2018年03月11日号 02面

  「クリスチャントゥデイ(CT)異端疑惑」をめぐり2月8日付で従業員声明を出した同社の記者、編集者、営業担当6人が同28日、同日付で同社から契約解除の通知を受けた。従業員らは全員が契約社員。声明後、従業員らは2月末まで有給で雇用関係を継続することと会社都合退職扱いにすることを同社に求めていた。

 従業員声明に連記したうち同社編集長だった雜賀信行氏は、すでに1月末で契約期間が終了したとして、後任の編集長に論説主幹の宮村武夫氏が就任したことがCTウェブサイト上で発表されていた。

 従業員声明によると、CT創設当初からいる編集長の矢田喬大氏と編集補佐(現副編集長)の内田周作氏に対し、従業員らは、潔白なら疑惑を払拭するため会見を開くよう再三要求したが、二人はそれを拒否し続けた。2月2日、雜賀氏が矢田氏に対し、キリストの働きのために社長を辞任するよう要求すると、矢田氏は逆に雜賀を解雇すると言い渡したという。しかし、その後1月末で契約終了と発表するなど、矛盾が露呈していた。

 従業員らは、異端疑惑を説明しようとしない矢田・内田両氏は極めて不誠実であるとして、両氏の処遇について取締役会(峯野龍弘・代表取締役会長)に申し入れをしていたが、3月1日現在、取締役会は二人の処遇を明らかにしていない。