新型コロナ感染者 米首都初の一人は聖公会牧師

 【CJC】米国の首都ワシントン(コロンビア特別区)で新型コロナウイルスの陽性反応が初めて確認された。その一人が聖公会ワシントン教区「クライスト・チャーチ・ジョージタウン」のティモシー・コール牧師(司祭)だったことが3月9日になって判明した。現地紙「ワシントン・ポスト」などが報じた。

 別の一人はナイジェリアからの渡航者。同市内にある親族の家を訪れたあと隣接するメリーランド州で感染が確認された。これを受けてこの渡航者と同じ家にいた3人が検査を受けたがいずれも陰性。そのうちの一人が勤務していた高校は閉鎖され、消毒作業が行われた。

 ミュリエル・バウザー市長は、「クライスト・チャーチ・ジョージタウン」教会を2月28日から3月3日にかけて訪れた数百人に対し、教会にいた日から換算して2週間の「自宅待機」を要請した。

 ワシントン教区のマリアン・エドガー・バッド主教は、首都(コロンビア特別区)にある管轄88教会・学校に、聖体受領時の聖杯共用を止め、聖水盤を空にし、握手やハグ(抱擁)をしないよう指示した。

 この教会はジョージタウン大のキャンパス近く、ホワイトハウスからは2キロ弱の位置にある。

 ポトマック河畔での「桜祭り」は20日から予定通り開催の予定だが、市当局では感染者の出現で観光客が減少するのではないかと見ている。