同セミナーは、長年日本で生活する在日外国人が高齢化し、日本で亡くなり葬儀をするケースが出始めてきたことを受け、キリスト教葬儀を手がける葬儀社「復活社」(塚田喜一代表)が、まず在日ブラジル人を対象に日本で生活する外国人の葬儀の手伝いをしようと企画したもの。
 当日は、多言語で在日外国人のための通訳、翻訳サービスを手がける高橋恵介さん(復活社参事)が、今年7月に外国人登録法が廃止になり外国人も住民基本台帳法の適用対象に加わり90日以上日本に滞在する外国人には住民票が発行されると、法改正について説明した。
 塚田さんは、「日本では一人の方を自宅から火葬場まで移動し、火葬する一定の目安は19万8千円という基準があるが、在日外国人の場合、葬儀業者の言われるまま高額な料金を払ってしまう可能性がある。私たちは教会と協力しつつ、どこでも共通のルールを守り、同じ値段設定で葬儀を提供したい」と語った。(中田 朗)

写真=質問に答える塚田さん(左)と高橋さん