仙台バプテスト神学校は9月8日、「ポストコロナの教会 その2~牧会学の視点から」をテーマにオンラインで「神学webサロンvol.2」を開催した。発題者は坂野慧吉氏(浦和福音自由教会牧師)、応答は鈴木茂氏(保守バプ・仙台聖書バプテスト教会牧師、仙台バプテスト神学校教師)、ホストは佐々木真輝氏(保守バプ・北上聖書バプテスト教会牧師)。その内容を2回にわたり届ける。今回は坂野氏の発題から。
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坂野氏はクレブシュとジャークルという実践神学者の著書から、牧会(魂の配慮)の歴史を貫いている四つの共通機能として①癒し(Healing)、②支え(Sustain)、③導き(Guiding)、④和解(Reconciliation)を挙げ、特に「この時代において最も必要とされているのではないか」という「癒し」について考えさせられていることを話した。「著者が言う癒しは、治療で病気が回復する、怪我した人が癒されることのみを言っているのでなく、霊的深みまで統合されていることが本当の癒しなのだということを言っている。コロナだけでなく、牧会者として様々な危機を経験するが、その中で自分は人間として本当にもろい、はかない存在だということに気づかされる」と話を続けた。
「コロナはやがて終息すると思うが、終息したからもとに戻る、ということではないと思う」、、、、、

2020年10月11日号掲載記事