狭山事件 石川一雄さん 緊急追悼集会 日本基督教団京都教区部落解放センター
2025年3月11日、石川一雄さんがお亡くなりになった。1963年5月1日に埼玉県狭山市で起こった女子高生誘拐殺人事件の犯人とされた石川一雄さん。当時24歳だった。被差別部落から「生きた犯人」を捕まえるという冤罪事件の犠牲者だ。「見えない手錠」をはずすために第三次再審請求の闘いのさなかで86歳の生涯を閉じられた。看守の協力のもと、獄中で文字をとりもどし、無実を訴え続けた。55歳の時に仮出獄。二年後に早智子さんと結婚され、二人三脚で再審請求への闘いを続けてこられた。
日本基督教団京都教区部落解放センターが主催して、25日火曜日午後3時より、緊急追悼集会を開催した。28名の方が参加された。まず、参加者で1分間の黙祷をささげた。次に大津教会の平山正道牧師が聖書を読み、祈祷をささげた。
聖書は旧約聖書エレミヤ書31章13節と新約聖書ヤコブの手紙2章8~10節だった。「彼らを慰め、悲しみに代えて喜びを祝わせる。」「人を分け隔てするなら、あなたがたは罪を犯すことになる」という言葉が心に残った。近江金田教会の横田明典牧師の話に導かれる形で、参加者有志が次々にマイクをまわし、「わたしと石川一雄さん」「わたしと狭山事件」について、語った。遠く埼玉(石川一雄さんの地元)から駆け付けてきて、石川さんの最期の様子を語ってくださった方、50年前の集会に初めて出た時のゼッケンを持ってきて、その当時の熱い体験と思いを語ってくださった方。袴田さんとの報道の違いに怒りを表明し、狭山事件冤罪裁判の問題性をしてくださった方、石川さんから多くを学び、生きている間に無実を勝ち取すことができなかった無念を語られた方・・・。参加者の心があつくゆすぶられる2時間であった。
集会の最後に長年活動を共にしてきた方二人が前に出られて「差別裁判打ち砕こう」をリードしてくださり、讃美歌「勝利をのぞみ」とあわせて、みなで歌うことができた。地上の石川一雄さんの生は終わったけれども、遺族である石川早智子さんとともに冤罪をはらし無実を勝ち取る誓いを新たにしたレントの1日であった。
(レポート・鳥井新平=日本基督教団・近江平安教会牧師)
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