトロンのこのつぶやきは、時代を超えたメッセージとして心を打つ。
アルシネテラン配給。12月、シネマライズほか全国順次ロードショー。

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