日本福音ルーテル教会、日本カトリック司教協議会は11月23日、「平和を実現する人は幸い」をテーマに宗教改革500年を記念する共同記念礼拝とシンポジウムを、キリシタン迫害、原子力爆弾による被爆など苛酷な悲しみと痛みを経験してきた地、長崎県長崎市のカトリック浦上教会で開催した。
 マルティン・ルターの投げかけに端を発し、世界のキリスト教会に分裂を引き起こすことになった宗教改革の始まりから500年。「すべての人を一つにしてください」とのイエスの祈りを歩もうと、第二バチカン公会議を契機として始められた対話の積み重ねにより、日本福音ルーテル教会と日本カトリック司教協議会が共同で宗教改革を記念することへ導かれた。
 会場として備えられたのは、長崎県のカトリック浦上教会。キリシタンへの苛烈な迫害、そして原子力爆弾による被爆に代表される様々な悲しみと苦しみを負い、そこから平和の祈りを紡いできた祈りの地。この地において、両教会が過去の分裂と対立を乗り越え、交わりと共生の一歩を踏み出す祈りをささげた。(12月24,31クリスマス合併号で詳細)