「持続可能な開発目標」 と福音 環境と教会を考える⑩ 寄稿・住田裕

聖書と祈りを土台に、環境問題への警鐘を鳴らす全世界規模のキャンペーン「創造の季節」(Se
ason of Creation、https://seasonofcreation.org/)が10月4日まで続く。環境意識や持続可能性のテーマに日本の教会でどう取り組めるか。「『福音に生きる持続可能な社会』をめざすコンソーシアム」代表の住田裕さん(日本長老教会幡ケ谷キリスト教会牧師、住田環境技術士事務所代表)の寄稿2回目。
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SDGsはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で、世界のリーダーによって決めらた国際社会共通の17の目標です(3面に関連記事)。これらは、①貧困をなくそう、②飢餓をゼロに、③すべての人に健康と福祉を、④質の高い教育をみんなに、⑤ジェンダー平等を実現しよう、⑥安全な水とトイレを世界中に、⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、⑧働きがいも経済成長も、⑨産業と技術革新の基盤をつくろう、⑩人や国の不平等をなくそう、⑪住み続けられるまちづくりを、⑫つくる責任つかう責任、⑬気候変動に具体的な対策を、⑭海の豊かさを守ろう、⑮陸の豊かさも守ろう、⑯平和と公正をすべての人に、⑰パートナーシップで目標を達成しよう、です。そして、169のターゲットが述べられています。2030年までに持続可能な社会を私たちを取り巻く地球環境問題と社会制度とを関連づけ、倫理的な側面を強調して述べています。
この17項目は、個別に併記され、各事業体は該当する項目を取り上げ具体的な取り組み内容を公表しています。この17の項目をウェディングケーキモデルに置き換えると、、、、、

2020年9月27日号掲載記事