CD「J-frontlines Live Worship 2010」――ニューホープのワーシップ
ニューホープのライブワーシップアルバム。ニューホープで行った集会の賛美を集めて編集されたもの。歌われているのは、ヒルソング、クリス・トンムリン、マッド・レッドマン等のワーシップソング。オリジナルの訳詞を付けて、日本語と英語で交互に歌われている。
音楽CDとして聴くと多少、演奏の粗さがあるように見受けられるが、ライブ録音であるし、これが実際の礼拝や集会であることを考えると、大変なクオリティだと思う。毎週の礼拝・集会でこれだけのクオリティを確保するのは容易ではないだろう。ニューホープでは「DCAT-チームでする教会作りカンファレンス」などを開催していることもあり、いろんな意味でよく訓練されているのだろうと思わされる。
こういうワーシップを歌っていて、全く霊的雰囲気を感じない礼拝を幾度も経験した。昔ながらの賛美歌でもそれは同じで、楽曲やスタイルではなく、それが「賛美」になり「礼拝」になるのには、別の根本的な要素があるのだろう。ニューホープでは、そのスタイルが全ての教会に受け入れられるかどうかは別として、礼拝を礼拝たらしめるものを、自分たちなりにしっかりと持って行なっているように思われる。
このCDを聴いて「この歌詞いいな」「この曲いいな」だけでまねすると、足元をすくわれそうだ。このCDは真摯に礼拝に取り組む姿勢といったものを問いかけているようにも思える。 【生】