私立の特別支援学校で知的障がい児教育を41年あまり担ってきた松井務さん(同盟基督・横浜上野町教会員)は、2016年4月から長野県上田市の別所温泉の義父の実家に移り住み、農業者としての生活を始めた。地元で有機農業を学び実践するグループ「うえだ有機楽農会」にも所属し、17年から農薬や化学肥料を使う慣行農法に頼らない有機農業の実践を開始。「ゆくゆくは、作物に肥料そのものを使わない自然農法を目指したい」と、人と環境に優しい農業を目指している。
 松井さんがこだわるのが菌(微生物)だ。「私たちのいのちは菌で支えられている」とし、菌に注目することがいいお米や野菜作りに欠かせないと繰り返す。「自然農法は、ひと言で言えば〝菌をもって菌を制する〟。すなわち、いい菌がいれば、悪い菌は繁殖しない。聖書に、悪霊を追い出した後部屋を掃除しておいたら、悪霊はもっと多くの仲間を連れてやってくるという記述があるが、菌の世界はまさにそれ。いい菌がいれば、悪い菌が入る余地はないのです」(1月7,14日新年特別号で詳細)