2017年11月05日号 06面

アニメーション聖書シリーズ「親子アニメ劇場」「トンデラハウスの大冒険」「パソコントラベル探偵団」などがCGアニメになった「スーパーブック」。そのクリスマス ストーリーが、アメリカの放送伝道団体CBN(The Christian Broadcasting Network)、太平洋放送協会(PBA)、いのちのことば社の協力で、今年の12月24日にTOKYO MX(9ch)、BS11で放映することになった。(レポート・礒川道夫=いのちのことば社ライフ・クリエイション)

「アニメ親子劇場」は、1981年10月9日から82年3月29日まで、テレビ東京のレギュラー番組として放送された。その後「トンデラハウスの大冒険」「パソコントラベル探偵団」と続き、海外でも放送され、多くの子どもたちがこの番組を観た。その英語タイトルが「スーパーブック」だ。
民放の地上波で、キリスト教のアニメ番組がレギュラー放送されたことは、現在のような宗教番組に厳しい時代では考えられない。
CBN、タツノコプロ、いのちのことば社が協力して製作し放送したが、当時のテレビ東京にはコンテンツが少ないためか、マヘリア・ジャクソン、ビル・ゲイザー、アンドレ・クラウチ、パット&デビー・ブーンなどが出演した故・レックスハンバード氏のカテドラル・オブ・トゥモロー教会の礼拝や多彩なクリスチャンの著名人が出演した「700クラブ」なども放送していた。
そんな中、聖書のアニメを作り放映する企画が、タツノコプロに持ち込まれた。脚本家の柳川 茂氏は、こう語っている。「急いで、聖書の内容を子どもたちに向けてアニメ化するための企画を立てて欲しいと代理店の方から頼まれましたが、私は当時クリスチャンではなかったので、ただ聖書をアニメにしたのではつまらないと思いました。そこで、現代に住む男の子、飛鳥翔と女の子の大和あずさ、そしてブリキのおもちゃのゼンマイジカケが聖書の世界へタイムスリップし、その世界を冒険旅行する物語を思い付いたのです」
このコンセプトは、CGアニメ「スーパーブック」シリーズにも受け継がれ、クリスとジョイそしてロボットのロビック(英語版ではギズモ)が聖書の世界のストーリーを体験し、さらにクリスたちが直面する現実の問題を解決するという適応面が強調された。ファーストクリスマス①
柳川氏は、その後独立し、「うる星やつら」や「しましまとらのしまじろう」「セーラームーン」などの脚本を提供するが、「昆虫物語 みなしごハッチ」のキャラクターデザインに関わった妻の河井ノアさんと一緒に信仰を持ち、『ファーマーさんはみすてない』『はくさい夫人とあおむしちゃん』などの聖書のみことばのメッセージをベースにした絵本を出版している。「私たちがクリスチャンになったのは、このアニメ親子劇場に関わったからです」と2人は語る。↖
↙昨年から、CGアニメになった「スーパーブック」がいのちのことば社よりDVDセット(7巻 13話)として発売され、多くの教会、家庭で伝道に使っていただいている。さらにこの12月にはリクエストに応え、「シーズン2」のDVDセット(7巻 13話)が発売される。
しかしCBNは、テレビを通した伝道に重荷を持っており、クリスマスのスーパーブックのストーリーだけでも日本で放送したいとの希望を持っていた。
そこで「ライフ・ライン」でテレビ伝道をしている太平洋放送協会(PBA)といのちのことば社が宣教協力し、日本でのテレビ放映の可能性を探った。その結果、地上波のTOKYO MX (9ch)が今年12月24日日曜日クリスマスイブの午前8時30分から9時まで、第8話「最高のプレゼントをゲット?~はじめてのクリスマス!~」を放映する。また全国BS放送では、BS11が午後5時30分から6時まで放映するという素晴らしい道が開かれた。
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ストーリーのあらすじは以下の通り。
クリスマスはプレゼントの日だと思っているクリスが、モールの抽選会で大当たりを出す。その時、ある貧しいお母さんと息子がプレゼントも買えずに、ただ商品をながめていた。大喜びするクリスたちを、スーパーブックは世界がいちばん大切なプレゼントをもらった日に連れていく。三人③
そこはユダヤの国、ヘロデ王がユダヤの王として生まれた子を探しに来ていた天文学者を接待していた。自分に取って代わりそうなその赤ん坊をヘロデ王は殺そうと考える。次に3人は、ベツレヘムで泊まる宿がなく家畜小屋に泊まることになった身重のマリアと夫のヨセフに出会う。そしてついにマリアに陣痛が始まる…。
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重要なポイントは、現代に戻ったクリスがモールで見ていた少年にどうするかだ。
ただテレビを見ただけで終わらないよう、番組最後にはクリスマスのクイズを用意し、正解者に抽選で5名様に「スーパーブック」シーズン1DVDセットをプレゼントする予定だ。
今回のテレビ放映は、CBN、PBA、いのちのことば社が、放映時間を買い取る形で放送される。総予算は、約195万円、3団体が分担することになっている。
いのちのことば社は、放映料の分担金54万円と、宣伝費6万円、計60万円に皆様からのご支援をお願いしている。
この「スーパーブック」によるテレビ伝道の評価が高い場合は、イースターにも挑戦したいと願っている。
【献金先】00170・
8・10387 宗教法人スウェーデン同盟キリスト教団(通信欄に「スーパーブックテレビ伝道のため」と記入)。いのちのことば社ライフ・クリエイションTel03・5341・6911(代表)、Tel03・5341・6915(礒川)