首都圏の教会 イースター礼拝は

  3月28、29日は首都圏一都四県(東京、千葉、埼玉、神奈川、山梨)で外出自粛要請が出された(1面参照)。イースターをどのように迎えるか(情報は4月1日ころ)。

 ▽千葉県 イエス・キリスト・ファミリー教会(四街道市)3月は15日以外会堂礼拝中止。高齢者もいるので4月5日も中止予定。イースター礼拝は未定。映像配信で礼拝。インターネット環境がない人にはCDを届ける。教会学校(CS)の卒業生や進学のためのお祝いの準備をしたが残念。
祈り高齢者や東京に出勤して人のため。ライブ礼拝は集中できない課題がある。

 日本長老教会・おゆみ野キリスト教会(千葉市緑区)来年3月までの長期的な対応指針を作成。「通常」からレベル3(緊急事態宣言発令)までの各段階の対応を共有。3月から信徒の礼拝出席は半分以下。29日までは礼拝、一部集会を継続。4月1日教会所在地の隣接市町村で感染者が発生し、レベル2(会堂礼拝はネット配信など)へ移行。受難日礼拝もネット配信。イースターの各集会は中止。併設クリスチャンスクールもネット授業へ移行。礼拝はオンライン配信。オンラインが難しい人は式次第、音源、説教原稿を届けるなどの対応。
祈り:神を愛し、人を愛することをどう実践するか。狂信的な万能感で礼拝を続けるのではなく、私たちは愚かで移ろいやすい弱い存在であることを覚えたい。周囲の状況ではなく全能の主に目を向けられるように。人生の根底がくつがえされた人も多い。様々な制限のある中だが、危機を機会として聖書的世界観に生きる私たちは、人生の本当の意味を伝えていきたい。

 インマヌエル船橋キリスト教会(船橋市)礼拝と祈祷会のみを時間短縮で実施。礼拝出席は少し減少、自宅で礼拝している人もいる。4月5日までは礼拝するが、イースター礼拝、墓前礼拝は中止。
祈り:この状況の中で、教会員が守られるように。

 ▽埼玉県 日基教団・大宮教会(さいたま市)換気消毒に注意して礼拝を継続。礼拝出席者は急減してはいないが、29日は雪の影響もあり半減。イースター礼拝は実施予定だが受難週の毎朝の祈祷会は中止の方向。

 ホーリネス・坂戸キリスト教会(坂戸市) 3月から1割ほど礼拝出席者減少。29日は礼拝・集会中止、4月9日まで集会は中止。イースター集会開催は5日に検討。働く親のために附属幼稚園は継続。
祈り:医療介護教育関係で働く人のため。高齢者、病の人のため。海外の人たちのため。

 ▽神奈川県 日基教団・横浜指路教会(横浜市)3月から礼拝は時間短縮。29日は賛美をせず、さらに短縮。礼拝出席者減少。4月5日は、自宅礼拝を指示し、教職者と長老のみの礼拝をオンライン配信する見込み。サイトに説教要旨を載せていたが、音声、画像も検討。ネット環境がない人には印刷物を郵送。CSも休止。
祈り:不安や恐れが広がる中で、クリスチャンがみ言葉による慰めと支えをきちんと受けて、主に信頼して平安の中を歩み、不安の拡大にならず、平安を証し伝えていけるように。

 JECA・横浜キリスト福音教会(横浜市)3月から公共交通機関利用者や高齢者などに自宅礼拝を促した。週報、説教要旨を事前にメール、ファックスなどで配信。29日は信徒は教会に来ないよう指示。牧師は教会で礼拝。基本は行政の指示に従う。各週金曜までには判断。イースターは未定。CSイベントも中止の可能性。4月からは説教の音声データを配信予定。墓前礼拝は、野外なので、現地集合か。
祈り:今回の事態が、21世紀のわれわれにとってどういう意味があるのか、悟ることができるように。

 JECA・本郷台キリスト教会(横浜市)3月29日までは、信徒各自の判断に委ねた。公共交通機関利用や基礎疾患のある人には、以前から行っているインターネット礼拝を推奨。座席数を制限し別室も用意。4回ある礼拝ごとの消毒、換気。CSは就学前の子どものクラスは中止。イースターの洗礼式の延期も検討。4月5日以降は、検討中。ネット環境のない人たちへのケアが必要。デイサービスなど福祉関係の活動は行政からは、中止でなく、十分注意して行うよう指示。スタッフの教会員は、平日教会の施設に出入りするのに、日曜礼拝を先に閉じることに釈然としない。
祈り:感染収束の時に、「人間の叡智がウィルスに勝った」ではなく、これだけのことを神様が許されているのだから、神様の栄光が現されるように。

 カンバーランド高座教会(大和市)3月29日は信徒は自宅礼拝、スタッフだけで実施した礼拝をライブ配信。4月5日は録画配信を検討。CDか印刷物(要約)も準備。CSも動画配信。安心してもらうためにみ言葉を届けることは重要。毎朝メールでメッセージも配信。
祈り:神様に信頼し続け、神様が何を今求めておられるのかを聞きながら歩む。独りでは生きられない。国や民族を超えた大きな連帯が必要。教会の社会的な責任も問われる。礼拝を自粛するなど、本来はありえない。だが地域の安全を確保するために、できることを徹底する。感染の一日も早い終息を祈り求めていく必要がある。

 大和カルバリーチャペル(大和市)3月から3週間は、信徒は教会に来ないよう呼びかけ、伝道者が会堂で行った礼拝をYou-tubeで配信。視聴回数は1万人を超えた。22日は、礼拝の回数を増やして分散。手指消毒を徹底し、座席制限。29日は再びYou-tube礼拝。4月5日も同様の見込み。イースター礼拝は、少人数でも会堂で持ちたいが、政府からの要請や指示に従う。
祈り:世界中が神の前に悔い改め、これを乗り越えなければならない。マイナスは必ずプラスになる。神様に信頼するなら、驚くべきことにつながる。

 山梨県 JECA・甲府キリスト福音教会(甲府市)は3月から、高齢者、不特定多数と接触する仕事、移動の多い仕事をする人に、礼拝出席を控えるように要請。出席は半減。基本的に判断は教会員に委ねた。昨年から礼拝のライブ配信に取り組んでいたので、スムースに対応。4月以降も同様。山梨県内の感染者は少なく、東京ほどの緊張感はない。CSは4月からは再開の予定。イースターも例年通り。
祈り:今まで当たり前だと思っていた日常に、感謝すべき。今は世界が争っている場合ではない。国と国、人と人が協力し合っていけるように。人により、判断の感覚、基準は違うので、互いを尊重できるように。

首都圏以外の地域も含めて次週以降も情報掲載。