「働きは再臨の日まで続く」 東京プレヤ―センター代表/チャプレン 和氣 敏治さん

「日本と世界にリバイバル」を目指し、2011年11月に東京・東京・千代田区神田駿河台のお茶の水クリスチャン・センター(OCC)4階に設立。以来、教職者と信徒が協力し、365日毎日礼拝と祈り会を行ってきた東京プレヤ―センター(TPC=和氣敏治代表/チャプレン)が、今年で創立10周年を迎える。和氣代表は「TPCの理念は10年前と何も変わっていない。神様は本気で日本と世界にリバイバルを起こしたいと願っている。そのための祈りと礼拝の場所としてTPCを設立してくださった。この働きは再臨の日まで続きます」と語った。 【中田 朗】

お昼の礼拝でメッセージをする和氣敏治代表

コロナ禍の緊急事態宣言下でも
祈りと礼拝は継続された

「最初は10年間と思っていましたが、今、私たちスタッフは、神様がこのミニストリーを再臨の日まで継続しようとされていると強く思わされています。神様がこんなにTPCを用いてくださっている。だから止める理由がない。支えてくださる先生方も『止めちゃダメだ』と言ってくださいます」。和氣代表はそう語る。
TPCは、何よりも日本と世界のリバイバルのために、クリスチャンが聖霊様に満たされて元気になることを目的とし、祈りと礼拝の場を365日提供する、キリスト教関係の学びを志す人のために場所を提供する、などを目標にスタート。細かい相違にはこだわらず、教団教派の壁を超えて協力し、「お昼の礼拝」と「朝夕の祈り会」を毎日行ってきた。「お昼の礼拝」には福音派からペンテコステ派、日本基督教団、カトリックの教職者や信徒などが無償で日替わりにメッセージを担当。これまでメッセージをした奉仕者は600人を超える。
昨年のコロナ禍による緊急事態宣言下でも、換気や消毒、ソーシャルディスタンス、マスク着用を厳守し、説教台にパーティションを立てて「お昼の礼拝」、「祈り会」を継続した。感染防止のため外から説教の奉仕者は招かなかったが、スタッフが交代でメッセージの奉仕をしたという。
TPCは教会制度を取らず、会員制もなく、出入りは自由。教会や他団体、クリスチャングループに貸室を行っており、朝、午後、夜の空いた時間には、二つのチャペルで6教会が毎週礼拝を、バイブルスタディ、手話教室、ゴスペル・フラ教室、読書会カフェ、朝祷会など、様々な集会が定期的に開かれている。「最近意識しているのは、このTPCは神様がすべてのクリスチャンのために立ち上げられたプラットフォームで、誰でもが来て好きに使ってほしい、ということ。私たちは使いやすいように維持管理しているだけ。皆さんに自由に使ってほしい。違う教会の信徒や牧師、宣教団体のスタッフ同士が知り合い、友達になり、つながることで日本の教会の底上げになればとも願っています」

クリスチャンを元気にし
日本の教会の底上げを

コロナ禍でも礼拝と祈りは継続されている

日本の教会の底上げという点では、「牧師だけでなく、賜物のある信徒や女性の方々にもメッセージをしてもらわなければならないと思わされている」と話す。「99%のクリスチャンでない人に福音を伝えるには、牧師だけでは間に合わない。信徒の中には素晴らしい信仰を持った人もいるし、メッセージや証しができる賜物を持った人もいる。女性もすばらしいメッセージをされる賜物を持った方がたくさんいる。男性にない視点も持ち、人間関係をつくるのも上手だ。一般の会社では30%が女性管理職と言われる時代。もっと女性の賜物を生かしたほうがいい」
もう一つ示されているのが「無牧教会にメッセンジャーを派遣し支援する」だ。「これからも更に牧師が不足してくると言われていますが、そのような教会のお手伝いをさせていただくこともTPCに与えられた大きな使命だと思っています。交通費だけいただいてメッセージの奉仕をさせていただき、すでに数件の実績があります」
運営面ではどうなのか聞いてみた。すると、「9年間、毎月満たされています。うそではありません」と笑顔で言う。「この場所を維持するには毎月約100万円かかるが、貸賃で6割、そのほかニュースレターの広告費と献金箱や通帳に振り込まれる献金で、ピタッと合う。赤字は一度もないばかりか、大きな黒字にもならない。だから、神様がしてくださっているとしか言いようがありません」
「お昼の礼拝」の説教者も不思議と備えられると言う。「『あの先生にお願いしたい』と思っていると、先生のほうから訪ねてくださる。賜物を持ったスタッフを願っていると、不思議とそいう人がTPCを訪れる。そんな経験を何度もしているので、思い煩う必要がない。神様が何をしてくださるのか楽しみに待つ、そんな感じです」
TPCは「日本と世界のリバイバル」というビジョンを実現するため、「一般社団法人」を取得。祈りの体制と財務の基盤強化を目的とした「TPC支援会」も発足した。そのほか、「朝祷会とタイアップし、TPCの働きを日本中に広げていく」などのビジョンも掲げ、活動を始めている。
「TPCは誰のものでもなくみんなのもの。祈り、献金、メッセンジャーとして講壇に立つ、また派遣する、TPCを紹介する、などを通じて、ぜひ一緒に神様に仕えていきましょう。そのためにも、ぜひ『TPC支援会』に加入してください」と、和氣代表は熱く呼びかける。
ウェブサイトURL https://www.tpc365.com/