挨拶する前原誠司外相

挨拶する前原外相

10月23日(土)から31日(日)まで六本木ヒルズで開催の東京国際映画祭に出品されたドキュメンタリー映画「カウントダウンZERO」(ルーシー・ウォーカー監督/アメリカ映画、89分)。迫りくる核の脅威を描いた衝撃のドキュメンタリーで’ゼロになるのは<核>兵器か、それとも<人類>なのか’と、2007年にアカデミー賞を受賞した「不都合な真実」のスタッフが再び警告する作品として話題を呼んでいる。

東京国際映画祭での上映を前に、10月20日に衆議員第1議員会館で「カウントダンZERO」の議員試写会が開かれ、前原誠司外務大臣、河野太郎議員らが試写会の前にあいさつした。

前原外相は、「本日は核軍縮の問題を先頭に取り組んでこられた多くの方々にお集まりいただいて、大変心強く思っております。この映画は『不都合な真実』のスタッフが手掛け核の脅威を描いたドキュメンタリーで大変話題だと承知しております。私も外務大臣に就任してすぐにニューヨークへ渡り、『核の無い世界を目指す』声明をオーストラリアと共同で発表しました。’核リスクの少ない社会’へということでカットオフあるいはCTBTを早く推進させて、究極の目的である『核の無い世界』というものを、唯一の被爆国である日本がイニシアチブをとってやって行きたいと思います。そして、広島.長崎の思いを日本が先頭に立って世界に伝えて行きたいです。」とあいさつした。

また河野議員は、「唯一の被爆国である日本は、’核の傘’とか’核廃絶’という言葉には踊るが、具体的にどうするかなどの議論はなかなか進まないので、はがゆく感じていました。前原さんも早速国際会議に参加して頂きましたし、具体的に活動していきたいという意思表示になったのではないかと思います。最後までご覧頂き、核について色々と考えて頂きたいと思います。」と述べた。

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オバマ大統領が09年のプラハ演説にて「核なき世界を目指す」構想を示し、ノベール平和賞を受賞。11月13、14日に横浜で行われるAPEC首脳会議に出席するためオバマ大統領が来日する予定で、同時期の11月12―14日には広島で開かれる’ノーベル平和賞受賞者世界サミット’にゴルバチョフ元ソ連大統領が出席する予定。さらに10月24日の週は’国連軍縮週間’がスタートすることもあり、日本国内では更に’核廃絶’機運が高まる兆しが見られるなかでの議員試写会となった。

東京国際映画祭では10月27日(水)午後7時30分より六本木ヒルズのTOHOシネマズ SCREEN 5 で上映の予定(前売・当日 1,800円)。なお、当初は11月公開の予定であったが、2011年春の公開予定に順延されている。

http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=41←東京国際映画祭サイト
http://www.to-zero.jp/←公式サイト